突然思い立って『文学フリマ東京42』に行くまでの話。#参加者としての記録①
2026年5月4日。『文学フリマ東京42』にフラっと参加してきました。
ものすごくたくさんの本を買ったのですが、そちらの感想はまた後ほどゆっくり書くとして、とりあえず「参加したことそのもの」についての日記を書いておこうと思います。
本記事では「行こうと思うまで」の思い出話をしています。
最後まで読んでも会場には到着しません!(笑)
■ 元コミケ参加者が「文フリ」を知るまで
わたしは2000年前後に強烈なオタクでしたので、もともとコミケや各種オンリー即売会といった「同人誌即売会」には参加したことがありました。ほとんどは買い手側としての参加でしたが、頼まれて売り子をしていた時期もあります。
だから、「文学フリマ」なるイベントがあるということを知ったときにも、さほど驚きはしなかったんですよね。「まぁ、同人誌って本来そういう意味で使われてきた言葉だし」くらいの認識で。
ただ、自分が買い手側とはいえ「参加者」になるなんて、まーったく思っていませんでした。
▶ 書く仕事をしながら書くことに餓えていく「Webライター」
わたしが活動を始めた2023年~2024年前半ごろって、まだ「Webライター=SEOライター」という考え方が主流で、「個人としての文章を書いて活動する?それはまた別の世界の話でしょうよ」みたいな空気があったと思うんです。
あのころは「Webライターがまず用意すべきものは、クライアントに実力を見せるためのWordPressブログである」と教える発信者が多かったし、その際には「個人の日記なんか書いたってスキルの証明にはならない≒意味がない」みたいなことが言われていた、そんな時代でした。
でも、みんなうっすら「自分だけの文章を書きたい、誰かに読んでほしい」っていう気持ちはあったりするわけ。
Webライターって、「書く仕事をしたい」と参入する人も多い世界なのに、実際の現場では「個性を消して」「マニュアル通りの記事を」「誰にでもわかるような無難な表現で」書くことを求められることが多くて、欲求不満に陥っている人も多かったのですよね。
だからこそ、当時Webライターラボの「コラム企画」がとんでもない盛り上がりを見せていたのだと思うのです。
わたしはこのとき入会したてだったので、「いきなり自分語りは…」なんて遠慮しちゃって参加できませんでした…。
▶ 羽ばたく仲間を指の隙間から見送っていたあのころ
あれから2年。ライター業自体を卒業したメンバーも多数いるし、ライター業としての動き方が変わった人はもっともっと多いんじゃないかと思います。そんな中、活動の主軸を「創作」に移す方もいらっしゃいました。
パッと思い出したのは春野なほさん。
もともとnoteで素敵なエッセイを書かれていたなほさんがエッセイでのKindle出版に踏み切ると知ったときは、羨ましくて、眩しくて、あとこれは今だから言えるんだけどちょっぴり妬ましくもあったんです。
それは多分「創作の世界に飛び込みます」と言い切る姿が羨ましかったのだろうし、「なほさんのnoteはいつも素敵だから、たしかに本という形にする価値があるよね→どうせ自分には無理な話だわ…」と勝手にいじけて勝手に嫉妬していた感じ、なんだと思います。
そこから横目でチラチラとKindleやZINEの世界を見るようになりました。
「ZINE」という語は間違いなくなほさんが使っているのを見て初めて知ったのですが、「文フリ」もそうなんじゃないかな。多分。
■ それでも「自分には関係ない」と思ってた、のだけれど
文フリの存在を認識してからも、心の中にはまだ「そうは言っても、結局自分には無関係な世界の話だよなぁ」って思っていた部分がありました。
わたしは別に誰かの心を揺さぶる小説が書けるわけでもないし、優しい余韻に浸れるようなエッセイが書けるわけでもない。だから、「エッセイ」とか「Kindle」とか「ZINE」とか「文フリ」といった言葉からは、なんとなーく目を逸らしていました。
いいなー。すてきだなー。チラッチラッ。
でもわたし、別にSEO記事とか属人性を消したメディア記事とか書くのも全然嫌いじゃないし?幸いこれで評価してもらえてるし?「書く仕事」ができてるだけでも十分すっごいことなんだから、そこまで欲しがるのは高望みってもんじゃないの。ぺっ。
って感じ。
▶ 2025年後半から少しずつ動きを変えていっていた
自分がなにか「作品をつくり出す」ことは、多分今後もできないんじゃないかなぁと思っています。ただ、昨年の後半からちょっとずつ「自分を遺す」活動を始めたんです。
それこそかつてよく言われていた「Webライターとしてするべき発信・避けるべき発信」という流れで言えばバッチリ後者なんですけどね。
なんだかんだ、書きたいものを書くという仕事への憧れを捨てきれていないのだと思います。というか、別に「それ一本で生きていく」とか言い出さなければ、個人の活動で何を書いたってかまわないのでは?と思えるようになってきたのかも。
ちゃんと自分が「Webライター」という世界である程度やっていけそうだ、と自信がついたからこそ、できるようになったことだとは思います。
ライター初期に同じネタを出していたら、「変な人かも」「めんどくさい人かも」と落とされていた可能性はゼロじゃないと思うのです。今では「そんな人とはお仕事しなくてもいいですッ」と思えるようになりました。
▶ 転機になったのは「ライター忘年会2025」!
このガチガチの脳みそをもう一段階変化させてくれたのは、2025年12月に参加した「ライター忘年会」でした。
上の記事を読んでいただければわかると思うのですが、この時期のわたしってめちゃくちゃワーカホリックだったんですよ。
少しでもリソースに余裕があるならひとつでも多くのタスクを詰め込んで、「起きている間は常に何かしらの仕事をしている」のが当たり前。
個人の用事で遊びに行く?そんなことが許されると思ってるのかボケェ!
ンな暇があったら仕事しろ!仕事!
…って、本気で思って生きていました。
その中にはいろんな事情や心情が渦巻いていたんだと思うんです。
①単純に「自分のお金は自分で稼ぐ」が我が家のルールだから
②独立初年度だからこそ「MAX頑張る」経験をすべきだと思っていたから
③次年度からはそれまで正社員として働いていた会社からも完全に離れて「それまでの縁も何もない塾の単なる非常勤講師」という不安定な働き方になるため不安感があったから
だから本当に直前まで申し込めなかった。
でも、行ってみたら世界が変わった。
きっかけは言わずもがな、みくまゆたんとお会いできたことです。
先日商業出版デビューされたみくまゆたんですが、わたしにとってはその前からずーっと「ガチでプロのライターさん」というイメージがあったんですよ。
無記名SEOライターなんていうナンボでも替えの利く仕事ではなく、ちゃんとした「自分の記事」を書くことを生業にしている人。
さらにハンドルネームと旧アイコンから漂ってくる、同じ時代を違う文脈で生きてきた人っぽい香り(何だそりゃ、と思われるかもしれませんが単純に「キラキラ感があってオタク喪女から見ると眩しいッ」と一方的にビビっていたという意味です)。
そんな、雲の上の人みたいな存在だったみくまゆたんと直接お話ができて、そこから「noteの世界」にもっともっと興味を持つようになって。
note開始当初は、「あくまでWebライターの活動の一環として」という認識でした。半営業ツールとしてのnoteですね。だからわたしはずっと、noteをnoteとして楽しんでいる人たちと関わった経験がほとんどなかったのです。
各種企画なんかにも飛び込めるようになったのは、本当に最近のこと。
誇張でも何でもなく本当に、あのイベントの後からわたしにとってのnoteの定義が変わったと思っています。
こんな表現が適切なのかわからないけれど、わたしにとってのみくまゆたんって、「フリーランスというのは人とのご縁である」という言葉の象徴みたいなイメージ。
その象徴にちょっとだけ触れさせていただいたことで、ご利益をいただいているような感覚があります。
変な喩えで恐縮ですが…!
■ 2026年に入ってからは働き方まで変わった
noteとの付き合い方が変わってからというものの、わたしのライターの働き方にも変化が生じたような気がします。因果関係はよくわからないままなんですが、確実に何かが変わったのです。
タスクをそこまで詰め詰めにしなくなった
「塾の出勤日はライター仕事をほとんどしない」ができるようになった
1日に7~8時間の睡眠を取るようになった
「ライター向けの発信」を過度に意識しなくなった
全体的に、肩の力がちょっと抜けた感じ。
もちろん他にも思い当たる要因はあります。前の会社から離れて遠距離通勤が完全にゼロになったとか。今の勤務先の年度末査定で評価が思ったより良かった(時給がめっちゃ上がった)とか。
でも確実に自分のココロの部分で何かが大きく一皮剝けた感触があるのですよね。それは「書く」ことを真剣に愛して、実際に形にしている先輩たちの姿を目にしてこられたからだと思います。
■ まとめ&次回予告
文フリに行こうと思ったきっかけを書こうと思っていたら、「それはわかったけど、お前はいつになったら文フリに行くんだ!」と思われそうな内容になってしまいました…。
次回は以下のような内容になる予定!
「#行けたら行く」から「行こう」になるまで
当日の記録
やってよかったこと/次は改善したいこと
買った本のリストだけ(感想はさらに別記事にします)
連休中に書いてしまわないと絶対に記憶が薄れてしまうので、早めに書かねば…!
ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございました!よかったらまた次の記事も読んでやってくださいませm(*_ _)m
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