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本能寺の変1582 【重史168】 天正十年六月二日、明智光秀が織田信長を討った。その時、秀吉は備中高松で毛利と対峙、徳川家康は堺から京都へ向かっていた。甲斐の武田は消滅した。日本は戦国時代、世界は大航海時代。時は今。歴史の謎。その原因・動機を究明する。『光秀記』

【重史168】 『信長公記』 

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→【シリーズ】
 信長の甲斐侵攻 光秀と長宗我部元親 本能寺への道  
その一因 目次大 概説大 目次中 →
 1時代の風潮 2光秀という男 3光秀と光慶 
 4光秀の苦悩 5志向の相違  +信長の油断 →
 3 (1)光秀の素性 (2)光秀の年齢 (3)光秀の嫡男 
見えてきたもの 目次大 目次中 +240607 
【人物】 【信長の人物像】 
*◎=重要ヶ所 P=重要Point 史=史料 公=信長公記 ✓=チェック済
 そ=その一因 テ=テーマ別 
*加筆修正 

【重史168】 ◎第13話 13~15/19

①大まはしに、つもり候へば(大略を言えば)、

②父子とも、武篇道たらはず候によつて、かくの如き事。

③自分の侍相拘へず、領中を徒(あだ)になし(所領を無駄にして)、

④錦の中にしまはり(針)をたてたる上をさくる様なる                  

                      『信長公記』


 天正八年1580、八月**日。
             1580008**
 【重史163】 1 ~ 2 /19 【重史164】 3 ~ 4 /19 【重史165】 5 ~ 6 /19
 【重史166】 7 ~10/19 【重史167】11~12/19 【重史168】13~15/19
 【重史169】16~17/19

 信長は、合理主義者。
 無駄を嫌う。
 「役に立つのか、立たぬのか」
 その様な目で、重臣たちを見ていた。

 信長は、鋭い人物眼の持ち主。
 時は、戦国時代。
 「力こそ正義」
 信長の夢。
 「天下布武」
 信長は、優れた人材を必要としていた。

 光秀は、出来る男。                 →【重史164】
 キレ者である。
 「役に立つ」
 信長は、光秀を抜擢した。
 先ずは、吏僚として。*1
 その次、武将として。*2

 *1【参照】3光秀と光慶 (3)光秀の嫡男 2-3-3 粛清 の怖れ
   そ第11話㉛ 3 49粛清3 永禄12 光秀抜擢1 賀茂庄
   そ第11話㉜ 3 50粛清3 永禄12 光秀抜擢2 山国庄

 *2【参照】重要 ◎目次 16 光秀の雌伏時代 3 信長と越前
   159 光秀は、信長の越前侵攻作戦に深く関わっていた。
   166 光秀は、若狭へ向け出陣した。
   168 信長は、手筒山で千余人を失った。
   170 浅井長政が裏切った。
   173 「金ヶ崎の退き口」

 光秀は、見事、信長の期待に応えた。
 丹波拝領。*1
 明智の再興、成る。*2

 信長は、光秀に、一目置いていた。
 「丹波国、日向守が働き、天下の面目をほどこし侯」   →【重史164】

 *1【参照】重要 ◎目次 4 光秀の苦悩 3信長の猜疑心
      ◎第9話 ◎小9 第9話
      明智の前途には、暗雲が立ち込めていた。
      なるほど、「持てる者」には成った。
      志賀一郡、拝領。
      丹波一国、拝領。
      しかし、信長は、猜疑心が強い。

  【参照】3光秀と光慶 (3)光秀の嫡男 2-3-3 粛清 の怖れ
  そ第11⑩01 3 28本願寺退城 天正08 光秀足取 砂糖献上
  そ第11⑩02          天正08 光秀足取 土佐僻遠 落し穴
  そ第11⑩03          天正08 光秀足取 丹波拝領
  そ第11話⑪ 3 29本願寺退城 天正08 光秀足取 丹後 連署
  そ第11話⑫ 3 30本願寺退城 天正08 光秀足取 丹後 宮津

 *2【参照】3光秀と光慶 (1)光秀の素性
  5再興 これが、光秀の悲願。立身出世の原動力になった。
  そ第151話① 明智の再興  越前称念寺 雌伏の時代
  そ第151話② 光秀の実像1 戦国武将1 明智の再興
  そ第152話① 光秀の実像2 戦国武将2 再興の手段
  そ第152話② 光秀の実像3 戦国武将3 七十二の方法
  そ第152話③ 光秀の実像4 戦国武将4 酷評
  そ第152話④ 光秀の実像5 戦国武将5 主替え

 それに、比べて、信盛は、・・・・・。
 そういうことである。

 役に立たねば、捨てられる。
 最大の敵、本願寺を倒した、今。
 宿老・大身とて、容赦しない。

 最早、打つ手無し。
 信長としては、最善を尽くした。
 本人が、そう言っている。

 時間も、待遇も、軍勢も、所領についても。
 「五ケ年在城の内に」                →【重史163】
 「進退各別に候か」                 →【重史166】
 「七ケ国の与力」                  →【重史166】
 「小河(緒川)・かり屋(刈谷)」「山崎」         →【重史166】

 信長は、激昂した。
 もう、止まらない。

 立腹、収まらず。
 同じ様なことを、繰り返している。
 余程、頭に来ていたのだろう。
 手厳しい。

 信盛は、強欲者。
 武士道精神が欠如している。

 13一、大まはしに、つもり候へば(大略を言えば)、
    第一、欲ふかく、気むさく、よき人をも拘(かか)へず、
    其の上、油断の様に取沙汰(職務怠慢)候へば、

    畢竟(ひっきょう)する所は(結論として)、
    父子とも、武篇道たらはず候によつて、かくの如き事。

 信盛は、与えた所領を無駄にしている。
 兵を養わず、銭金に替えていた。
 
 14一、与力を専(もっぱら)とし、
    余人(味方になりたい人)の取次にも構へ候時は、
    是れを以て、軍役を勤め、

    自分の侍(さむらい)相拘(かか)へず、
    領中を徒(あだ)になし(所領を無駄にして)、
    比興(卑怯)を構へ候事。

 信盛の与力・家臣の扱いについて。
 問題アリ。
 
 15一、右衛門与カ・被官等に至るまで、斟酌(しんしゃく=遠慮)候の事、
    たゞ別条にてこれなし(特に変わった理由があるわけではない)。

    其の身、分別に自慢し、うつくしげなるふりをして、
    錦の中にしまはり(針)をたてたる上を、さくる様なる
    こは(怖)き扱ひに付いて、かくの如きの事。

 信長は、典型的な戦国武将。
 「父子とも、武篇道たらはず候によつて」、とある。 

 信盛は、武将の器にあらず。
 武将として、相応しくない。
 これすなわち、不適格。

 信長は、信盛をこのように見ていた。


 【参照】4 光秀の苦悩 4粛清の怖れ 第10~15話  ◎小   小  
   ◎第10話① ◎小10①  第10話①   小 伽藍炎上
   ✓            第10話②   小 塙直政
   ◎第11話  ◎小11   第11話    小 折檻状 1~6/19
   ◎第12話  ◎小12   第12話    小
   ◎第13話  ◎小13   第13話    小
   ◎第14話  ◎小14   第14話    小
   ◎第15話  ◎小15   第15話    小

 【参照】 (3)光秀の嫡男 2-3-3粛清 の怖れ
   そ第11話⑬ 3 31佐久間信盛1 油断         ◎11 11
   そ第11話⑭ 3 32佐久間信盛2 油断 再編 柴田方式 ◎11 11
   そ第11話⑮ 3 33佐久間信盛3 油断 経歴1     ◎11 11
   そ第11話⑯ 3 34佐久間信盛4 油断 経歴2     ◎11 11
   そ第11話⑰ 3 35佐久間信盛5 油断 経歴3     ◎11 11


 【引用】◎第13話 第13話



 ⇒ 次へつづく

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