名詞の不可算・可算(単数・複数)⑥-10:単数?複数?不可算?[スポーツ・ゲーム1]
副題:可算不可算の理想と現実(英文法の理想と現実)
名詞の不可算・可算(単数・複数)[UC(SP)]の深掘り版33
「単複で混乱が生じる英語の名詞」のさらなる深掘り。今回は少し趣向を変えてスポーツやゲームのUC(SP)について取り上げてみます。基本は名詞の不可算・可算(単数・複数)問題ですが、理屈よりも具体的な状況をイメージすることが重要。
この記事に対するコメントは不要です。ご質問はUNIPAのQ&Aからお願いします。
★これまでの検証内容(いずれも「単複混乱」がキーワード)
⑥-1:集合名詞
⑥-2,4,6,9:常時複数形-1(導入), 2(どう数える?), 3(さらに特殊な数え方)[別品詞由来1], 4[別品詞由来2]
⑥-3,5:pair複数形-1(数え方), 2(特殊な数え方),
⑥-7,8:単複同形名詞(特殊な可算名詞)-1(定番説明),2(発展版&英語史)
1. 集合名詞とは?:集合名詞[collective nouns]の3型(定番説明)
2. 常時複数形名詞とは?: 「常に複数形の名詞」(「絶対複数」)
3. pair複数形とは?(通常は「常時複数形」の下位項目に分類):
「対に(2つの部分から)なっている衣類・道具(器具)」
「1つに見えても2つの構成要素が組み合わされてできているもの」
4. pair複数形の特殊な数え方:pairの片方だけをどう数える?
5. pair複数形以外の常時複数形:学問名など
6. 常時複数形の単数問題:単数形はある・ない? 必要ない? 1つはあり得ない?
「1つ」はどう数える?:単語それぞれ事情が別
7. 常時複数形のさらに特殊な数え方:
単数形が存在しない名詞で、"pair"も使わずに「1つ(単数)」をどう数える/表す?
8. 単複同形名詞とは?:定番分類&説明、発展的な分類&説明
◉ 英語ではなぜこんなに単複(可算不可算)の混乱が起こるのか?
◉『英語の名詞は「数えるC・数えないU」のシンプルな2分類』定番説明は理想論
1. U・C(単数S・複数P)の理想 vs UC(SP)で混乱が生じる集合名詞という現実
2. U・C(S・P)の理想 vs SP変化しない常時複数形&pair複数形という現実
3. U・C(S・P)の理想 vs UC(SP)が曖昧な単複同形名詞という現実
※一部は日本語でも難しい表現なので英語で難しくても当然、という視点も必要
★今回の⑥-10検証内容
❶ スポーツ・ゲームは特殊な単数形・複数形? 不可算? 冠詞の省略? 慣用表現?
具体例で検証(単語ごとに事情が別):「⑤-5」記事では楽器を検証
❷ 英語ではなぜこんなに単複と可算不可算の混乱が起こるのか?
繰り返し検証すべき点(英語に対する見方を左右する重要な柱の1つ)
※今回は、文法的には非常に興味深いにもかかわらず、意外と見落とされがち(分析が不十分)な表現を深掘りしてみます。定番説明とは違う視点から見ていただけるようお手伝いできたら幸いです。
問題1:"play [スポーツ・ゲーム]"表現での名詞の形1(play=プレーする・遊ぶ)
1. "play [野球]"表現の名詞[野球]の文法的に通用する形を選択
a. a baseball
b. the baseball(可算名詞)
c. (無冠詞) baseballs
d. the baseballs
e. (無冠詞) baseball
f. the baseball(bと同じに見えるが不可算名詞)
2. "play [バスケ]"表現の名詞[バスケ]の文法的に通用する形を選択
a. a basketball
b. the basketball(可算名詞)
c. (無冠詞) basketballs
d. the basketballs
e. (無冠詞) basketball
f. the basketball(bと同じに見えるが不可算名詞)
3. "play [ダーツ]"表現の名詞[ダーツ]の文法的に通用する形を選択
a. a dart
b. the dart(可算名詞)
c. (無冠詞) darts
d. the darts
e. (無冠詞) dart
f. the dart(bと同じに見えるが不可算名詞)
4. "play [トランプ]"表現の名詞[トランプ]の文法的に通用する形を選択
a. a card
b. the card(可算名詞)
c. (無冠詞) cards
d. the cards
e. (無冠詞) card
f. the card(bと同じに見えるが不可算名詞)
問題2:"play [スポーツ・ゲーム]"表現での名詞の形2(play=プレーする・遊ぶ)
【「⑤-5:[楽器]」との比較:"play [楽器]"と"play [スポーツ・ゲーム]"の違い】
0a. "play [楽器]"表現の名詞[ピアノ]・[ギター]の形について【⑤-5復習】
通用する形はそれぞれ1つだけ? それとも複数種類可能?
b. 名詞の形は文法的にそれぞれ何というもの?
1a. "play [スポーツ]"表現の名詞[野球]・[バスケ]の通用する形は1つだけ? 複数可能?
b. その形は文法的に何というもの?
2a. "play [ゲーム]"表現の名詞[ダーツ]・[トランプ]の通用する形は1つだけ? 複数可能?
b. その形は文法的に何というもの?
3. 英語名詞の単複変化や冠詞を日本語にも導入すべき?(主観で回答可)
※以下のThe Britannica Dictionaryで各単語をチェックしてみてください。
"BASEBALL"
"BASKETBALL"
"DART(s)"
"CARD(s)"
問題3:「球技」の道具である「ボール」の英語表現
① 一体の名詞で表すa群と、2つの名詞の間にスペースを入れるb群の違いは何?
a. baseball, softball, football, volleyball, basketball
b. golf ball, tennis ball, cricket ball, rugby ball, soccer ball
② それぞれの英語表現は可算か不可算か、文脈によるか?(ほぼ①のヒント)
③ a群とb群の英語表現は、それぞれ文法的に何と呼ばれるもの?
※ネイティブ感覚がなくても調べれば分かるはず
※問題は「球技」と「ボール」の使い分け:特に可算・不可算が問題なのは「球技」のほう
今回は、英語を楽しく学んでもらうための教材をご用意しました。とはいえ、これも「不可算可算の理想と現実」問題の典型例(可算・不可算名詞2分類の理想 vs 単語を実際にどう使うかという現実)。考えるべきポイントは「文法的に可算名詞なのか不可算名詞なのか?」と「単数と複数をなぜ、どのような基準で使い分けるのか?」。これが英語では大問題(日本語では何の問題も発生しないのに)。英語名詞の不可算・可算名詞&単複(英語の都合)と日本語名詞の違い、ご理解いただけたでしょうか。
いわゆる学校英語や学術英語で整理しきれていない部分を考えてもらうための教材、英語の「名詞の不可算・可算(単数・複数)の理想と現実」問題が少しでも伝われば幸いです。
授業ではちゃんと解説しますが、一般公開はここまで。あちこちにヒントを散りばめてあるので、非受講生の方は辞書を引いたり自分で調べたりして考察してみてください。
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