「五家宝(熊谷)」「吉原殿中(水戸)」総評 熊谷市水戸市 和菓子なスクチャイ249 2026.01.26
和菓子なスクチャイ249 埼玉県・茨城県 > 熊谷市・水戸市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
「五家宝(熊谷)」「吉原殿中(水戸)」総評
1.比較写真

写真はその時に同時に存在したものの撮影なので、あいにくその時になかったメーカーは写っていない。
並んでいるのは写真の上から順番に以下の通りだ。
<熊谷勢>
五家宝「多祢仁」1本税込50円
五家宝「ニシダ飴」1本税込37.5円(8本で300円)
五家宝「堀内製菓」本数不明。10本として1本税込78円
<水戸勢>
吉原殿中「亀じるし」個包装1本税込140円
吉原殿中「モトヤ製菓」1本税込114円(7本入り800円)
吉原殿中「油屋」1本税込120円
なお、手作りが多いため見た目の個体差が大きい場合があり、必ずしも常に写真と同じ形態ではないこと了解願いたい。
2.大きさ
こうして見ると、一目瞭然、<熊谷勢>の五家宝の方が小ぶりだということがわかる。
ひと口ないしふた口で食べるには五家宝の方が都合が良さそうだ。
もともときな粉まみれのお菓子なので、齧ったり切ったりする回数が多いほどきな粉が辺りに飛び散ることになる。
3.甘さ
味については本文にも何度か書いたが、水戸勢の方が揃って甘味が強かった。
一方の熊谷勢は、一様に甘味はほどほどに抑えられていて、吾輩には熊谷勢の甘さの方が適切であった。
熊谷と水戸のそれぞれでひとまとまりに甘味の度合いが決まっているということは、それぞれの歴史的伝統的製造レシピなどがあって、作り方や配合率などの共通点があるのかもしれないなと想像した。
4.固さ
固さについては地域では論じることは出来ず、地域を跨いでメーカー毎に違っていた。
特に水戸の亀じるしでは同じメーカーであっても製造実演直後の出来立て商品とお土産用に個別包装された日持ちがする商品とでは固さが異なっていた。
意外だったのだが個別包装の方が柔らかく、出来立ての方がカリッと固めであった。
一応固さについてまとめると、以下のような順番になる。写真にないものも含む。(吾輩の独断。手作りで製造時期などで変化する場合があるだろうからあくまでも参考まで)
<熊谷勢>
柔らかめ:多祢仁、堀内製菓、花堤
やや固め:中島五嘉宝、ニシダ飴
固め:紅葉屋
<水戸勢>
柔らかめ:油屋
やや柔らかめ:亀じるし個別包装品、モトヤ製菓
パリッと固め:亀じるし実演販売品、みとチョコ棒
5.価格
値段ついては一番上に書いたが単位容積当たりではどれもが互角だろう。
6.その他、各店舗の補足
6.1.「熊谷の堀内製菓」
熊谷の堀内製菓だけはサンプルでは本数がはっきりしていたが、手渡されたのがきな粉まみれの袋入りで、何本入りか不明であったのが不可解であった。さらに青きな粉と黄きな粉では価格が違い、青きな粉が高かった。後にきな粉の中から内容物を取り出すと小さくL字型に変形しているものがほとんどだったので、その点も整然と袋に詰められたサンプルとは見栄えがかなり異なっていた。つまりハネ品のような寄せ集め入れられた気がして気分は悪かった。特に買った時点ではきな粉まみれでわからないのでその場では確認出来ない。後できな粉から掘り出して気づくという時間差があるのでこちらは目の前で気づいて質問できないというジレンマがあった。単価的にも堀内製菓が高めなのでその点が不服だった。
女将のやたら忙しい忙しいとのアピールがあり、通常9時開店のはずが当日は10時になっても暖簾を入れたままで、女将はこちらが声をかけるまで帳簿を揃えたり書き込んだりしていた。来店客に対して「何十万ものフォロワーがいるインフルエンサーが動画撮影に来てから全国から注文が殺到しているのああ忙しい!」とアピールされてもこちらは自分用に一袋程度買うだけの客なので逆に申し訳なく感じたりした。ともかく店舗に出向いて来ている客を面前にそのような態度をとる女将は理解しがたかった。動画ブームが去って店舗が暇になろうとも吾輩はもはやそのような店舗には買いには行はいかない。
吾輩の前にいた客も長時間待たされていたこともあり、目の前に来た客よりも遠方からの注文を優先するような態度が見え隠れしていたのが客の立場では不快であった。
6.2.「熊谷の中島五嘉宝」
誠実そうな店主さんで趣のある店舗であったが、五家宝自体に着いていた「木材?」のような匂いが鼻につき、あまり美味しいとは思えなかったのが残念だった。
6.3.「熊谷の花堤」
朗らかな女将さんの説明で楽しく買い物ができた。関西人らしいサービス精神と高いコミュニケーション能力もあるのだろうと同じ関西人同士で共通点を感じた。
店舗が今風でケーキ屋さんのように綺麗で包装にもこだわりがあり見た目が良いので贈答用に最も適した五家宝だと感じた。
肝心の五家宝自体の品質も高く、昔ながらの手作りとこだわりの材料を使い、吾輩好みの柔らかい五家宝だった。
味も開発していて抹茶やお焦げなど形も含め多種多様な五家宝があり食べる楽しみはもとより選ぶ楽しみもあり店舗にいるのが楽しいと思えるお店という意味では今回訪れた熊谷と水戸の店舗すべての中で一番であった。
伝統の継続とこれからの創意工夫でさらに五家宝が持続し発展して行く可能性を最も感じた店舗であった。
吾輩が現在最大限に期待している店舗がこの「花堤」なのだ。
7.順位付け(吾輩独断)
1位.多祢仁(熊谷)


店主や女将や息子さん(電話含む)の客対応は朴訥ではあるが何よりご家族全員誠実真面目で信頼に値し製品も2度とも確かで完璧だった。未来永劫変わらず続いて欲しいと心から願う店舗がこの「多祢仁」で、これからも吾輩は定期的に顔を出し「ふとまき」を含む商品を購入し続けるつもりだ。
2位.花堤(熊谷)


感想にも書いたが五家宝の伝統を背負った今最も未来が明るい店舗だと感じている。
こちらも定期的に買いに行きたいのだが熊谷駅から距離があるので途中下車で余程時間がある時に限られそうだ。駐車場完備なので近隣のマイカーの人には便利だろうから現地の人が羨ましい。
3位.油屋(水戸)


水戸で吉原殿中を買うなら「油屋」を指定したい。しかしながら駅から2km程度の実店舗に行かねば手に入らないというのが難だ。
4位以下.他の五家宝、吉原殿中
他の五家宝としては、一番手に入りやすくて県外の高崎駅のNewDaysでも手に入る「紅葉屋」だ。一番最初に口にした五家宝で思い出多く美味しいものだったが、他の五家宝を知るにつれその固さが気になった。大量生産で買える場所が多くて日持ちするという点では便利なのだが、反比例的に熊谷で直接買いに行く五家宝老舗での本来の柔らかさときな粉の香ばしさを併せ持った老舗級の五家宝を知ってしまうとまったく別の種類のお菓子の位置付けになってしまった。
ただし嗜好は人それぞれなので柔らかいからいいというわけでもなし、その他の点では風味が決して劣っていない埼玉代表銘菓のひとつと言うことで「紅葉屋」も大ありなのだ。
他の吉原殿中としては、「亀じるし」も含み優劣はつけ難く、中でも日持ちもして吾輩好みの柔らかめの「亀じるし」の個別包装のもので、その手に入りやすさの点でも満足しそうだ。
また、駅ビル店頭での商品数は少ないような気がした「モトヤ製菓」も個別包装の中に溢れんばかりのきな粉が入っているので、こちらも今後手に入るなら吾輩は即買いだ。
8.吾輩の話は無視して
1~3位に入らなかった五家宝や吉原殿中もそれぞれがいい味を出しているので悪いはずがなく、そもそも吾輩がとやかく言うことではないだろう。
これを読んでくれた人は吾輩の意見や感想などはとりあえずは無視して、自分なりの納得した五家宝なり吉原殿中を見つければいいと思う。その方が発見の喜びもあるので楽しいだろう。
9.未知の五家宝店
そういえば吾輩にもまだ食べていない五家宝があって、それは加須市のお不動さんの参道にある「武蔵家」だ。
今一番気になっている五家宝店で、そのうち訪ねたらまたここに記事をあげるつもりだ。
(おわり)
