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#8「できない」を「まだ」におきかえる:成長のスイッチ

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この記事は、連載「世界人の流儀」の一編として、株式会社セブンシーズ代表取締役・揚石洋子氏との対話をもとに構成しています。


Don’t be afraid of mistakes
— they’re not failures, but signs of “not yet”

あなたは最近
仕事の中で「うまくいかなかった」
と感じる場面はありましたか。

プロジェクトが予定通り進まなかった。
会議で意図が伝わらなかった。
期待した成果につながらなかった。

ビジネスの現場では、
こうした場面は日常的に起こります。
そのとき、私たちは、つい
「判断を誤った」
「力不足だった」
「失敗した」と、
自分や他者にラベルを貼ってしまいがちです。

しかし、それは本当に「失敗」だったのでしょうか。

多くの場合、それは
「できない」のではなく、
「まだできていない」
という成長過程の一部にすぎません。


ビジネスにおける成長は、
決して一直線ではありません。
新しい役割への挑戦、
未知の市場、
異なる価値観を持つメンバーとの協働。
経験値が十分でない領域では、試行錯誤が起こるのは自然なことです。

にもかかわらず、私たちは結果だけで評価しがちです。短期的な成功や失敗だけで結論を出してしまうと、そこに含まれていた学習や改善のヒントを見落としてしまいます。

成果が出なかったときに問うべきなのは、「誰が悪かったか」「何ができなかったか」ではなく、「何がわかったか」「次に何を変えるか」です。

この視点の切り替えが、個人にも組織にも成長をもたらします。


「できない」を「まだ」におきかえる思考は、心理的安全性とも深く関わっています。

チームの中で失敗が即座に評価や責任追及につながる環境では、人は挑戦を避け、無難な選択をするようになります。結果として、組織全体の学習スピードは落ちていきます。

一方で、「今回は、まだ、うまくいかなかったが、何が見えたか」「次の一手は何か」という対話ができるチームでは、経験が知恵に変わっていきます。

成長とは、個人の資質ではなく、
問いの立て方と対話の質によって引き出されるものなのです。


もう一つ、ビジネスにおいて重要なのが「Why(なぜ)」です。

目標やKPIは、行動の方向を示します。
しかし、それだけでは人は長く走り続けられません。

なぜその目標に取り組むのか。
なぜそれが自分やチームにとって意味があるのか。

この「Why」が明確になると、
一時的な停滞や試行錯誤も、目的に向かうプロセスとして捉え直され、モチベーションは納得感によって支えられるようになります。


自己成長も、リーダーシップも、一度身につけて終わりではありません。
環境や役割が変わるたびに、更新され続けるスキルです。

次に仕事で壁にぶつかったとき、
ぜひ立ち止まって、こんな問いを自分に向けてみてください。

・これは「失敗」なのか、「まだ途中」なのか
・この経験から、何を学べるだろうか
・この学びを、次にどう活かせるだろうか

「できない」を「まだ」におきかえる。
それは、自分と組織の成長スイッチを入れる、シンプルでありながら力強い選択です。

Yoko Ageishi - President, Seven Seas

▼ 「世界人の流儀」シリーズ

#1  グローバル・コミュニケーションの原点
#2  First 90 Days で何を語る?あなたのリーダーシップはここから始まる
#3 「わかってもらえるはず」というエゴを捨てられるか?
#4  不完全な自分を見せられるリーダー

#5  多様な価値観のあいだに橋を架ける
#6  関係性をダイナミックに動かす!スーペリア・リスニング
#7 「好奇心」はグローバルコミュニケーターのパスポート!
#8 「できない」を9「まだ」におきかえる:成長のスイッチ
#9 プロアクティブは「ライフスキル」だ!
#10 あなたの強みは、国境を超える!
#11 グローバル・コミュニケーションは「心の握手」から始まる
#12 ポジティブ・インパクトの三原則|株式会社セブンシーズ
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