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Quantum Observation Lab通信Vol.28 『観測することで世界は生まれる』

Quantum(量子)Observation(観測)Lab(研究所)量子という目に見えない世界を観測により具現化する研究所として、発信していこうと思います。

略するとQOLとなり「Quality of LIFF(生命の質)」にも繋がります。
今回は『観測することで世界は生まれる』です。

これまでは、エネルギー、情報、生命、共鳴、AI、記憶、脳といった様々なテーマについて探究してきました。
一見すると、それぞれは全く異なる分野に見えます。

物理学と生命科学。
情報理論とAI。
脳科学と意識。

別々の学問であり、別々の現象のようにも見えます。
しかし探究を続けていると、それぞれ異なるテーマを見ているはずなのに、どこか同じ構造が繰り返し現れているように感じます。

仏教には「異葉同根(いようどうこん)」という言葉があります。
葉は異なって見えても、その根は同じであるという意味です。
葉の形は違う。大きさも違う。色も違う。
しかし、その奥には共通の根が存在している。

この世界も同じなのかもしれません。
生命を観測しているようで、情報を観測している。
情報を観測しているようで、エネルギーを観測している。
エネルギーを観測しているようで、相互作用を観測している。
分野が変わっても、現象が変わっても、その奥には共通する法則や構造が存在しているように見えます。

観測とは、単に目の前の現象を見ることではありません。
現象の奥にある仕組みや構造を見出そうとする行為でもあります。

例えば、リンゴが木から落ちる。
それは現象です。
しかし、ニュートンが見ようとしたのはリンゴそのものではありませんでした。
なぜ落ちるのか。
そこにどんな法則が働いているのか。

重力という構造を見出したことで、リンゴだけでなく、月の運動や惑星の軌道まで説明できるようになりました。
一つの現象ではなく、その背後にある共通法則を捉えたのです。

生命も同じです。
細胞の働きを見ているようで、情報の流れを見ている。
情報の流れを見ているようで、秩序が維持される仕組みを見ている。
秩序を見ているようで、エネルギーの流れを見ている。

AIもまた同じです。
膨大な情報処理の裏には、半導体があります。
半導体の裏には電子の振る舞いがあります。
電子の振る舞いの裏には物理法則があります。
表面に見えている現象を辿っていくと、より根本的な構造へと行き着きます。

物理学の歴史も同じ方向に進んできました。
物質を分解していくと分子になる。
分子を分解すると原子になる。
原子を分解すると原子核と電子になる。
さらに原子核を分解するとクオークや素粒子へと辿り着く。

複雑に見える世界も、より根本へ向かうことで共通の法則によって説明しようとしてきました。

マクロな宇宙とミクロな素粒子。
一見すると全く異なる世界です。
しかし物理学は、その両方を説明できる統一的な法則を探し続けています。

観測とは、葉を集めることではありません。
根を探すことです。

目の前に起きている現象だけを見るのではなく、その現象を生み出している構造を見ることです。

なぜそうなるのか。
何が流れているのか。
何が相互作用しているのか。
どのような法則が働いているのか。

そうした問いを持つことで、バラバラに見えていた世界が少しずつ繋がり始めます。

エネルギーも。
情報も。
生命も。
AIも。
意識も。

それぞれ別の葉ではなく、同じ根から伸びている枝葉なのかもしれません。

観測とは、見えるものを増やすことではなく、見えているものの奥にある共通構造を見出すこと。

そして、その構造を理解することで、個別の現象を超えて世界全体をより深く理解できるようになるのかもしれません。

今までのテーマのバックナンバー
vol.1『観測する自己を上げること』
vol.2『見ている先の情報が入ってくる』
vol.3『空間を意識する』
vol.4『結果に反応しない』
vol.5『無思考の潜在意識がもたらす影響』
vol.6『仕方ないからの脱却』
vol.7『振り返り、カタチにする』
vol.8『アフォーダンスと観測』
vol.9『情報の地と図を動かす』
vol.10『流れは行き先を知っている』
vol.11『地下の見えない世界が地上の見える世界を守っている』
vol.12『今までの延長線上にない”これから” 』
vol.13『 回転と光の照射』
vol.14『エネルギーの流れを見ようとする』
vol.15『強みを抽出する』
vol.16『偶察力』
vol.17『”ない”に潜むチャンス』
vol.18『エネルギーとは何か?』
vol.19『エネルギーの差が流れを生み出す』
vol.20『物理法則と共に生きる』
vol.21『私たちは何を見ているのだろう』
vol.22『情報は世界を書き換える』
vol.23『生命とは情報とエネルギーである』
vol.24『生命はなぜ秩序を維持できるのか?』
vol.25『生命とAI ~似ているからこそ違いが見えてくる〜』
vol.26『記憶とは?』
vol.27『ホログラムを生み出す脳』


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