♦︎❤︎18♠︎♣︎ 家事を減らして育児を増やす
22時を過ぎた居酒屋。
料理もだいぶ少なくなり、テーブルの真ん中には空いた皿が並んでいた。
アキがレモンサワーを飲みながら口を開く。
「子どもが生まれたら家電も結構変える必要ありますか?」
ハルが少し考え頷いた
「家事をラクにする、ラクしてもらう物ばっかり見始めたかも」
みきも春に目をやった。
「買ってよかった家電ってありますか?」
その問いにヨルが割って入るように話し始めた。
「今、伸びてるのもその辺じゃないですか
時間を作る家電」
アキが首をかしげる。
「時間を作る?」
ヨルはテーブルの上のスマホを指差した。
「例えばロボット掃除機」
ハルがすぐ反応する。
「うちも買った」
「子ども寝たあとに勝手に掃除してもらう」
みきが笑う。
「これ僕も使ってます」
ヨルが続ける。
「掃除しなくていい家電じゃなくて、掃除する時間を減らす家電」
そのままスマホをスクロールする。
「次これ」
「食器洗い乾燥機」
ハルが画面を見てビーツをいっぱい口に運び。
「洗う時間なくなし、乾燥もしてくれるから、子育てしてると目離せないから」
「なるほど」
アキは思わずメモを取る真似をした。
その横でヨルが言う。
「子育て世帯はタイパは重要だから」
少しだけ静かになる。
ハルが次のページを開く。
「洗濯乾燥機も良かったかな」
みきが笑う。
「干さなくていいの?」
「らしい」
「それだけでも全然違うよ。って奥さんが言ってた」
アキが想像するように言う。
「共働きだと、夜に入れて朝乾いててくれる等らしいですね」
ヨルが頷く。
「家事って、一個減るだけで気持ちが違いますから」
その流れで画面に映ったのは小さなカメラ。
みきが反応した。
「これ見守りカメラ?」
「そう」
ヨルが言う。
「寝たあと別の部屋にいても見られるやつ」
「便利そう」
アキが画面を見つめる。
「でも何回も見ちゃいそう」
「防犯と安全面には良さそうだ」
ハルも一言言った。
「安全といったらこれもかも」
最後にヨルがもう一つ画面を見せた。
「最近増えてるのがスマートロック」
「スマホで開けたり閉めたりできるやつです」
「あー!」
ハルが思い出したように言う。
「子ども抱っこして荷物持ってる時」
「鍵探さなくていいやつだな」
アキも思わず頷く。
ハルさんがジョッキを持ち上げる。
「子育てって、時間を増やすのは難しいけど、時間を作ることはできる」
店内では、新しく入ってきたお客さんの「いらっしゃいませ」が響く。
4人はジョッキを合わせながら、そんな話を終えてお店を後にする。
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