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太古の記憶ってこういうことか

夫は今、ケニアのサバンナにいる。
野生の動物たちが目の前を横切る。遠くには群れが見える。

昨日はライオンの交尾シーンに遭遇したらしい。スマホにおさめた動画を送ってきたので笑ってしまった。一緒に観ていたツアー仲間たちなのか、『あらーん』といった、愛しそうな声が聞こえた。スマホ片手にみんなで応援していたのだろうか。

自然の過酷さと美しさ。緊張感と平和が同居するエネルギッシュな場所。素晴らしい体験に違いない。

どこでもドアがあるなら、今すぐ飛んでいってみたい。
ただし、日帰りで(笑)。 あの圧倒的な自然の中に身を浸し、マサイ族の村を訪ね、そして夜には自分のベッドで眠る。そんなわがままな旅が、今の私にはちょうどいい。

夫がアフリカにいると言うと、たまに「狩り?」と聞かれることがある。
でも、夫が惹かれているのは、獲物を追うことではなく、自然界にある命そのものの気配。そもそも、ケニアではハンティングは認められていない。
野生動物は、撃つ対象ではなく、共に存在するものとして守られている。

私はアフリカの地を踏んだことはない けれど、フロリダの内陸部、未開発のエリアを貫くハイウェイを走っているとき、窓の外の風景に「アフリカ」を感じることがある。

そこは、私が暮らす海の近くのリゾートとは、全く別の世界。丘も山もないフラットな大地に、背の低い南国の木々がどこまでも生い茂る。実際のアフリカを知らない私が、そこにアフリカを感じる。 「今、キリンや象がひょっこり現れそう!」とワクワクする。どうしても、そんなシーンが浮かび上がるのだ。

でも、それもそのはず。

約5億年前、フロリダの基盤岩は超大陸の一部として、西アフリカと地続きだった。ということを今さら知った。

あの時感じたときめきは、この大地に刻まれた太古の記憶だったのかな。


夫が送ってきた写真

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