『切りとれ、あの祈る手を』の著者、 待望の書き下ろし作品! 本当に読みたかった哲学入門、誕生。 最初で、最後で、最短の一冊。 「みんな」の欲望と、あなたの欲望。「みんな」の不安と、あなたの不安。 そこから、哲学は「普遍」へとあなたを導きます。 あなたを超えたものへ。 【「序」より】 ――そもそも、私にはあなたが誰なのかも全く知ることができない。 一応、この本は「哲学入門」と題されているわけですから、何かしら哲学ということに興味がおありなのかなとは思います。しかし――、「哲学」という日本語はフィロソフィ(philosophy)を西周が翻訳したものであって、当初は「希哲学」と訳されていたとか、そもそも哲学とは「知を愛する」ことであってその動詞の用法はヘロドトスの『歴史』に出てくる小アジアのリュディアの首都サルディスを訪問したギリシャの賢人ソロンに対して国王クロイソスが述べた言葉が初出であるとされているとか、形容詞の用法はそれより古くヘラクレイトスが述べているとか、あなたはそういうことが聞きたいのではないのではないか。 哲学入門を書くことになり、私も「哲学入門」と題する本を何十冊か読んでみました。すると、それらが大体二つのパターンに収まることがわかった。つまり、一つは「コンパクトな哲学史」とでも呼ぶべきもので、もう一つは「問題集」と呼ぶべきものです。 「コンパクトな哲学史」の方は、その名の通り圧縮された哲学の歴史の叙述です。古典ギリシャ時代から始まりカントからヘーゲル、ハイデガーへと哲学が経巡って来た歴史を短く辿り直して見せるものである。これはいわゆる大陸哲学系の著者に多いようです。 もう一つの「問題集」の方は、「心身問題」や、「自由意志の問題」、「神の論証の問題」などの伝統的な哲学的問題を列挙し、著者が自分なりの回答を与えて見せるものです。これはいわゆる英米哲学系の著者に多く見られます。 もちろん、そうした本を読んで勉強にならないわけではないでしょう。しかし、繰り返します。あなたはそういうことが聞きたいのではないのではないか。――この本は、そんなあなたのために書かれた本です。 とはいえ、繰り返します。私はあなたのことを何も知らない。ですが、一つあなたのことを当てて見せましょう。どんなにあなたが隠そうとしても、あなたのことを一つだけ確実に当てられる。そのことを私は知っています。 それは、あなたが死ぬということです。 さて、私たちの哲学入門は、ここから始まります。 【目次】 生まれてくることを選べない 「とりあえず」と「たまたま」 哲学とは死を学ぶこと 複製の生、劣化コピーの欲望 「自分自身の死」 「死の搾取」 死と宗教 不確実な私の死 葬礼、文化の起源 儀礼の問題 「根拠律」と儀礼 「救済」と「記憶」の問題
※2026年8月1日 5:31時点
安吾を徹底的に読み直すことでその限界をあきらかにしながら、あらゆる安吾論を葬りさり、文学と思想の本質にせまる決定的な論考。
※2026年8月1日 3:33時点
かみさまがあなたを呼んでいるわ――美由と登った三輪山に、男はふたたび向かう……国家神道の根底を揺るがす傑作。
※2026年8月6日 16:31時点
『アナレクタ』から筆者が単独で行った講演のみ再編集し、新たに二〇一四年秋に行われた講演を付した、文字通りのヴェリー・ベスト。
※2026年7月29日 17:33時点
桐光学園では、大学の教授、アーティストや建築家といった各界の専門家たちを迎え、中高生にありのままの 講義をしてもらう活動を続けています。「大学に入る」ための情報は溢れているのに「大学で何を学ぶのか」 についての情報はきわめて乏しい現代、生徒たちに本当の学びと大学に進学する意味を知ってもらうために 講義を本にまとめました。進路に悩む生徒、御両親にぜひ読んで頂きたい一冊です。 【1学期】 ・交換と社会史 柄谷行人 ・芸術映画・娯楽映画による人間精神の活性化 加藤幹郎 ・哲学とのつきあい方 中島義道 ・ゲンロンカフェ開設物語:人文知と大学 東浩紀 【特別ページ】 ・人類は何のために、宇宙を研究するのか? 村山斉 ・おカネとコトバと人間社会 岩井克人 ・近作について 西沢立衛 ・3.11から考える 赤坂憲雄 ・心身の兵站学‒芸術と政治を結びつけるために 佐々木中 ・音楽のツボの話‒最近のポップスがどれも同じように聞こえるのは何故なのか 清水穣 ・日本人であること 酒井直樹 ・あとからわかること 堀江敏幸 ・謎の深海生物から宇宙生命を考える 長沼毅 ・考える方法 鹿島茂 【2学期】 ・翻訳とは何か 柴田元幸 ・「赤頭巾ちゃん」を読んで考えよう‒大学の「学問」って何? 工藤庸子 ・室内あるいは居場所をめぐって 柏木博 ・大学受験生にとって教養とは何か 稲葉振一郎 ・音楽は誰のもの?‒文化としての著作権 渡辺裕 ・現代アートって何? 長谷川祐子 ・学び続ける原動力 池上彰
※2026年8月9日 16:32時点
マンガ『はだしのゲン』がもつ本来の魅力と作品としての可能性に迫る!田口ランディ、佐々木中、岡村幸宣、東琢磨、相澤虎之助、ほか
※2026年8月5日 6:33時点
この時代の最も重要な哲学者が時代の危機に深く迫りながら、来たるべき政治・藝術・文学をひとつのものとして問いかける戦いの書。
※2026年7月25日 11:31時点
うねる文体、はじける口語が、衝撃の結末になだれこむ。書かれていることの鮮烈さと、書かれていない謎の深みが、読者を戦慄させる。小説の「次(ネクスト)」を告げる、新鋭の最新刊。
※2026年8月1日 9:32時点
届かないかもしれない、君への手紙が、君を傷つけるとしたら——。 緻密な哲学的思索と果てしない詩情を両立させる、初の恋愛小説。類例を見ない文体の超絶技巧が冴え渡る、俊傑・佐々木中の小説第三作!
※2026年7月26日 10:32時点
「なら、わたし、あなたを殺してしまった 」戦慄の小説デビュー作『九夏前夜』に続き、佐々木中が贈る小説第2作目! 圧倒的才能が放つ、小説の豊穣。「未到の文学」の誕生!!
※2026年8月6日 16:33時点