ディーパック・チョプラへの違和感
直感の答え合わせ
日本でどれほど知られているかは分からないが、アメリカのウェルネス界において「レジェンド」と称されるディーパック・チョプラ氏が今、大きなスキャンダルの渦中にいる。
インド系アメリカ人の医師であり、マインドフルネスや意識、ウェルビーイングの第一人者として世界的な影響力を持つ彼。でも、米司法省が公開したジェフリー・エプスタイン関連の文書の中に、彼とのメールのやり取りが複数回登場したことで波紋を呼んでいる。
彼自身が犯罪や搾取に関与した証拠は一切ない。その意味では、とても気の毒。でも、これを機に過去の行いをSNSで告発する人々も現れたことに驚いた。SNSをちらりと見ると、怒りのコメントしか並んでない。
私はこれ以、関連記事を読むこともないし、興味もないんだけど、自分の中で長い間抱えていた小さな違和感の答えを、ようやく受け取ったような気がしてしまった。なので、ここにメモしておこうと思う。
はじまりの違和感
ウェルビーングやマインドフルネスが好きな私が、長い間、彼に惹かれなかったのは、むしろ不自然だったかもしれない。著書を読んだこともない。メディアに出てても見ない。実は最初に出会った瞬間から、まったく興味が持てなかった。
初めて彼を知ったのは、アメリカに来て間もない、もうずいぶん昔のこと。 当時は片田舎に住んでいて、私たちは愛馬を所有していた。ある日、家族で大きな馬のコンベンションに出かけた際、そこで講演をしていたのが彼だった。当時はそこまで有名でなかったはず。私が知らなかっただけなのかもしれないが。
コンセプトには惹かれるものがあり会場に入ったのだが、私は彼の話を少し聞いただけで、夫の手を取りすぐに外へ出てしまった。なぜだか、その場に留まりたいと思えなかったのだ。
その後、彼は全米ベストセラーを連発し、メディアの寵児となり、まるで「現代のグル」のような存在になっていった。特にメディア界の女王であるオプラ・ウィンフリーと組むようになってからは、商業的なイメージがより色濃くなったように思う。
彼女たちが作り出す世界は、あまりに完璧に演出されすぎていて、どこか「作り物」の匂いがしてしまう。メディアに露出しすぎる指導者たちに惹かれないのは、そこに過剰な高揚感や「見せ方」の計算が透けて見え、私の心がスッと冷めてしまうからかもしれない。要するに、私はもう少し地味に活動してる人の方が好きなのだ。
確信に変わった「瞑想ルーム」
コロナ禍が始まる直前、全米チェーンの大手ウェルネスマッサージ店で、ある試験的なプログラムが導入された。マッサージ用の個室で、彼のインドアクセントによる誘導瞑想を聴きながらリラックスするというものだ。
「チョプラ監修の瞑想プログラム」
それを見たとき、私はゾッとするような拒絶感を覚えた。大手企業と組んでパッケージ化されたその空間に、大衆を一定の方向へ導こうとする不自然な重たさを感じたのだ。結局、そのプログラムは普及することなく消えていったようだが、私の嫌悪感は決定的なものになった。
直感を信じるということ
今回のスキャンダルの真相がどうあれ、私はこれ以上、関連記事を読むこともないと思う。何十年も前に感じた「何かが違う」という小さな違和感が間違ってなかったのかも。という驚きに近い気持ちを書き留めたくなっただけ。
そしてこれはあくまでも、私が長年抱いてきた感覚についての個人的な記録です。
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