地球が手のひらサイズに見えた夜
地球が小さく感じる瞬間がある。
例えば、私だったら、まさに今。
3か月前、東京のイベントで知り合ったアメリカ人のビジネスマン。 ひとときの時間を楽しみ、SNSを交換した。 互いに幸せな結婚をしていて、家族の話をしたり。出会い目的ではない、心地よい交流。
一昨日、突然連絡がきた。 「出張でそっちに行く。イベントがあるなら一緒に行こうよ!」と。 滞在先を聞くと私の街のすぐ近くだったので、仰天した。アメリカは広いので、こうした偶然はなかなかない。
けれど生憎、今夜は何のイベントもない。 「残念だけど、ないんだよ〜」と返事をした。
普通なら「じゃあ、ご飯でも」となるのかもしれない。 けれど、そこまで相手を知っているわけでもないし、彼はビジネス出張中。 わざわざ気をつかうことも、反対に使わせることもないかな。
そう思ってそのまま会話を終えた。
冷たかったかな。でも。 互いに来月、東京に滞在する日が重なっていることに気づいて、笑ってしまった。 「じゃあ、そのときにまた、あのイベントで!」
ここから彼の住む州まで、飛行機で5時間。そこから日本までは、さらに数時間。 距離的にはかなりの遠距離なのに。
なんだか、地球がとても小さく見えた。
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