中学日本史 古代日本を取り巻く外交関係その13ー改新の詔
「古代日本を取り巻く外交関係その12ー乙巳の変、そして大化の改新へ」において、
乙巳の変で、蘇我氏を粛清し、
中央集権国家樹立に向けた
大化の改新へ
踏み出したところまでお話しました。
本編では、
改新政治の基本方針たる
「改新の詔(みことのり)」について
お話したいと思います。
改新の詔の主な内容は、
以下の四条にまとめられます。
第一条:公地公民(こうちこうみん)
豪族が私有していた土地(田荘)や
民(部曲)を廃止し、
すべて天皇のもの(国家の所有)
とする。
第二条:地方行政制度(国・郡・里)
首都(京師)を定め、
地方に「国・郡・里」の
行政単位を置く。
境界を画定し、
関所や烽火(のろし)、
郵便(駅伝)を整備する。
第三条:戸籍・計帳と班田収授(はんでんしゅうじゅ)
戸籍と計帳(税の台帳)を作成し、
国家が全ての民に
一定の土地(口分田)を与え、
死後は国に返させる
仕組みを作る。
第四条:新しい税制(租・庸・調)
旧来の重い負担を見直し、
田んぼの面積に応じた「租(米)」や、各地の特産物を納める「調」などの
統一的な税制を定める。
いずれも、
なかなか定着させることが
できませんでした。
なぜなら、
倭国は、
長らく豪族による
連合政権
だったからです。
これらを進めるには
豪族(中央と地方にかかわらず)の持っている
土地や人民といった財産を
取り上げる必要があります。
もし、
無理やり進めていれば、
豪族たちの反乱が
各所で勃発し、
中央集権どころか、
これまで積み重ねてきた
国内征服事業が、
水の泡になりかねません。
中大兄皇子は、
アクセルとブレーキを使い分け、
少しずつ中央集権国家という理想に
向けて進んでいくのです。
しかし、
海外情勢は、
国内情勢を嘲笑うかのように
一気に緊迫して行きます。
唐▪︎新羅連合軍により
百済が滅亡に追いやられます。
そして、
百済から
倭国へ
国家再興の
援軍要請が来ます。
倭国に対し、
刃のように
突き出した
朝鮮半島は、
この時、
本物の刃となったのです。
続きは、「古代日本を取り巻く外交関係その14ー白村江の戦いによる理想の現実化」
その1~その12まで
張り付けさせていただきますので、
よろしければご覧ください。
その1ー東アジアの位置関係
その2ー百済との軍事同盟
その3ーなぜ百済と軍事同盟を結んだのか?
その4ー朝鮮半島における勢力バランスの崩壊
その5ー朝鮮半島撤退は、新しい一歩
その6ー対等外交 遣隋使❗
その7ー対等外交に向けて努力
その8ー隋滅亡と遣隋使の国際的効果、そして遣唐使へ
その9ー唐▪︎新羅軍事同盟
その10ー蘇我氏の功績編
その11ー蘇我氏の失敗編
その12ー乙巳の変、そして大化の改新へ
