出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験(SG) 午前 問2
予備知識
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 冗長化 | 「備えあれば憂いなしだよね?」な方針のもとに、ちょっと多めに備えておくこと |
| リスク | 「危険性」のこと。もしくは「不確実性」のこと |
| リスク対応 | 実際に、リスクに対処する作業 |
| リスク回避 | リスクが現実化しないようにする(ために頑張る)こと |
| リスクレベル | 「リスクの大きさ」をキリっとした気分になってカッコ付けて言った表現 |
問題
| 問題文 |
|---|
| リスク対応のうち,リスクの回避に該当するものはどれか。 |
| ピヨ意訳:「あっ!これは『リスクの回避』だな!」な選択肢は、どれ? |
| 解答選択肢 | |
|---|---|
| ア | リスクが顕在化する可能性を低減するために,情報システムのハードウェア構成を冗長化する。 |
| ピヨ意訳:リスクが現実になる可能性を下げるために、予備を用意しておく | |
| イ | リスクの顕在化に伴う被害からの復旧に掛かる費用を算定し,保険を掛ける。 |
| ピヨ意訳:リスクが現実になったときに備えて、保険をかけておく | |
| ウ | リスクレベルが大きいと評価した情報システムを用いるサービスの提供をやめる。 |
| ピヨ意訳:リスクが現実になるとヤバいから、やるのを止める | |
| エ | リスクレベルが小さいので特別な対応をとらないという意思決定をする。 |
| ピヨ意訳:リスクが現実になっても大したことがなさそうだから、気にしないことにする | |

正解
| 正解 | |
|---|---|
| ウ | リスクレベルが大きいと評価した情報システムを用いるサービスの提供をやめる。 |
| ピヨ意訳:リスクが現実になるとヤバいから、やるのを止める | |
ピヨピヨ解説
先にリスクの軽減、転嫁、回避、受容について説明しておきましょう。
リスクの軽減は、リスクの起きる可能性や被害を減らすことです。
例えば「ヤバそうだから、しっかり準備する」とかですね。
「備えあれば憂いなし」です。
「石橋が壊れるかもしれないから、石橋を叩いて安全性を確かめよう」がリスクの軽減です。
リスクの転嫁は、リスクを他の人に押しつけることです。
例えば「ヤバそうだから、保険に入っておく」とかですね。
保険に入っておけば、そのリスクで被害を被るのは保険屋さんです。
できるかぎり、右から来たリスクを左に受け流すのがリスクの転嫁です。
「石橋が壊れるかもしれないから、石橋が壊れたらもらえる保険に入っておこう」がリスクの転嫁です。
リスクの回避は、リスクが起きないようにすることです。
例えば「ヤバそうだから、やらない」とかですね。
「君子、危うきに近寄らず」です。
「石橋が壊れるかもしれないから、石橋を渡らない」がリスクの回避です。
リスクの受容は、リスクを受け入れることです。
例えば「ヤバそうだけど、何もしない」とかですね。
リスクによる被害そのものよりもリスクに対処する方が面倒くさそうなときにやります。
「石橋が壊れるかもしれないけど、どうせ壊れても川に落ちて濡れるだけだから気にしない」がリスクの受容です。
あるいは、リスクに対する対応策が見つからないときにやります。
「石橋が壊れるかもしれないけど、どうしようもないから気にしない」がリスクの受容です。
それを踏まえて、それぞれの選択肢を見ていきましょう。
「ア:リスクが顕在化する可能性を低減するために,情報システムのハードウェア構成を冗長化する。」は、あらかじめ備えることで、リスクが現実になる可能性を下げています。
リスクの「軽減」です。
「イ:リスクの顕在化に伴う被害からの復旧に掛かる費用を算定し,保険を掛ける。」は、リスクが現実になっても被害を被らないように保険をかけています。
リスクの「転嫁」です。
「ウ:リスクレベルが大きいと評価した情報システムを用いるサービスの提供をやめる。」は、リスクが現実にならないように、リスクがある行動をすること自体を止めています。
リスクの「回避」です。
「エ:リスクレベルが小さいので特別な対応をとらないという意思決定をする。」は、リスクを受け入れて、リスクが現実になることを気にしていません。
リスクの「受容」です。
問題文は「リスクの回避に該当するもの」を聞いています。
「ウ:リスクレベルが大きいと評価した情報システムを用いるサービスの提供をやめる。」が正解です。






