【詩集】巡る季節 辿る恋心【創作大賞2025】
作品紹介
未練の影を追いかけ、新しい出会いで再生する春。
両想いだったのに、終わりの時が近づいてくる夏。
始まる前に終わった片想いを、ひとりで抱える秋。
最後の時間を、誰かのために捧ぐ冬。
この詩集は、四つの季節を巡って、四つの物語を連作の形で描いています。光が当たるたびに色が変わるプリズムのように、本作は二つとない恋心を、さまざまな角度で表現してみました。どうぞ好きな気持ちの欠片から、語り手たちの世界に入って、彼女たちの想いに触れてみてください。
目次
春の部 傷つくつぼみは春を見上げる
拝啓 未練の影を帯びた私へ
元気な私とおかしな春
今日は空の席
今年の春は、遅れて冬を溶かす
春は終わろうと
夏の部 寄り添う花は夏に咲いて散る
真夏の予感
夏の遊園地と限りある幻想
夏の海、秋の足音
秋前夜、最後のひと時
いつかの夏
秋の部 募る紅葉は秋から零れる
灰色の秋と一筋の紅
紅葉色の午後三時
募る秋月、見上げる願い
枯葉のひとり旅
それでも秋は
冬の部 濡れる雪は冬を解く
初雪のキミへ
雪の街と小さな灯り
溶けかけた雪、消えかけた火花
散り咲いた雪花
巡る季節
