サッカードイツ代表のレジェンド8選|W杯を制した新旧の英雄たちを紐解く
サッカードイツ代表のレジェンドたち

サッカーの強豪国として知られるドイツ。同国の代表チームは、西ドイツ代表時代を含め、1954年、1974年、1990年、2014年と、これまでに4度のワールドカップで優勝を飾った。
本テキストでは、そんなサッカードイツ代表で活躍した歴代レジェンド選手を、20世紀と21世紀で分け、各4人ずつの計8人、紹介していく。
20世紀のレジェンドたち

ドイツ代表は、20世紀に行われた15回のワールドカップのうち、6大会で決勝に進出するなど、圧倒的な強さを誇った。なかでも優勝した1954年、1974年、1990年の3度の決勝で活躍した選手4人を紹介する。
Ⅰ. フリッツ・ヴァルター

Friedrich “Fritz” Walter
生年月日:1920年 10月31日
出身:カイザースラウテルン
身長:175cm 利き足:右足(もしくは両足)
代表通算記録:61試合 33得点
ドイツ代表のレジェンドを語るうえで欠かすことができない存在が、フリッツ・ヴァルターだ。ヴァルターは1954年にワールドカップで優勝したゼップ・ヘルベルガー監督率いる西ドイツ代表で、キャプテンを務めた選手。
弟のオットマールや1.FCニュルンベルクの史上最高のストライカーだったマックス・モーロックなどともに活躍し、スイスのベルンで行われた1954年W杯決勝では「マジック・マジャール」と称されたハンガリー代表に勝利した。
Ⅱ. ゲルト・ミュラー

Gerhard "Gerd" Müller
生年月日:1945年 11月3日
出身:ネルトリンゲン
身長:175cm 利き足:右足
代表通算記録:62試合 68得点
カール=ハインツ・ルンメニゲ、ルディ・フェラー、ユルゲン・クリンスマンなど、長身で足元がうまい華やかなストライカーは数多くいたにも関わらず、ドイツ歴代最高のストライカーは間違いなくゲルト・ミュラーだ。
「デア・ボンバー」と称されたミュラーは、代表通算62試合で68ゴールを決めた驚異的な決定力の持ち主。W杯で10ゴールを挙げた1970年にはバロンドールを受賞し、1974年大会の決勝・オランダ代表戦では決勝点を決め、伝説となった。
Ⅲ. フランツ・ベッケンバウアー

Franz Anton Beckenbauer
生年月日:1945年 9月11日
出身:ミュンヘン, バイエルン州
身長:181cm 利き足:右足
代表通算記録:103試合 14得点
西ドイツ代表の代名詞であるマンマーク戦術を支える存在だった「リベロ」。のちにウリ・シュティーリケやクラウス・アウゲンターラー、マティアス・ザマーに引き継がれるポジションの先駆者となったのが、フランツ・ベッケンバウアーだ。
リベロはマンマーク守備におけるCBであり、フリーマン。右足のアウトサイドキックを武器に後方からボールを展開し、相手のエースには粘り強い守備で対応。ときには相手の隙を突いて前線に飛び出し、得点まで挙げる万能の天才だった。
Ⅳ. ローター・マテウス

Lothar Herbert Matthäus
生年月日:1961年 3月21日
出身:エアランゲン
身長:174cm 利き足:右足
代表通算記録:150試合 得点
先述のベッケンバウアーが監督を務めた1990年のW杯でキャプテンとなったのが、ローター・マテウスだ。類稀な運動量と強烈なミドルシュートを武器にするマテウスは、ギド・ブッフバルトやユルゲン・コーラーなどとともに活躍した。
彼を有名にしたのが、ディエゴ・マラドーナ擁するアルゼンチン代表との2度のW杯決勝。1986年はマテウスがマラドーナにマンマークして抑えるも敗北。しかし1990年大会ではより攻撃的な役割で活躍し、1-0の勝利に貢献した。
21世紀のレジェンドたち

ヨアヒム・レーヴ監督が率いたドイツ代表では、バスティアン・シュヴァインシュタイガーやトニ・クロース、メスト・エジルといった技巧派の選手が数多く台頭した。なかでも、特別な存在となったのが以下の4選手だ。
Ⅰ. ミロスラフ・クローゼ

Miroslav Josef Klose
生年月日:1978年 6月9日
出身:オポーレ, ポーランド
身長:184cm 利き足:右足
代表通算記録:137試合 71得点
ロナウド擁するブラジル代表と対戦した2002年、リオネル・メッシ擁するアルゼンチン代表と対戦した2014年の2度、W杯決勝に出場したミロスラフ・クローゼも間違いなくドイツ代表のレジェンド的ストライカーだ。
クローゼは、同じくポーランド系のルーカス・ポドルスキとともに2000年代後半以降のドイツ代表を牽引。2014年大会では2ゴールを挙げたことで通算得点数が16となり、それまでロナウドが保持した記録(15ゴール)を更新した。
Ⅱ. フィリップ・ラーム

Philipp Lahm
生年月日:1983年 11月11日
出身:ミュンヘン, バイエルン州
身長:170cm 利き足:右足
代表通算記録:113試合 5得点
レーヴ監督率いた新時代のドイツ代表の象徴的存在だったのが、フィリップ・ラームだ。右SB、左SB、ボランチ、インサイドハーフと複数のポジションに適応した彼の存在は、W杯優勝に欠かせなかった。
クリーンな守備はもちろん、小刻みなパスサッカーやサイドバック的なダイナミックさも備える、万能な選手であったラームは、クラブでもペップ・グアルディオラに愛された人格者で、2010年以来、キャプテンとして代表を支えた。
Ⅲ. マヌエル・ノイアー

Manuel Peter Neuer
生年月日:1986年 3月27日
出身:ゲルセンキルヘン
身長:193cm 利き足:右足
代表通算記録:124試合
ゼップ・マイヤー、トニー・シューマッハ、オリヴァー・カーンと受け継がれてきた偉大なドイツ人GKの系譜のなかで、史上最高と謳われる選手がマヌエル・ノイアーだ。世界的にみても、ノイアーに匹敵するGKは存在しないだろう。
ノイアーはセービング能力に秀でるだけでなく、味方DFライン裏のスペースをケアするスイーパー的役割、足元の技術やスローイング技術を活かしたビルドアップへの貢献など、あらゆる面でアドバンテージをもたらし、常識まで変えた。まさにドイツを代表するレジェンドだ。
Ⅳ. マリオ・ゲッツェ

Mario Götze
生年月日:1992年 6月3日
出身:メミンゲン
身長:176cm 利き足:右足
代表通算記録:66試合 17得点
ヘルムート・ラーン、ゲルト・ミュラー、アンドレアス・ブレーメ。W杯で決勝ゴールを挙げた選手は、その功績だけでもレジェンドたりうる。そして2014年大会で決勝点を挙げた選手はマリオ・ゲッツェだった。
アンドレ・シュールレの左サイドからのクロスを胸トラップでコントロールし、ボレーで決めた鮮やかな得点は、ゲッツェの「0トップ」という特殊な役割も相まって、ドイツ代表の新時代の幕明けとして大きな話題となった。
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