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ブドウ畑に囲まれた風車小屋で過ごす、フランス・サン=テミリオンの旅

「ワインの村」として有名なサン=テミリオンを訪れました。最初はボルドーに行くつもりでしたが、都会の喧騒よりも、のびやかに広がるブドウ畑でゆっくりすることを選びました。

結果として、風車小屋に泊まりながら、のんびりとした景色と静かな時間を満喫することができました。

今回の記事では、サン=テミリオンでの数日間の滞在を、写真とともに綴っていきます。

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カルカッソンヌからサン=テミリオンへ

今日の目的地は、サン=テミリオン。ボルドーからわずか40kmほどの場所にある村で、ワインが有名な場所。

今日はちょっと運転距離は長め。

最初はボルドーに行くつもりだったけど、レンタカーで運転が複雑な都会に行くよりは、ワイン畑が広がる村の風景を見てみたいと思った。

ワイン畑が広がる風景はブルゴーニュ地方のボーヌでも見ていて、そちらも素晴らしかった。

フランスって地方ごとに景色が違って、日本では見えない風景が見られて、ドライブもすごく楽しい(まあ、私は助手席に座ってるだけなので気楽だけど)。

これは多分麦
このモクモクしたピンクの木、何?と写真をChatGPTに読み込ませて聞いてみたら、「スモークツリー」と言うそう
こういうジェットコースターみたいな道がたまにあって、こういう時アメリカ人は「ウィー」と言うらしい。日本人だと・・・何て言います?「ヒューン」とか?

高速道路を降りると、一面のブドウ畑が広がる道に出た。

そうそう、こういう景色が見たかった!
整然と並ぶブドウの木が美しい

今日の宿は風車小屋

そして、今日の宿に到着。Booking.comで見つけた、不思議な宿に泊まることにした。それはなんと、風車小屋。

この丸い塔の形の風車小屋の中に2泊する

今は風車の羽根は取り外されているけど、中を改装して宿泊できるようにした、ユニークな宿。

ここは1階。ダイニングテーブルと、手前には小さいキッチンがある

私は、街の中心部に泊まるより、景色が良い少し離れたところに滞在するのが好みだ。この風車小屋はブドウ畑に囲まれていて、サン=テミリオンの旧市街にも徒歩10分ほど。

階段はこんな感じ
2階のリビングルーム

大家さんによると、この周辺の景観は世界遺産に指定されているので、建物にも厳しいルールがあって、勝手に改装をしたりできないのだそう。

3階のベッドルーム

たとえば窓枠とか扉とか、外から見える部分は古いままで維持しないといけないそうで、扉の開閉のやり方が複雑だったので、最初にしっかりレクチャーを受けた。かなり苦労しながら宿を運営されていることがうかがえた。

地下のトイレとシャワールーム

文化財的な物件なので、不便な部分がある上に宿泊費もお高め(1泊28,000円くらい)。でも、「風車小屋に泊まる経験なんて、なかなかできない!」と思って予約した。

大家さんはとても親切な女性で、お勧めのレストランやワイナリーをいろいろと教えてくれた。

でもおしゃべりが止まらず、私が大阪に住んでいると言うと、「私の日本人の親友は大阪出身なの!彼女の名前はトモコよ!」と、「知らんがな」な話をはじめてしまい、だいぶつきあわされた。

でも、その後でまた戻ってきて、「伝統的な製法で作られたサン=テミリオンの有名なマカロンよ」と、なんと一箱プレゼントしてくれた。

箱が素敵
マカロンはこんな感じで紙にくっついていて、裏側にもあと6個、計12個入ってた。嬉しい

ブドウの木をじっくり見てみると、小さいブドウがあった。これが秋の収穫に向けて大きくなっていくんだねー。

これが高級なボルドーワインになるんだね

サン=テミリオン旧市街へ

宿から歩いて10分の旧市街へ行ってみる。この日は曇り空で、5月下旬だけど結構寒かった。

右も左もブドウ畑
ブドウ畑の向こうにワインボトルが見える

旧市街に着いた。

とりあえずどこかでワイン飲もうか〜と歩いていると、さっき大家さんがくれたマカロンのお店があった。

「サン=テミリオンの本物のマカロン」って書いてある

有名なマカロン屋さんみたいで、行きたいと思って事前にチェックしてたので、大家さんから思いがけずプレゼントしてもらってありがたかった。

ワインの試飲ができるバーに入ってみた。

ボルドーと言えば赤ワインなので、二人で赤ワインを頼んだ。

ボルドーワインは渋くて、正直私はあまり好きではないので、グラス1杯でもう十分ですって感じ。

ワインと一緒にチーズの盛り合わせも頼んだら、すごい量が出てきて、もう夕食を食べなくて良くなってしまった。

朝日に染まるブドウ畑

朝起きると、いい天気そうだったので外を散歩してみることにした。

朝6:50頃の、風車小屋の前の道

朝日がブドウ畑を黄色く染め上げていた。

きれい。感動。
朝焼けのピンクの空もきれい。

宿から旧市街方向への道は昨日歩いたけど、反対に行くと何があるんだろう。

ただブドウ畑が広がってるだけっぽいけど、歩いてみよう

少し歩くと、馬が2頭いた。

多分メス
こちらは多分オス

おそらく畑仕事を手伝う馬だと思うけど、ガッシリして強そうな、でもとても穏やかで優しそうなお馬さんだった。しばらく黙って見つめあった後、静かに去った。

サン=テミリオンの風車小屋から

今日は、どうやらいい天気のよう。

風車小屋の3階のベッドルームからの景色

ほんとに贅沢な景色。右手奥には、サン=テミリオンの教会が見える。

1階ダイニングからも教会が見える

この日も風が強くて寒かったけど、風車小屋があるくらいなので、もともと風が強い場所なのだろう。

もっと風が穏やかな日ならここでワイン飲んだら最高だろうな

しばらく移動続き、観光続きで疲れていたので、この日はブドウ畑の真ん中でのんびりする日と決めていたけど、やっぱりこんないい天気で、ブドウ畑も美しいとなると、どうしても外に出ずにはいられない性分である。

だってこんな景色、次にいつ見られるかわからないから

夫は、また明日運転だし疲れてるってことで、私一人で出かけた。

ブドウ畑って、見れば見るほど美しいなと思う。歳を取ったからなのか、日本の苗が青々と茂っている田んぼも、稲穂が実っている田んぼも、本当に美しいなと思うようになった。

広島の田舎育ちなので、子どもの頃はその風景が当たり前で、なんとも思わなかったのだけど。

サン=テミリオン街歩き

サン=テミリオン市街地に到着。街は小さくてすぐに見て回れるコンパクトさ。

ここの坂道、かなり急で雨に濡れると滑りそう
この小道、ステキ
村の教会の高台からの風景。この右側の塔に登ってみる

この塔はKing's Towerといって13世紀頃に立てられた塔だそう。

ちなみに意外なことに、このボルドー近辺は300年ほどイギリス領だった。なので、この塔もイギリス王が建てたもの。

入場料は2ユーロくらいだった気がする。これが塔の頂上。

サン=テミリオンで一番いい景色は、この塔からの景色だそう。教会も見える。

今でこそ温暖化でイギリスでもワイン造りがされるようになったけど、中世の時代にはイギリスでワインは作れず、輸入に頼っていた。イギリス王室や貴族がボルドーワインを大量に購入し、そのおかげでボルドーのワイン産業は大発展を遂げたそう。

村の向こうにブドウ畑が広がる景色
私にとっての心の故郷の景色が田んぼなら、ここの人にとっては間違いなくブドウ畑なんだろうな
向こうに見える教会は「モノリス」といって、一枚岩から作られた教会です
1枚の石灰岩を掘り下げて作ったなんて、信じられない
観光客は多すぎず、静かな町並み
高級そうなワイン屋さんがたくさんある
こっちもゴージャスなワイン屋さん

夕焼けに染まるブドウ畑

街歩きから帰ってきて、夕食は近くのスーパーで買ったパンや果物などで簡単に済ませた。ブルゴーニュ地方のボーヌでも思ったけど、高級なワインが作られている場所では、ディナーも高額である。

その後、夫を誘って夕方の散歩に出かけた。

夕方って言っても、もう夜9時過ぎ
「こっちに行くと、お馬さんがいるんだよ〜」と言われて渋々歩く夫
今日もいた
昨日も2頭は離れてたけど、もしかして仲悪い?
真っ赤な夕日

朝霧に包まれるブドウ畑

今日はチェックアウトの日。サン=テミリオンとは今日でお別れだけど、最後にまたブドウ畑を見たくて、早起きした。

朝7時前

今日は昨日とは打って変わって、霧がたちこめた朝。このボルドー地方では朝霧が発生しやすいそうで、夜と昼の寒暖差でブドウがさらに美味しくなるそう。

お馬さんに最後の挨拶をしに行こう
畑にはこうやってシャトーの看板がある
多分ケシの花
霧にけむるブドウ畑も美しい

あの馬がいた畑の近くに来た。「あれ、今日はお馬さんいないかな?」と思ったら、遠くの馬小屋から顔出してこっちを覗いていた。

「また来たんかお前」
「出ていってあげましょうよー」「しゃーないなー」

私の姿を見て、2頭そろって出てきてくれた。なんだー、仲悪いんじゃなかった。

「来たぞ」

そして、真っ直ぐ私の方に向かってきてくれた。

「写真撮るか?」

2頭で、優しい目で私をじーっと見ている。

なんだかじっと見つめられて恥ずかしくなってしまい、「…また来たよ〜」と、見れば明らかなことを呟いてしまったり。

腕を伸ばせば触ることができるほど近くて、触ってみたかったけど、ちょっとだけ怖いのと、やっぱりマナー違反かなと、思いとどまった。しばらく見つめ合って、小声で「じゃあね」と言って去った。

ばいばーい
この景色は、また見ることができるだろうか

まとめ

サン=テミリオンで過ごした2日間は、ブドウ畑に囲まれた風車小屋で目覚め、静かな町を歩き、優しい馬に癒やされ、地元のワインとマカロンを味わうという、静かだけど贅沢な時間だった。

忙しく観光名所をまわる旅も楽しいけれど、こうして自然の中で何もない時間をゆっくり楽しむ旅も、やっぱりいいものだ。この風景を、またいつか見に戻ってこられたらいいなと思いながら、次の目的地へ向かおう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。今日はこれで。

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