日米連携で切り拓く 日本企業の成長シナリオ フラグメント化した世界を勝ち抜く
- 著者
- 鈴木 裕人 他
- 発売日
- 2026年7月31日
- ページ数
- 352

第二次トランプ政権の繰り出す産業政策に、日本は国も企業も翻弄されています。こうした中、世界では「フラグメント化」が加速する一方で、その反動として米中の二大大国のデカップリングを基軸に中国やロシア、グローバルサウスなどに見るような新たな「クラスター化」も進行。ここでいうフラグメント化とは、日本語では「細分化」や「分断化」を意味します。本書では、世界がグローバル化の下で一枚岩に均質化していくのではなく、国家・地域・企業・コミュニティーなどの各層で、自律分散化が進んでいく動きとして捉えています。 このような大きな潮流の中で各国・地域の立ち位置を読み解いていくと、日本にとっては米国が最良のパートナーとして浮かび上がります。すなわち日本と米国は、産業・技術・経済社会の各層において連携を強化していくことが望ましいと考えられます。例えば産業面では、日本製鉄による米USスチール買収に代表されるような、日本のモノづくり力を基軸とした日米企業間での補完・連携・統合を進めることで、結果として、技術面においてもグローバルな競争力を維持することが可能になります。 加えて、日米連携を基軸に、韓国や欧州、インド、グローバルサウス諸国など他の主要国・地域とも連携の絵を描くことが重要です。こうした連携を日本の持続的な成長につなげるには、産業政策やイノベーション政策、企業としての社会還元の在り方についても、従来にない発想での取り組みが求められます。 本書は、フラグメント化した世界の中における日本の強みと課題を分析しながら、新たなクラスター化の基軸として産業・技術・経済社会を起点とした日米連携の深化を解説。その上で、日米の産業間における補完パターンを5つ示し、経済安全保障上重要とされる7分野に航空機と自動車を加えた計9分野について、具体的な連携イメージを提示します。 ここに、今後日本企業がグローバル市場で生き残っていく鍵があります。 <目次> 第1章 「フラグメント化」の次の世界潮流 1-1 世界のフラット化→フラグメント化は現在進行形 1-2 フラグメント化の反動としての〝新〟クラスター化 1-3 日本の立ち位置と生きる道は? 第2章 世界の主要国・地域に見る強みと課題 2-1 米国:MAGAが抱えるジレンマ 2-2 中国:転換期を迎える産業政策 2-3 欧州:ビジョンドリブン+ルールメイキング至上主義の限界 2-4 インド:最後の経済大国としてのポテンシャルと課題 2-5 韓国:〝競争〟相手から〝共創〟パートナーへ 2-6 台湾:地政学的なチョークポイントと世代交代を迎える企業群 2-7 東南アジア:中進国の罠をどう回避するか? 第3章 フラグメント化した世界の中での日本の強みと課題 3-1 日本経済の光と影 3-2 人口減少は課題かチャンスか? 3-3 日本の生かすべき強みとは 第4章 日本にとっての突破口「日米連携の深化」 4-1 産業・技術・経済社会面での日米連携強化がウィン・ウィンの構図 4-2 日米連携のさらなる深化、そのメカニズム 4-3 日米連携を基軸にした各国・地域との連携拡張の余地 第5章 日米企業大連合を起点としたグローバル勝ち残りの可能性 5-1 日米産業間での五つの補完パターン 5-2 日米連携強化によるグローバル競争力へのインパクト 5-3 産業再編のイネーブラーとしてのPEファンドと総合商社の存在 第6章 重点投資9分野における日米連携シナリオ 6-1 業界再編促進の余地が大きい「半導体」 6-2 柔軟な資本・事業スキームが求められる「医薬品」 6-3 「金属(素材)」で日鉄に続く動きの可能性は 6-4 「造船」はモノづくり力補完型の典型 6-5 バリューチェーン補完が進む「重要鉱物」 6-6 カーボンニュートラル内外での連携があり得る「エネルギー」 6-7 バリューチェーンとビジネスモデルの補完期待の「AI・量子技術」 6-8 「航空機」業界再編を含めた連携強化も 6-9 米国市場がますます重要となる「自動車」 第7章 日米連携を起点とした持続的な好循環の創出 7-1 新たな日米連携の形とイノベーションの方向性 7-2 日本企業の新たな存在意義 7-3 日米連携強化を起点とした多層的なリバランスの実現に向けて
※2026年7月26日 11:32時点






































