名詞の不可算・可算(単数・複数)⑥-13:単数?複数?不可算?[スポーツ・ゲーム3]
副題:可算不可算の理想と現実(英文法の理想と現実)
名詞の不可算・可算(単数・複数)[UC(SP)]の深掘り版37
「単複で混乱が生じる英語の名詞」のさらなる深掘り。今回はスポーツやゲームのUC(SP)第3弾で、主にスポーツのUC(SP)。やはり基本は名詞の不可算・可算(単数・複数)問題ですが、今回は改めて英語名詞の成り立ちの多様性についても考えてもらいます。可算不可算で整理できる名詞が多い中で、それでは整理できない例外が一部あり、それをどう見るかという問題。
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★これまでの検証内容(いずれも「単複混乱」がキーワード)
⑥-1:集合名詞
⑥-2,4,6,9,11:常時複数形-1(導入), 2(どう数える?)[別品詞由来1], 3(さらに特殊な数え方)[別品詞由来2], 4[別品詞由来3], 5[別品詞由来4]
⑥-3,5:pair複数形-1(数え方), 2(特殊な数え方),
⑥-7,8:単複同形名詞(特殊な可算名詞)-1(定番説明),2(発展版&英語史)
⑥-10,12:単数?複数?不可算?[スポーツ・ゲーム]
1. 集合名詞とは?:集合名詞[collective nouns]の3型(定番説明)
2. 常時複数形名詞とは?: 「常に複数形の名詞」(「絶対複数」)
3. pair複数形とは?(通常は「常時複数形」の下位項目に分類):
「対に(2つの部分から)なっている衣類・道具(器具)」
「1つに見えても2つの構成要素が組み合わされてできているもの」
4. pair複数形の特殊な数え方:pairの片方だけをどう数える?
5. pair複数形以外の常時複数形:学問名など
6. 常時複数形の単数問題:単数形はある・ない? 必要ない? 1つはあり得ない?
「1つ」はどう数える?:単語それぞれ事情が別
7. 常時複数形のさらに特殊な数え方:
単数形が存在しない名詞で、"pair"も使わずに「1つ(単数)」をどう数える/表す?
8. 単複同形名詞とは?:定番分類&説明、発展的な分類&説明
9. 特殊な単数形・複数形? 不可算? 冠詞の省略? 慣用表現?:スポーツ・ゲーム
◉ 英語ではなぜこんなに単複(可算不可算)の混乱が起こるのか?
◉『英語の名詞は「数えるC・数えないU」のシンプルな2分類』定番説明は理想論
1. U・C(単数S・複数P)の理想 vs UC(SP)で混乱が生じる集合名詞という現実
2. U・C(S・P)の理想 vs SP変化しない常時複数形&pair複数形という現実
3. U・C(S・P)の理想 vs UC(SP)が曖昧な単複同形名詞という現実
4. U・C(S・P)の理想 vs 新しい名詞を創り出す難しさという現実
※一部は日本語でも難しい表現なので英語で難しくても当然、という視点も必要
★今回の⑥-13検証内容
❶ スポーツ・ゲーム第3弾:特殊な単数形・複数形? 不可算? 冠詞の省略? 慣用表現?
ジャンル別に整理が必要+単語ごとに事情が別
今回は特に「品詞の変更などで新しい英語名詞を作り出す方法」を検証
「⑥-4,6,9,11」記事でも検証している点
(競技の英語表記はオリンピック公式サイトやWikipedia等を参考に作成)
❷ 英語ではなぜこんなに単複と可算不可算の混乱が起こるのか?
新名詞を造語する際の苦労の痕跡?
繰り返し検証すべき点(英語に対する見方を左右する重要な柱の1つ)
※今回は、文法的には非常に興味深いにもかかわらず、意外と見落とされがち(分析が不十分)な表現を深掘りしてみます。定番説明とは違う視点から見ていただけるようお手伝いできたら幸いです。
★スポーツ・競技名の形を整理・分類
① 動詞の語尾に[-ing]がつく競技名:動作の名詞化
boxing, bowling, climbing, curling, cycling, diving, fencing, rowing, sailing, shooting, skateboarding, skating (speed skating, figure skating), skiing, ski jumping, snowboarding, surfing, swimming, weightlifting, wrestling
② 語尾に[-ball]がつく競技名:球技
baseball, basketball, football, handball, softball, volleyball
③ 語尾に[-ics]がつく競技名:学問・科目扱い?
aerobics, athletics (track and fieldとも), gymnastics
④ その他
archery, badminton, biathlon, bobsleigh (bobsleighingも可), cricket, golf, hockey (ice hockey, field hockey), marathon, rugby, snowboard (snowboardingも可), squash, table tennis, tennis, trampoline, triathlon
⑤ 外来語
futsal, judo, karate, lacrosse, taekwondo, wushu
★陸上競技の個別種目
a. 動詞原形と名詞が同形
discus throw, hammer throw, javelin throw, high jump, long jump, triple jump, shot put, pole vault
b . 複数形
100 meters (100-meter dash), 1500 meters,
hurdles
今回はリストアップによる俯瞰が主目的で、新規の問題は1つだけ
復習問題1:スポーツ・ゲームは数えられる? 数えられない? きれいに分けて整理可能?
a. スポーツの数とは?:種類(野球系なら硬式・軟式・ソフト)? 試合数? 大会数?
b. ボードゲームの数とは?:ゲームの種類(タイトル数)? 製造・販売数?
c. 対して、道具・アイテムの数とは?:ボール・駒・牌の数(実にシンプル)
復習問題2:"play [スポーツ・ゲーム]"表現での名詞の形1(play=プレーする・遊ぶ)
1a. "play [スポーツ]"表現の名詞[野球・バスケ]の通用する形は1つだけ? 複数可能?
b. その形は文法的に何というもの?
2a. "play [ゲーム]"表現の名詞[ダーツ・トランプ]の通用する形は1つだけ? 複数可能?
b. その形は文法的に何というもの?
復習問題3:球技の道具「ボール」の英語表現
① 一体の名詞で表すa群と、2つの名詞の間にスペースを入れるb群の違いは何?
a. baseball, softball, football, volleyball, basketball
b. golf ball, tennis ball, cricket ball, rugby ball, soccer ball
② 上の「球技」の英語表現は何? それは可算か不可算か?(ほぼ①のヒント)
※ネイティブ感覚がなくても調べれば簡単に分かるはず
※「ボール」は全て可算名詞で、可算・不可算が問題なのは「球技」のほう
問題1:"play [スポーツ・ゲーム]"表現での名詞の形2(play=プレーする・遊ぶ)
【sportの単複・可算不可算 :イギリスとアメリカでネイティブ感覚が違う?】
1. "play [スポーツ]"表現の名詞[スポーツ]の文法的に通用する形を選択
a. a sport
b. the sport(可算名詞)
c. (無冠詞) sports
d. the sports
e. (無冠詞) sport
f. the sport(bと同じに見えるが不可算名詞)
※以下のThe Britannica Dictionaryで各単語をチェックしてみてください。
"HURDLE" vs "HURDLES"
"SPORT" vs "SPORTS"
今回も、英語を楽しく学んでもらうための教材。とはいえ、これも「不可算可算の理想と現実」問題の典型例(可算・不可算名詞2分類の理想 vs 単語を実際にどう使い分けるのかという現実)。考えるべきポイントは「文法的に可算名詞なのか不可算名詞なのか?」と「単数と複数をなぜ、どのような基準で使い分けるのか?」、さらには「定冠詞theをつけるかつけないか? その基準は?」。これが英語では大問題(日本語では何の問題も発生しないのに)。
いわゆる学校英語や学術英語で整理しきれていない部分を考えてもらうための教材、英語の「名詞の不可算・可算(単数・複数)の理想と現実」問題が少しでも伝われば幸いです。
授業ではちゃんと解説しますが、一般公開はここまで。あちこちにヒントを散りばめてあるので、非受講生の方は辞書を引いたり自分で調べたりして考察してみてください。
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