無理って、誰が決めたの?
現実がびくともしないように見える日がある。動かそうとしても動かない、努力しても届かない。このまま変わらないのかもしれない……そんな気分になること、誰にだってある。もちろん私にもある。
そんなときは落ち込みきったあとで、一度その思いを手放してみるのもいい。でも、もうひとつの方法として、「理由は分からないけれど、いつの間にか叶っていた」あの体験を思い出してみると、ちょっと抵抗が外れかける。楽しい気分になるから、とってもお薦め。
自分の体験でも、誰かから聞いて思わず驚いた話でもいい。現実は小説より奇なりと言われるこの世界には、信じられない出来事があちこちに転がっている。身近な“プチ奇跡”を思い出すだけで、「無理」と決める必要なんて本当はない、と気づけたりする。
数日前、noteにも書いたけど、住んでいるマンションが塗り替えられると知った。私にとっては完全に青天の霹靂。ここ2年ほど、毎日のように「色が変わったらいいのにな」と思いながら暮らしてきたのが、あっけなく叶っちゃったから。
でも、ちゃんと願っていたわけでもない。ペンキ塗り替えて欲しいなぁ~と思ったあとに、「いや、そんなの無理でしょ」と打ち消していた。半分あきらめていたと言った方が正しい。
2年にわたるコートヤードの大規模改修が終わったばかりで、まさかまたすぐ外壁工事が入るなんて思いもしなかった。候補は5色。そのうち3色はさすがに避けたいとビクビクしていたのに、私が密かに望んでいた色に決まった。これは私たちオーナーの投票ではなく、マネージメント会社の“独断”。つまり、人気投票とは無関係のところで決まった色。それでも望んでいた方向に転ぶのだから、本当に現実は読めない。
こんなにピンポイントで叶うと「やっぱり無理って、ただの思い込みだったんだな」と素直に思えてくる。
私が住む街には、市公認の巨大な壁アートが点在している。毎年、アーティストたちがクレーン車に乗り、指定された大きな壁にそれぞれの世界観を描き出していく。そのスケールと自由さを見るたびに、いつかうちのマンションにもアートが施されたら素敵だな、と密かに思っていた。
だから私の“次の夢”は、うちのマンションにもそんなアートが描かれること。もちろん私の好みの絵。今はその妄想を楽しんでいる。だんだんと形になってきた。
まあ、これはさすがに無理な話だと思う。でも、あきらめ半分だったペンキ塗りが現実になった今は、心の声が少し変わった。「無理って、誰が決めたの?」と。
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