【Advent企画】12/17:クリスマスリース【410字小説】
クリスマスリースのかかった楽屋口のドアが勢いよく開いた。
「¡Hola! ミヨシ!」
その場にいた人間が驚いて振り返るのも気にせず、栗色の巻き毛を揺らした長身の男は、美吉に向かって腕を広げ、飛び跳ねるように一直線に進んでくる。
「Buenos días,ガルシア」
我ながら、わざとらしい他人行儀さ。
ホセ・ガルシアはニィと唇を三日月型に引き結んだ。
目立つからと、ひと気の少ない開演前のロビーに連れて行く。
「つれないなあ」
と、ホセは訛りの強い英語で話し始めた。
「つられる気もねえ。あとこの間のはセクハラだから、覚えとけよ」
首を傾げるホセに、抱きついてきただろと文句を言う。
「挨拶じゃないか!」
「日本人は奥ゆかしい。ボディタッチはしない」
「昔のミヨシはそんなことなかった」
「あんたと付き合ってたからな。でも今は違う」
「そっかー、ならまた付き合おう!」
軽い言葉に絶句する。
「だって、俺を選んだ。でしょ?」
「俺が選んできたのはバレエだ」
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本文410字。
#いつきちゃんのアドベントカレンダー
急に現れた元彼2ですが、
ここでちょっと噂だけ登場してる人です。
この二人の話です。
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