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【あとがき副音声】ボタンのかけ間違えに気づく時/創作大賞のこと #6

双葉社 文芸総合サイト・COLORFULカラフルで連載中のエッセイ、『明日死んでもいい、そう思えるほどに今日を生きたくて。』の最新話が更新となりました。

第6話は、【キテンゲと金曜日の午後】。
選ぶものがなかったのではなく、選べなくなっていたのかもしれない。自分の感覚と向き合うことになった、とある金曜日の午後の話です。

もしよかったら、コメントやメッセージやSNS等で、感想をお寄せ頂けるととても嬉しいです。

noteでは、連載公開の度にあとがきを残しています。よければ連載を読んで頂いた後、副音声的な気分でこちらも覗いていってみてくださいね。


「キテンゲと金曜日の午後」執筆後記

実は第4話以降、書けないスランプに陥っていたのだが、第5話の祖母の話を書き終えた後、トンネルを抜けたような感覚があった。そうして迎えた第6話も、5話と同じように一気に書き上げた。この連載ではじめて、今の日常に最も近い回になった気がしている。

何だかうまくいかないなと思っていたことが、ふとした瞬間に、あるいは些細なきっかけで、突然霧が晴れたように見えることがある。それはまるで、ボタンをかけ間違えていたことに、余った最後の一つで気づく時のような。そんなことを、閉じ込められたビルの中でぼんやりと考えた。


ところで話は変わるが、いや、まるで変わるわけでもないかもしれないけれど、今年の創作大賞がまもなく始まる。去年の今頃には受賞作を書き終えて公開していたんだなあと思いながら、あれが今日の連載を書いている日々に繋がっていたのだと思うと感慨深い。今年の暮れには喜びを噛み締めている誰かが必ずいる。授賞式の頃が書籍刊行予定となっているので、その日の誰かにきちんとバトンを繋げられるよう、連載も書籍化も、しっかり取り組んでいきたい。

書籍化を見据えた賞である、というのは当然意識していたつもりだが、一つのテーマに向かって20作以上エッセイを書くというのは思っていた以上にもの凄く大変で、応募の際には、その作品一本であと他にどんな20作が書けるのかということ、その上で、その一作を通じてその片鱗を伝えられているか、ということの二つを意識できたらいいのではと思う。中間発表に残った作品には正直私よりも素晴らしかった作品はいくつもあったように思うが、一冊を書けるイメージが湧く1本か、というのは、最終選考においては絶対条件な気がしている。

期間中はご質問や感想もどんどんやっていけたらなと思っているので、お気軽にメッセージやコメントをお待ちしております。

第7話の公開は、4月3日(金)。あとがきがすっかり周回遅れになっていますが…ぜひ今回と最新回の本編も、読んで頂けると嬉しいです。


▼連載もくじ

【第1話】名前を生きる | 〈本編〉〈あとがき〉

【第2話】続きのない物語 | 〈本編〉〈あとがき〉

【第3話】モノローグと残響 | 〈本編〉〈あとがき〉

【第4話】日々は儘ならぬ | 〈本編〉〈あとがき〉

【第5話】マヨネーズ入りのスクランブルエッグ | 〈本編〉〈あとがき〉

【第6話】キテンゲと金曜日の午後 | 〈本編〉・〈あとがき〉

【第7話】同じ物語の違う登場人物 | 〈本編〉〈あとがき〉

【第8話】パレスチナの亀 | 〈本編〉〈あとがき〉

【第9話】壊れたミシンと想像的人生の持ち時間 | 〈本編〉〈あとがき〉

【最終話】二十五年目の正直 | 〈本編〉〈あとがき〉


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タキ アユミ  チップを頂いたその足でチョコレートかドーナッツを購入しに行ってきます。ありがとうございます!🍫🍩