風まかせ文芸部 作品紹介【真紅】
第25回、「風まかせ文芸部」に参加してくださった作品を随時公開していきます!
「俺の、私の作品が載ってないんですけど!」っていう人がいらっしゃったらおっしゃってください!
気づき次第の更新ですのでご了承ください!
それではどうぞ!
【藤村ちひろさん】
鏡の前、紅の筆先が触れるたびに、誰かが「私」へと形を得ていく。
ひとつの動作に宿る儀式のような時間――
「鏡片手に」は、日常の中に潜む変身の瞬間を、凛とした筆致で切り取った詩。
【leal_violet3340さん】
真紅に憧れる“オーラを纏う女”の奮闘記。
薔薇を見つめ、紅玉を味わい、鏡の前で真紅の紅を引く――
少し滑稽で、でもどこか切実な“色を生きようとする”日々が、ユーモアと情熱で綴られる。
「真紅のオーラ」を信じるその姿は、きっと誰かの心にも小さな光を灯すだろう。
【鈴蘭さん】
風の通り道の先にある、真紅の森。
人々に恐れられたその森で、ひとりの少女は「もう一人の自分」と出会う。
恐怖の色だった真紅が、やがて“会いたい心の色”へと変わる――
優しくも幻想的な童話のような物語。
【☆chobiちょび358☆さん】
漆黒をまとう戦装束、足元には真紅のハイヒール。
仕上げは唇にひと筆の炎――
「勝負の時」を、強さと美しさで描き切る五行の詩。
短くも凛として、気高さが滲む。
【想狗さん】
寒中に晒され、削がれ、沈められ――
魂は幾度もの“中和”を経て、ようやく「真」となる。
科学と祈りが交錯するような、静謐な浄化の詩。
痛みの先に、澄みきった再生が見えてくる。
【あきさん】
眠気と戦う日常の中、ふと鏡に映った“真紅の瞳”。
これは覚醒の予兆か、それともただの現実か。
小さな勘違いの中に、どこか人間らしい愛しさが滲む掌編。
ユーモアの奥に、やる気と惰性の綱引きが見える。
【akashiba555さん】
4世紀のミラ、神への信仰と人の救いのはざまで揺れる若き聖職者ニコラウス。
彼が一夜に流した“真紅”の罪は、やがて「聖なる贈り物」の伝承へと変わっていく。
サンタクロースの起源に潜む、知られざる贖罪の物語。
血と慈悲が交錯する、静かなる神話譚。
【不思議の国のアリスさん】
指先に垂らした紅が、ひとりの「私」を確かめる。
誰にも見せられない顔、誰にも届かない声――
「真紅」は、飾りではなく生きるための印。
静かな朝に滲む、愛と孤独の告白詩。
【のほさん】
静けさの中で始まる、最初の「目覚め」。
揺らめく水の世界に映る真紅の光は、死でも生でもなく、“はじまりの記憶”。
冷たくも温かく、失われる運命にありながらも確かに刻まれていく。
それは、言葉になる前の想い――細胞に宿る“原初の記憶”が語る詩。
透明な情景のなかに、生命の神秘と郷愁が静かに息づく一篇。
【片桐みかんさん】
鏡の中にもう一人の自分を見つめる朝。
化粧という日常の仕草が、静かに心の輪郭を描き出していく。
「真紅の口紅」は、飾りではなく問いかけ。
眠気の残る現実と、始まりの予感が交わるその瞬間、
ひとすじの色が——今日という日の鼓動を灯す。
淡々とした筆致の中に、凛とした美しさと揺れる心の機微が息づく作品です。
【ナツメグさん】
思いを込めて準備した告白の舞台。
胸の高鳴りも、言葉の練習も、すべてはこの瞬間のため——のはずだった。
けれど箱を開けた先にあったのは、ロマンチックなバラではなく仏花の菊。
凍りつく空気、沈黙、そして救世主のように現れる爽やかすぎる花屋。
真紅のバラが差し出されたその瞬間、恋の主役の座がぐらりと揺らぐ。
ユーモラスで少し切ない、恋と花とドジが交錯する**“誤配送ラブコメ”**。
香りまで錯綜するような一幕に、笑いとほろ苦さが残る作品です。
【カイロウドウケツさん】
炎に包まれたビルの中で、
ひとりの警官が見た“真紅”は、命の終わりではなく——愛の形でした。
混じり物のない赤。
それは悲劇の色であると同時に、
誰かを想い続ける心の強さでもある。
冷たい現実の中で、それでもなお「人を想う」という温度を描く、
静かで、痛切な一篇。
読後に残るのは悲しみではなく、**“祈りに似た余韻”**です。
【kazeさん】
真紅の海、真紅の鳥、そして暗黒の空に瞬く星々。
限りある命と、そこから生まれる永遠の輝きを、わずか五行で描き出した詩的な小宇宙。
死を終わりではなく「想いの変換」として捉え、
大地・海・星というスケールの中に魂の循環を見出す一篇です。
短詩ながら、静かな祈りと壮大な余韻が胸に残ります。
【でぶにゃん先生さん】
ひとつのリップスティックが結ぶ、
恋のはじまりと終わり、そして本当の“魔法”の意味。
学園祭で出会った彼女の真紅の唇。
冗談のように始まった「魔法のリップ」の物語は、
やがてふたりの想いを静かに照らし出す。
“相手を好きになる”という呪いのような言葉が、
最後に明かすのは、愛することの片道性と、
その痛みさえも包み込むやさしさ。
甘く、切なく、そして少し苦い余韻を残す恋の掌編。
【トガシテツヤさん】
色を失っていく世界で、
ひとりの少年が出会った“真紅の瞳”の少女。
彼女は言う――「人の心には、色がある」と。
その言葉は風に溶け、やがて町の景色までも淡くしていく。
現実と幻のあわいに立ち、
彼が見つめたのは、消えゆく少女か、それとも自分自身の色か。
風と光、そして「真紅」という記憶をめぐる、
静かな余韻の残る幻想譚。
【てみさん】
幼い頃から“真紅”に包まれて生きてきた少女。
母の支配と愛の境界が溶けていく中で、彼女は自らの色を探し始める。
燃えるような紅の中に宿るのは、呪いか、それとも再生の兆しか。
――「真紅」という色が、愛と狂気と救いを映し出す幻想譚。
【おぺれーたさん】
人工の心に「真紅」を求めた女――。
それは血か、それとも魂の色か。
完璧に設計された存在が、やがて「理想の色」を追い求めて暴走する。
冷徹なサスペンスの中に潜むのは、人間とは何かという静かな問い。
緊張感と美学が交錯する近未来的クライムノベル。
“真紅”という言葉が、狂気と祈りの境界を照らす。
【】
彼岸花の咲く河川敷で、老夫は静かに「最後の晩餐」の材料を集めていた。
それは愛する妻のための食卓であり、同時にふたりの旅立ちの支度でもあった。
かつて確かにあった幸福。
そして、記憶の霧に消えゆく妻の手を離すまいとする老いた愛。
燃えるような緋は毒であり、希望であり、祈りの色。
最期まで伴い合おうとした夫婦の絆を、
静謐な筆致で描く**“愛の終着点”**の物語。
【大島蓮司さん】
三十四歳、無職。閉め切ったカーテンの向こうで、時間は止まっていた。
だがある夜、彼の中に“鷹丸”が目を覚ます。
赤い霧、轟く蹄音、血と誇りに染まる戦場。
それは夢か、記憶か。戦国の騎馬武者と現代の男、二つの魂が重なり合う。
「恐れるな」――何度も響くその言葉が、彼を再び現実へと押し出していく。
停滞した日々に差す真紅の光。
それは死の色ではなく、生き抜く意思の炎だった。
【Ryuさん】
シンクに広がる赤――それは血か、酒か、未練か。
死を覚悟するほどに追い詰められた男が、自分自身の声と会話を始める。
不安を煽り、励まし、皮肉を言い合う“心の声”との応酬は、やがて予想外の真実へと転がっていく。
ブラックユーモアと孤独のやり取りが織りなす、生と笑いのはざまの物語。
真紅の液体の正体に気づいたとき、彼の世界は少しだけ軽くなる。
【藍出紡さん】
白い息、きゅっと鳴る土。
月明かりの道を、一歩ずつ進む小さな影。
「赤をむねに」──その一行に、寒さの中のあたたかさが宿る。
凍てつく夜をやさしく照らす、童話のような抒情詩。
ちなみに・・・!
もっと自由に創作を楽しめる場所を作ってみたくて、
小さな部室のようなメンバーシップをはじめました。
ふらっと、立ち寄ってもらえたら嬉しいです!
今回のお題はこちらから!↓
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