名詞の不可算・可算(単数・複数)⑥-12:単数?複数?不可算?[スポーツ・ゲーム2]
副題:可算不可算の理想と現実(英文法の理想と現実)
名詞の不可算・可算(単数・複数)[UC(SP)]の深掘り版36
「単複で混乱が生じる英語の名詞」のさらなる深掘り。今回はスポーツやゲームのUC(SP)第2弾。基本は名詞の不可算・可算(単数・複数)問題ですが、理屈よりも具体的な状況をイメージすることが重要。
この記事に対するコメントは不要です。ご質問はUNIPAのQ&Aからお願いします。
★これまでの検証内容(いずれも「単複混乱」がキーワード)
⑥-1:集合名詞
⑥-2,4,6,9,11:常時複数形-1(導入), 2(どう数える?)[別品詞由来1], 3(さらに特殊な数え方)[別品詞由来2], 4[別品詞由来3], 5[別品詞由来4]
⑥-3,5:pair複数形-1(数え方), 2(特殊な数え方),
⑥-7,8:単複同形名詞(特殊な可算名詞)-1(定番説明),2(発展版&英語史)
⑥-10:単数?複数?不可算?[スポーツ・ゲーム]
1. 集合名詞とは?:集合名詞[collective nouns]の3型(定番説明)
2. 常時複数形名詞とは?: 「常に複数形の名詞」(「絶対複数」)
3. pair複数形とは?(通常は「常時複数形」の下位項目に分類):
「対に(2つの部分から)なっている衣類・道具(器具)」
「1つに見えても2つの構成要素が組み合わされてできているもの」
4. pair複数形の特殊な数え方:pairの片方だけをどう数える?
5. pair複数形以外の常時複数形:学問名など
6. 常時複数形の単数問題:単数形はある・ない? 必要ない? 1つはあり得ない?
「1つ」はどう数える?:単語それぞれ事情が別
7. 常時複数形のさらに特殊な数え方:
単数形が存在しない名詞で、"pair"も使わずに「1つ(単数)」をどう数える/表す?
8. 単複同形名詞とは?:定番分類&説明、発展的な分類&説明
9. 特殊な単数形・複数形? 不可算? 冠詞の省略? 慣用表現?:スポーツ・ゲーム
◉ 英語ではなぜこんなに単複(可算不可算)の混乱が起こるのか?
◉『英語の名詞は「数えるC・数えないU」のシンプルな2分類』定番説明は理想論
1. U・C(単数S・複数P)の理想 vs UC(SP)で混乱が生じる集合名詞という現実
2. U・C(S・P)の理想 vs SP変化しない常時複数形&pair複数形という現実
3. U・C(S・P)の理想 vs UC(SP)が曖昧な単複同形名詞という現実
※一部は日本語でも難しい表現なので英語で難しくても当然、という視点も必要
★今回の⑥-12検証内容
❶ スポーツ・ゲームは特殊な単数形・複数形? 不可算? 冠詞の省略? 慣用表現?
「⑥-10」記事に続くスポーツ・ゲーム第2弾:具体例で検証
ジャンル別に整理が必要+単語ごとに事情が別:「⑤-5」記事では楽器を検証
❷ 英語ではなぜこんなに単複と可算不可算の混乱が起こるのか?
繰り返し検証すべき点(英語に対する見方を左右する重要な柱の1つ)
※今回は、文法的には非常に興味深いにもかかわらず、意外と見落とされがち(分析が不十分)な表現を深掘りしてみます。定番説明とは違う視点から見ていただけるようお手伝いできたら幸いです。
問題1:"play [スポーツ・ゲーム]"表現での名詞の形(play=プレーする・遊ぶ)
【[スポーツ・ゲーム]名詞に単複変化は必要? 複数形はどんな状況?:単語ごとの事情】
1. "play [バックギャモン]"表現の名詞[バックギャモン]の文法的に通用する形を選択
a. a backgammon
b. the backgammon(可算名詞)
c. (無冠詞) backgammons
d. the backgammons
e. (無冠詞) backgammon
f. the backgammon(bと同じに見えるが不可算名詞)
2. "play [チェス]"表現の名詞[チェス]の文法的に通用する形を選択
a. a chess
b. the chess(可算名詞)
c. (無冠詞) chesses
d. the chesses
e. (無冠詞) chess
f. the chess(bと同じに見えるが不可算名詞)
3. "play [チェッカー]"表現の名詞[チェッカー]の文法的に通用する形を選択
a. a checker
b. the checker(可算名詞)
c. (無冠詞) checkers
d. the checkers
e. (無冠詞) checker
f. the checker(bと同じに見えるが不可算名詞)
4. "play [ドミノ]"表現の名詞[ドミノ]の文法的に通用する形を選択
a. a domino
b. the domino(可算名詞)
c. (無冠詞) dominoes
d. the dominoes
e. (無冠詞) domino
f. the domino(bと同じに見えるが不可算名詞)
5. "play [ビリヤード]"表現の名詞[ビリヤード]の文法的に通用する形を選択
a. a billiard
b. the billiard(可算名詞)
c. (無冠詞) billiards
d. the billiards
e. (無冠詞) billiard
f. the billiard(bと同じに見えるが不可算名詞)
問題2:スポーツ・ゲームを表す名詞の形
1. 上記ゲーム名詞の中で、そもそも単数形・複数形にしないものがあれば指摘
2. ゲームは数えられる? 数えられない? きれいに分けて整理可能?
スポーツの数とは?:種類(野球系なら硬式・軟式・ソフト)? 試合数? 大会数?
ボードゲームの数とは?:ゲームの種類(タイトル数)? 製造・販売数?
対して、道具・アイテムの数とは?:ボール・駒・牌の数(実にシンプル)
問題3:Dominoes is one of my favorite games.
Dominoes is a family of tile-based games played with gaming pieces.
1. この2つの文のSとC(名詞)の単複・冠詞の種類と有無を文法的に考察し、問題があれば指摘
2. 英語名詞の単複変化や冠詞を日本語にも導入すべき?(主観で回答可)
理想の名詞体系とは?:単複変化&冠詞アリが理想の姿? ナシが理想?
問題4:名詞「オリンピック(五輪)」の英訳として通用する形を1,2からそれぞれ選択
1a. an Olympic
b. the Olympic(可算名詞)
c. (無冠詞) Olympics
d. the Olympics
e. (無冠詞) Olympic
f. the Olympic(bと同じに見えるが不可算名詞)
2a. an Olympic Game
b. an Olympics Game
c. the Olympic Game(可算名詞)
d. the Olympics Game(可算名詞)
e. (無冠詞) Olympic Games
f. (無冠詞) Olympics Games
g. the Olympic Games
h. the Olympics Games
i. (無冠詞) Olympic Game
j. (無冠詞) Olympics Game
k. the Olympic Game(cと同じに見えるが不可算名詞)
l. the Olympics Game(dと同じに見えるが不可算名詞)
※以下のThe Britannica Dictionaryで各単語をチェックしてみてください。
"BACKGAMMON"
"CHESS"
"CHECKER"
"CHECKERS"(語尾の"S"が重要)
"DOMINO" vs "DOMINOES"(1つの名詞?:CHECKER(S)と比較)
"BILLIARDS"
"OLYMPICS"(文法的には単数か複数か不可算か?)
"OLYMPIC"(品詞がポイント)
今回も、英語を楽しく学んでもらうための教材。とはいえ、これも「不可算可算の理想と現実」問題の典型例(可算・不可算名詞2分類の理想 vs 単語を実際にどう使うのかという現実[単複・可算不可算の使い分け(これを柔軟というか恣意的というか)])。考えるべきポイントは「文法的に可算名詞なのか不可算名詞なのか?」と「単数と複数をなぜ、どのような基準で使い分けるのか?」。これが英語では大問題(日本語では何の問題も発生しないのに)。
一部のボードゲームは、駒や牌などの複数形がそのままゲーム名になっているにもかかわらず、文法的には不可算名詞(The Britannica Dictionaryでも、分類は[noncount])。もう一度繰り返しますが、見た目は誰がどう見ても複数形なのに不可算名詞(まるで一休さんのとんち話)。英語名詞の不可算・可算名詞&単複(英語の都合)と日本語名詞の違い、ご理解いただけたでしょうか。
いわゆる学校英語や学術英語で整理しきれていない部分を考えてもらうための教材、英語の「名詞の不可算・可算(単数・複数)の理想と現実」問題が少しでも伝われば幸いです。
授業ではちゃんと解説しますが、一般公開はここまで。あちこちにヒントを散りばめてあるので、非受講生の方は辞書を引いたり自分で調べたりして考察してみてください。
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