育児の落とし穴 〜育休を取得してよかったこと〜
自己紹介
私は、働く人の健康をサポートする「産業医」をしています。普段は、産業医活動の「落とし穴」や日々の実践・考えを、noteやX(Twitter)で発信しています。
育休・育児シリーズを始めます
2025年に第一子を授かり、合計4ヵ月ほど育休を取得しました。この経験を通して得た学びを、『落とし穴シリーズ』として発信していきます。特に、これから育休を取ろうと考えている男性に参考になればと考えています。諸先輩方からすれば鼻で笑われるような内容もあろうかと思いますが、こんな人間もいるんだと温かい気持ちでご笑覧いただければ幸いです。
この記事は、『落とし穴シリーズ』とは番外編で、育休をとった理由について書いていきます。
育休を取ってよかったこと
自分なりには、育休取得の意義は5つに整理されました。
困難をともに経験できたことで、家族の絆が強まった
育児は困難の連続です。大変なことだらけです。その困難は一人でも対応できるのかもしれませんが、本当に大変です。
しかし、困難は夫婦でともにすることで、負担はグッと減りますし、なんなら楽しむこともできます。夜間の対応も、分業ではなく2人でやることも多かったです。翌日が仕事だったらそれはできなかったと思います。さらに言えば、むしろ我が家では旅行に行ったり、イベントを作ったりして、困難を増やしていたくらいです笑 その結果として家族の絆が強くなった気がします。
育休を取らずに、妻一人に育児をさせていたら、夫婦の間に大きな亀裂が入ったかもしれません。それを回避できたのはめちゃくちゃに大きかったのではないかと思います。
一人育児は生活が非文化的で不健康になる。育休取得で妻にそんな生活をさせずに済んだ
一人での育児対応は、文化的で健康的な生活ではなくなります。食事もゆっくりとれず、睡眠時間が削られ、部屋は荒れていき・・・
さすがにそれはちょっと大げさかもしれませんが、不健康な生活になるのは間違いありません。産後うつになる人がいるのも理解できます。
育休を取ったことで、妻にそんな生活を毎日送らせずに済んだというのは大きな意義でした。2人でやったからこそ、(比較的)文化的で健康的な生活を送ることができたと思います。
仕事に逃げずに済んだ
「仕事の方が育児より楽(らく)」ということを聞いたことはあったのですが、これは本当にそうですね。
育児と比べると、仕事は「自分でコントロールできる」「理不尽なことがない」「区切りがある(休める)」「一人になれる時間がある」などなど、仕事の方が圧倒的に楽だなと痛感しました。
なので、仕事は簡単に「逃げ道」になります。仕事があるからという言い訳によって育児をしないで済むわけで、夜中に起きなくていい、沐浴をしなくていい、離乳食をあげなくていい、ことなります。分かりやすい免罪符ですよね。
仕事に逃げはじめると、負の循環として、さらに育児に関わらなくなります。育児の当事者性が薄まります。育児脳じゃなくなり、動きが遅くなり、叱られ、泣き喚かれ、暴れられ、父親見知りされ・・・(←育休が終わった現在地です泣)。
育休は、仕事という「逃げ道」を塞ぎます。仕事は休んでいるので、やるしかないわけです。仕事大好き人間としても、育休じゃないと、すぐに逃げていたんだろうなってつくづく思います。
育休が終わっても、困難感の“温度感”が夫婦で揃いやすい
育休の効能は、復職したら終わりではなく、育休で困難を共有したことで、育児に関する話題の夫婦の温度感が揃いやすくなっているんじゃないかと思います。
たとえば、妻が「今日は〜〜がしんどかった」と言ったとき、こちらが「大変だったんだね」という返事の「その大変さが分かるぞ感」は、育休を経たからだと思います。
もちろん全く同じ温度感にはならないものの、少なくとも数ヶ月は一応育児を一通りは経験していますからね。相槌の重みが違います(相手に伝わっているか分からないけれども少なくとも自分的には)。
育休を取っていない世界線を知ることはできないので、本当の意味で育休の効能なのかは分かりませんが・・・
当事者意識が芽生えた
前回の記事でも書いた通り、私の場合は仕事大好き人間だったので、育休を取らないと育児にちゃんと向き合わないだろうなと思っていました。つまりは、当事者意識ですね。自分の子なんだから当事者意識がないとかおかしいでしょ、という突っ込みもあろうかと思いますが、育児は構造的に男性の方が当事者意識が薄くなりがちなんじゃないかと思いますし、プラスでいえば自分の特性もあると思います。
当事者意識を芽生えさせるためには、特にワンオペの経験は大きかったです。対峙せざるをえないからこそ当事者意識が芽生えた気がします。
おわりに
育休を取ることの意義は人それぞれです。育児が100人100通りあるように、育休も100人100通りあるのだと思います。が、私なりには、これらの5つに整理できました。
もし今、育休を取るか迷っている人がいるなら、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
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過去の記事
番外編1:なぜ育児休暇を取得したか
番外編2:育児休暇を取得してよかったこと←NEW!
番外編3:男性の育児休暇について所感←Coming soon
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ちょっと癖のある投稿多めですが笑
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