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♦︎❤︎17♠︎♣︎ 子どもの成長と住まい

いつもの喫茶店に
ふみさん
なつさん
ゆき先生
保育プランナーのあさひの4人が集まっていた

テーブルにはカフェラテとケーキが並び
窓の外では親子連れが公園へ向かって歩いている

その様子を見ながら
ふみがぽつりと話し始めた

「最近ね
家を買うかどうかって話が増えたんだ」

なつが興味深そうに顔を上げる

「もう考えてるんですね」

「でも"マイホームが欲しい!"っていうより
『子どものことを考えるとどうなんだろう』って感じかな」

ゆきがうなずく

「『小学校に上がる前に引っ越した方がいい』のか
『家を買うタイミングっていつか』」

あさひがコーヒーを一口飲んだ

「住まいって
大人だけの話じゃなくなるんだよね」

「子どもが生まれると」

ふみも続ける。

「今の賃貸でも生活できてるんだけど
おもちゃも増えるし
子どもの自転車も置きたいし
公園が近い方がいいかなって思ったり」

なつが笑う

「うちはまだ生まれてないけど
夫が急に『保育園はどこになるかな』とか言い始めて」

あさひが笑う

「子どもができると
見る場所が変わるんだよね」

「駅まで何分」より

「小児科は近いかな
スーパーは歩いて行けるかな
通学路は安心かな

そんなことを考えるようになる」

「そうそう」

ふみは大きくうなずいた

「前は家賃しか見てなかったのに」

4人で笑う

ゆきが続けた

「保育園でも
引っ越したって話って聞く
『思い切って引っ越して生活しやすくなった』って」

「正解というか一つじゃないんだよね」

なつが少し考えながら言う

「でも家を買うって
大きな決断だよね」

・住宅ローン
・固定資産税
・築年数が経てば修繕

ふみが指を折りながら数える

「あれこれ考えると簡単には決められない」

あさひは静かに目を瞑り深く同意する

「だから『買うか買わないか』より『どんな暮らしをしたいか』から考えることにしてる」

「どんな暮らし?」

「例えば」

「子どもが毎日歩いて公園へ行ける生活がいいのか」

「実家が近い方が安心なのか」

「仕事を続けやすい場所がいいのか」

「休日に家族で過ごしやすい環境なのか」

「その答えによって
住む場所も変わってくる」

ふみが納得したようにうなずく

「確かに」

「家そのものじゃなくて
暮らし方なんだ」

あさひは笑顔で答えた

「家はゴールじゃなくて
家族が毎日を過ごす場所だから」

ゆきも話を続ける

「子どもも広い家だから安心するわけじゃないもんね」

「毎日『おかえり』って迎えてくれる人がいて」

「安心して遊べて」

「笑ってご飯を食べられる」

「そういう積み重ねを園でもたくさん見てきた」

なつがほっとした表情になる

「なんだか少し安心した」

「まだ家を買う予定はないけど『早く決めなきゃ』って焦ってたかもしれない」

4人が顔を見合わせる

あさひが最後に言った

「家族が心地よく暮らせる選択をする」

「その視点があるだけで焦りは少し減ると思うよ」

窓の外では小さな男の子が「見てー!」と元気に走り
お父さんとお母さんが笑顔で手を振っている

その光景を見ながら
4人はそれぞれ
自分たちらしい暮らしについてゆっくり考えていた



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