名詞の不可算・可算(単数・複数)⑥-9:常時複数形4[別品詞由来3]
副題:可算不可算の理想と現実(英文法の理想と現実)
名詞の不可算・可算(単数・複数)[UC(SP)]の深掘り版32
「単複で混乱が生じる英語の名詞」のさらなる深掘り。単複同形名詞から再び「常時複数形名詞」に戻ります。基本は名詞の不可算U・可算C(単数S・複数P)問題ですが、これまでの「数え方」からは離れて、英語で品詞を変える仕組み(専門的には「品詞転換・派生」と呼ばれる項目)という新たな視点で考察してみます。今回はまず形容詞から名詞へ。
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★これまでの検証内容(いずれも「単複混乱」がキーワード)
⑥-1:集合名詞
⑥-2,4,6:常時複数形-1(導入), 2(どう数える?), 3(さらに特殊な数え方)
⑥-3,5:pair複数形-1(数え方), 2(特殊な数え方),
⑥-7,8:単複同形名詞(特殊な可算名詞)-1(定番説明),2(発展版&英語史)
1. 集合名詞とは?:集合名詞[collective nouns]の3型(定番説明)
2. 常時複数形名詞とは?: 「常に複数形の名詞」(「絶対複数」)
3. pair複数形とは?(通常は「常時複数形」の下位項目に分類):
「対に(2つの部分から)なっている衣類・道具(器具)」
「1つに見えても2つの構成要素が組み合わされてできているもの」
4. pair複数形の特殊な数え方:pairの片方だけをどう数える?
5. pair複数形以外の常時複数形:学問名など
6. 常時複数形の単数問題:単数形はある・ない? 必要ない? 1つはあり得ない?
「1つ」はどう数える?:単語それぞれ事情が別
7. 常時複数形のさらに特殊な数え方:
単数形が存在しない名詞で、"pair"も使わずに「1つ(単数)」をどう数える/表す?
8. 単複同形名詞とは?:定番分類&説明、発展的な分類&説明
◉ 英語ではなぜこんなに単複(可算不可算)の混乱が起こるのか?
◉『英語の名詞は「数えるC・数えないU」のシンプルな2分類』定番説明は理想論
1. U・C(単数S・複数P)の理想 vs UC(SP)で混乱が生じる集合名詞という現実
2. U・C(S・P)の理想 vs SP変化しない常時複数形&pair複数形という現実
3. U・C(S・P)の理想 vs UC(SP)が曖昧な単複同形名詞という現実
例えば"fish"は「生きた魚(複数形)」か「魚の切り身(不可算)」か?
動物と違い魚はどっちでも良い(どうでも良い)? 混乱しない?
それでも複数形にできるのはナゼ?
※一部は日本語でも難しい表現なので英語で難しくても当然、という視点も必要
★今回の⑥-9検証内容
❶ 別品詞由来の名詞3:形容詞から名詞へ
英語で品詞を変更する方法を具体例で検証
❷ 英語ではなぜこんなに単複(と可算不可算)の混乱が起こるのか?:繰り返し強調するに値する重要ポイント
※今回の語群もそれなりに知名度が高いものですが、定番説明とは少し違う視点から見ていただけるようお手伝いできたら幸いです。
★複数形にすることで品詞の垣根を越える名詞②-1:接尾辞[-able]型の形容詞由来の単語群の一部が該当
(英文法解説改訂三版(江川泰一郎 著)の「常に複数形の名詞:(3) -ables, -ingsで終わる名詞」、⑥-4「★品詞の垣根を越える複数形名詞②:形容詞(過去分詞)や動詞由来」の項目を再分類し整理し直し)
復習問題1:名詞の表す意味、数える・数えない分類、どう数えるか
① "belongings"の意味は? 1つの場合も複数形? 1つ、2つをどう数える?
② "belonging"なら基本どういう意味? (数える?数えない? どう数える?)
③ 数字(数詞)は"belongings"の前に置ける? 置けない?
④ 高い確率で"belongings"の前につく言葉は文法用語で何と呼ばれるもの?
復習問題2(応用):以下の各語群を、文法的に適切・通用する・不適切の3つに分類
1a. one valuable
b. one of valuables
c. one your valuable
d. one of your valuables
e. your one valuable
2a. five valuables
b. five of valuables
c. five your valuables
d. five of your valuables
e. your five valuables
3a. many valuables
b. many of valuables
c. many your valuables
d. many of your valuables
e. your many valuables
問題1:以下の語群を、(a) [-able]型形容詞由来の常時複数形、(b) [-able]型形容詞由来の単複変化する可算名詞、(c) [-able]型形容詞が存在しない名詞、の3つに分類
collectables/collectibles, consumables, disposables, durables, notables, perishables, portables, undesirables, unmentionables, untouchables, valuables, variables, vegetables
問題2:英語で形容詞から名詞へ品詞を変えるには、上記以外にどういうやり方がある?(ヒントは「接尾辞」:学校英語でも習うはず)
問題3:日本語で形容詞から名詞へ品詞を変えるには、どういうやり方がある?(大きく分けて2つ)
さて、今回の記事の内容も「不可算可算の理想と現実」問題の典型例。考えるべきポイントは「形容詞由来の名詞を元の形容詞とどうやって区別するのか?」と「文法的に可算名詞なのか不可算名詞なのか?」。今回も、こうした点が英語では大問題(日本語では何の問題も発生しないのに)。さらに、英語の名詞の本質は何かという視点での整理も必要。英語名詞の可算不可算&単複(英語の都合)と日本語名詞の違い、ご理解いただけたでしょうか。
いわゆる学校英語や学術英語で整理しきれていない部分を考えてもらうための教材、英語の「名詞の不可算・可算(単数・複数)の理想と現実」問題が少しでも伝われば幸いです。
授業ではちゃんと解説しますが、一般公開はここまで。あちこちにヒントを散りばめてあるので、非受講生の方は辞書を引いたり自分で調べたりして考察してみてください。
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