海外の概念を和訳した翻訳語が日本独自用語としてふるまい混乱を招く

 日本では海外の概念を和訳した用語が使われることが極めて多いです。そして、これらの用語が独り歩きして独自の言葉になることで、混乱を招いています。

翻訳できない言葉、理解できない世界?
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翻訳しなくても概念理解がずれてしまう

 近年では、「ハラスメント」という言葉は、英語の”harassment”を音写したものです。英語の”harassment”は「嫌がらせ」という広い意味を持つ言葉である一方、日本語の「ハラスメント」は、職場や学校などでのパワーハラスメントやセクシャルハラスメントなどの意味合いが強まっています。そのため、英語の”harassment”の本来の意味が理解されていません。

 また、「リモートワーク」という言葉も、英語の”remote work”を音写したものです。英語の”remote work”は、場所を問わずに働くという一般的な意味で使われる場合もあります。一方、日本語の「リモートワーク」は、在宅勤務やテレワークなどの意味で使われる場合が多いです。そのため、英語の”remote work”の本来の意味が理解されていません。

このように今までなかった概念は、なかなか理解しがたいものです。

翻訳語に意味が乖離する

 明治時代の翻訳語も英語の意味と日本語の意味とかなり違っている用語がみられます。
 たとえば、ジャスティスとその翻訳語「正義」の意味の乖離がかなりあるように思われます。今では誤用のような「正義」がネット上に使われています。

こういう言葉は日本語に多数見受けられます。

その他事例集


混乱をまねかないために

 このように、海外の概念を和訳した用語が独り歩きして独自の言葉になると、本来の意味が理解されにくくなり、混乱を招く可能性があります。そのため、これらの用語を使う際には、その言葉の本来の意味が理解されているかどうかを確認することが重要です。

 また、海外の概念を和訳した用語を新たに作る場合にも、その言葉が誤解や混乱を招かないように、慎重に検討することが必要です。

 具体的には、以下の点に注意するとよいかもしれません。

  • 英語の用語の本来の意味が理解されているかどうかを確認する。

  • 日本語の用語が誤解や混乱を招くような意味合いを持っていないかを確認する。

  • 既に使われていて、その意味が定着している用語と重複しないようにする。

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