風まかせ文芸部|ふわっとことばあそび【みかん】
前回の【鬼】も、参加していただき、ありがとうございました!
今後とも引き続きよろしくお願いします!
さて、今週のお題です。
風まかせ文芸部・第42回お題企画
お題:「みかん」がテーマの
ショートショート、小説、詩、エッセイ――
ジャンルもスタイルも自由。
あなたの「風まかせな物語」を綴ってみませんか?
読んで、書いて、ゆるやかにつながる。
そんな小さな文芸部の企画にぜひご参加ください!
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締切:3月2日(月)23:59
参加方法:
• あなたの作品に #風まかせ文芸部 のタグをつけて投稿
• 可能であれば、過去の風まかせ文芸部の作品(どなたの作品でも!)に
コメントを一つ以上いただくと嬉しいです!
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「気が向いたときに、ふっと書いてみる」
そんな気軽さで、風のように参加していただけたら嬉しいです。
気軽にどうぞ〜!
【ABC共創ラボ|語りとAIの未来設計所さん】
冷蔵庫の奥に残った、たった一個のみかん。
手に取れないまま過ぎていく日々と、ふと訪れる午後の光。
小ぶりで色の薄いその実に、自分の姿を重ねながら、記憶と現在が静かに溶け合っていきます。
甘さの奥にひそむわずかな酸味。
冬の匂いと、遠い団らんの気配。
何気ないひとときをすくい上げ、読み手の胸にもそっと季節を置いていく、やさしく余韻の残る一篇です。
【鈴蘭さん】
もらうみかんと、自分で選ぶりんご。
そして、そっと湯気を立てる魔法瓶。
冬の部屋を舞台に、ささやかな“栄養補給”を描いた一篇です。
甘さ、歯ごたえ、あたたかさ――それらを丁寧に重ねる時間が、いつのまにか自分自身を支えている。
派手な出来事はないけれど、確かにある生活の輪郭。
静かに息を整えるような読後感が、じんわりと胸に残ります。
【片桐みかんさん】
こたつとみかん。
それだけで、少し昔の冬がよみがえります。
甘さへのこだわり、産地への愛情、思いがけず出会ったおいしさ。
みかんをめぐる語りは、いつしか暮らしそのものの話へと広がっていきます。
そして、こたつを占領する猫の存在が、冬の風景をいっそう愛おしくする。
何気ない日常を、関西弁まじりのやわらかな語り口で包んだ一篇。
読み終えるころには、きっとみかんの皮をむくあの香りを思い出します。
【財布野紐ゆるみさん】
祖父の突然の出来事と、小学生だった「ぼく」の遠足の日。
“死”の意味をまだうまくつかめないまま、日常は容赦なく続いていきます。友達との約束、三百円分のお菓子、みかん狩りの青い空。子どもの視点で描かれるのは、悲しみそのものよりも、戸惑いと現実の温度差です。
ひんやりとした額の感触と、木になったみかんのぬくもり。
対照的な温度が、言葉にされない感情をそっと浮かび上がらせます。
幼さゆえの正直さと残酷さ、その奥にある確かな記憶を静かにすくい取った一篇です。
【窓かふかさん】
「白いところが美味しいんだよ」――
ささやかな嘘と、こたつ越しに伸ばす足。
届きそうで届かない、そのわずかな距離に、関係のかたちがにじみます。
みかんの白い筋の苦みと、胸の奥に残る本音。
ほんの数行で、冬の気配と切なさを描き出す掌編です。
【しゅうびさん】
みかんと美柑のまわりには、いつも人がいた。
理由もなく集まる体温と、甘く淡い気配。
二人は、自分たちがまとっている“匂い”を知らないまま、群れの中心に立ち続けます。
けれど、ある日を境に、空気はかたちを変える。
香りと距離、甘さと密度。
目に見えないものが人を引き寄せ、また遠ざける――その不思議を、静謐な筆致で描いた一篇です。
読み終えたあと、自分のまわりの空気を、そっと確かめたくなります。
【leal_violet3340さん】
山あいの祖母の家で過ごした夏休み。
汗だくで駆け回ったあとに飲む「つぶオレンジみかん」の、あの喉をくすぐる食感。
顔をうまく覚えられなかった叔母たちのこと、木の寿司桶いっぱいの五目寿司、そして雛人形のそばで語られる思い出。季節をまたぎながら、家族の気配が静かに立ちのぼります。
酸味が少し苦手だった“わたし”を包んだ、やさしい甘さ。
味と音と光景が溶け合い、懐かしさが胸にひろがる一篇です。
【カイロウドウケツさん】
みかんの白いスジを、ていねいに取りのぞく。
ただそれだけの、小さな役目。
不器用な君のために差し出す、ささやかな気づかいの時間。
言葉にしなくても伝わる距離と、冬のぬくもりがそっとにじみます。
剥いたみかんの甘さの奥に、静かな優しさが残る掌編です。
【水玉さん】
細い路地の先にひっそりと佇む“揺浮包処”。そこは薬を売る店ではなく、揺れる心を静かに受け止める場所です。新生活を前に不安を抱えた主人公は、柑橘の香りとあたたかな灯りに包まれながら、自分の弱さをほどいていきます。励ましでも叱咤でもない、「そのままでいい」という距離感が胸に沁みる、やさしく静かな物語です。
【美柑さん】
海風の吹く空港に、赤いニット帽の祖父が迎えに来る。結婚式を挙げない代わりに訪れた田舎の家で、家族は少しずつ距離を縮めていく。畑のねぎやみかんの匂い、食卓に並ぶ寿司のやりとり——ぶっきらぼうな優しさと、世代を越えて受け継がれる温もりが静かに描かれる。香りをきっかけに結ばれた二人と、その先へ続く命を包む、あたたかな帰郷の物語。
【みみずくの耳さん】
子どもの「一緒に遊びたい」から始まる、小さな社交の大冒険。緊張しながら出会った“バリバリワーママ”の潔いひと言――「みかんは野菜ですよ!」が、主人公の胸に軽やかに響きます。完璧なお母さん像に揺れながらも、自分なりのかっこよさを探す姿がユーモラスに描かれる一篇。トマトも納豆もアンパンマンカレーも味方につけて、今日も母たちは前向きです。
【大島蓮司さん】
深い霧に包まれる丘の村。冬の終わり、温室で育つのは夜にほのかに光る「星のみかん」。それは、迷った人に帰る道を思い出させるという不思議な果実です。温室を守る少女ミリヤのもとに、ある夕暮れ、疲れた旅人が迷い込みます。甘く懐かしい香りがほどくのは、道だけでなく心の奥の記憶。静かな別れと小さな余韻が胸に残る、やわらかな幻想譚です。
【ナルさん】
蜜柑を剥く指先に宿る、かすかな既視感。自分の名も居場所も曖昧なまま、目の前の老女と向き合う男の心に、柑橘の香りがそっと灯をともします。失われていく記憶と、それでも消えないぬくもり。雪の気配に包まれた静かな部屋で交わされるまなざしが、長い歳月の愛を浮かび上がらせます。忘却のなかに残る一瞬の奇跡を描く、やわらかく切ない物語です。
【kazeさん】
吹雪の咆哮を背に、薪ストーブの炎がはぜる祖母の家。箱買いした蜜柑と林檎を囲み、皮の剥き方ひとつにも矜持をにじませながら、家族はとりとめのない話を重ねていく。遠い季節を閉じ込めた果実の甘さと、火のぬくもり。厳寒の中で分け合ったささやかな時間が、今は袋詰めの記憶のように胸に残る。冬の匂いまで蘇る、あたたかな追想譚。
【藍出紡さん】
冷たい朝の空気のなか、みかんを一つひとつ選ぶ小さな手。
ころんと実る果実と、ふわりと広がる甘い香りが、静かな時間をやさしく包みます。
この作品は、冬の朝のぬくもりと、大切な人を思う気持ちを素朴な言葉で描いた短い物語。
小さな「おみやげ」に込められたやさしさが、読後にほんのりと残ります。
【空音さん】
高熱にふらつく帰り道、ふと思い出すのは子どもの頃の風景。
缶詰のみかんの甘さと、当たり前だったやさしさ。
この物語は、体調を崩した一日の中でよみがえる記憶と、ささやかなぬくもりを描いた短編です。何気ない味や懐かしい漫画が、少しだけ心と体を軽くしてくれる――そんな静かな回復の時間がやわらかく広がります。
【Ryuさん】
こたつを出さなかった冬。
その小さな選択の余波で、猫たちは暖かい場所を求めて家の中をさまよい、人はふと「冬らしい風景」を思い出す。
この作品は、散らかったテーブル、こたつの記憶、そして本来そこにあるはずだった“みかん”をめぐる、気ままな冬の散文。少しの後悔と猫への愛情、そして季節の情緒が、ゆるやかな語りで綴られます。
風まかせに綴られた言葉の奥に、冬の静かな余韻が残る一篇です。
【笹木茜さん】
暗いトンネルを走る電車の中で、人生を重ねるように過去を見つめる男。
静まり返った車内で現れたのは、かつての友人の姿でした。
この物語は、閉ざされた時間のなかで交わされる言葉を通して、「普通に生きること」の光を静かに照らしていきます。過去の後悔と記憶、そして誰かの言葉が、暗闇の中にわずかな灯りをともす。
やがて訪れる出口の先を、そっと見つめたくなる一篇です。
【終わりに】
今週もたくさんのご参加ありがとうございました!
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皆さんの作品をじっくり読み込むための、週末の美味しいコーヒー代にさせていただきます☕️
