RB大宮アルディージャ 選手所感 2025 (MF・FW)
2025年の大宮の選手たちについての所感をば。
前回に続きMFとFW篇でございやす。
MF

6石川 俊輝
相手へのプレスやボール奪取が得意なユース出身のDMF。昨季はその奪取力を買われて前線で起用され、足下の技術がJ2と比べ乏しいJ3のDFを前線から狩りまくっていた。
今年はDMFでの起用となり、シルバ離脱後の中盤のデュエル役を担う。しかしスタメンを続けていたHいわきFC戦で大怪我を負ってしまい戦線離脱。その後の復帰も叶わずシーズン終了。
ベテランということで放出も危ぶまれたが、真っ先に来季の契約延長が発表されて一安心。
7小島 幹敏
今シーズンも37試合+POと、ほぼ全ての試合に出場したユース出身のDMF。
インテンシティ高く相手にプレスするというか、先読みとポジショニングから相手のパスをインターセプトしまくるのが得意。こぼれ球奪取も堂々リーグ2位!
足下の技術も高く、細かなパスであったり、ゴールに直結するスルーパスであったり、左サイドから作る事が多かった今シーズンのビルドアップの中心となっていた。
あとパスを受けた時の、ボールと相手選手の間に体をうまく入れる技術であったり、ぬるぬるっと前線まで持ち運びするのが本当にうまいんだよね。背番号が見えなくても、動きを見ただけで、小島だってのがスタンドからもよくわかる。
14泉 柊椰
左サイドで闘うドリブラー。昨シーズンの活躍を受けて、ヴィッセル神戸へレンタルバックされるものだと思ったが、今季完全移籍で大宮に加入。個人的には今年の一番驚きの嬉しい移籍であった。
一瞬の加速による縦突破のみならず、意表をついたカットインからのミドルシュートも得意。ドリブルを警戒する相手DF2人を引き付けてからの、フリーの小島や健勇へのラストパスも、大宮の左からの攻撃に欠かせないピースとなっていた。
ここでよく書いてはいるんだけど、攻撃のみでなく地味に守備も秀逸。カウンター食らった時の素早いプレスバックであったり、クロスのブロックであったり、失点を未然に止める活躍を幾度もしており、その守備貢献はもっと評価されてほしい。
15中山 昂大
ユース卒大学経由のDMF。187 cmとMFとしては大柄な体格だが、高さを全面に出すというか、足下の技術で勝負するタイプに見受けられた。
今シーズンは本職のDMFだけでなく、そのビルドアップ能力を買われ、3バックの中央CBとしても数試合起用された。シーズン前半の一時期、チームとして後ろから繋いでいくことを志向していた事もあり、その任務を全うできる中山が起用されていたのではと思われる。
ただその後は後方からのビルドアップにはチームとして固執しなくなっていき、次第に中山の起用も少なくなる。
インテンシティを高めて、DMFのスタメンを掴み取ってほしい。
17中野 克哉
2列目やサイドを主戦場とする左利きの攻撃的アタッカー。右サイドからカットインしての左足のシュートのみならず、FKも蹴れる。
大宮の得点源となるべくFC琉球から加入も、昨季は無得点に終わってしまう。本来は4バックのSHが適正ポジショニングかと思われるが、チームの3バックへの移行で、WBの守備タスクに順応しきれず(A沼津戦とか)、出場時間が減ってしまった印象。出場した際は、おっ!と思わせるような攻撃的センスは見せていたんだけどね。
意を決した今シーズンであったが、開幕から出番を掴めず、夏にJ3栃木SCに完全移籍。
しかし、栃木でその攻撃的センスを爆発させ、3-4-2-1の右STでの地位を確立。23試合にスタメンとして出場し、7得点6アシストと暴れまくった。シーズン通して出場していればベスト11も狙えるほどの活躍で、やっぱり攻撃センスは流石だったんだよなぁ。
18津久井 匠海
昨季アスルクラロ沼津で活躍した(大宮も苦しめられた)ドリブラー。今季水戸ホーリーホックにステップアップし、シーズン前半戦の活躍を買われ、今夏大宮に完全移籍。
細かいタッチによるドリブルというより、その体躯を活かした直線的なドリブルが得意で、シーズン前半戦のドリブル数はリーグ3位であった。
大宮移籍後は、4バックのSHや3バックのSTやWB等、色々なポジションで試行錯誤。左WB泉&左ST津久井 (HいわきFC戦)や、左SH泉&右SH津久井(Aカターレ富山戦)など、泉との共存も試される。
少ない出場時間でも4得点を挙げて、その決定力を見せつける。最終盤は左CMFとしてスタメンを掴み、更にPOジェフ千葉戦ではFWとしても出場。来シーズンの起用法も気になるところ。
*ジェフユナイテッド市原・千葉に完全移籍決定
27松井 匠
来シーズンの加入が内定している攻撃的MF。阪南大卒のドリブラーという事で、大宮サポとしては泉澤を思い浮かばずにはいられない★。具体的なプレーは未見のため、早くプレーを見てみたい。
30アルトゥール・シルバ
中盤で相手からボール奪取するだけでなく、攻撃能力も高く、右足から放たれるミドルシュートも強烈。
昨季はA FC今治戦やH長野パルセイロ戦のミドルなど、攻撃面が目立っていた一方、守備ではスペースを空けてしまう事が多かった印象であったが、今年はその守備面で大きく魅せる。守備時のポジショニングが格段に良くなり、中盤で相手ボールホルダーに次々襲いかかって、ボールを狩りまくった。その守備の硬さから、まさに大宮の中盤の大きな壁として君臨し、シーズン序盤の快進撃の立役者となった。
しかし第6節の水戸ホーリーホック戦で怪我をし、その後長期離脱。帰ってきたのは5ヶ月後の第26節愛媛FC戦であった。復帰前の時期は丁度大宮の勝ちが止まっていた時期であり、シルバが中盤でいてくれれば…!と思うことが何度もあった。
復帰後は宮さんの戦術にも順応。広大なエリアの守備が必須の右CMFとして、変わらず中盤の壁として活躍した。
PO千葉戦で今ミドルでのゴールを決めたけど、シルバの化け物ミドルはもっと見たかったなぁ。
31 阿部 来誠
ユース卒の21歳MF。トップ昇格から一貫してチームに帯同するも、中々リーグ戦出場は叶わず、今夏JFLの横河武蔵野FCにレンタル移籍。武蔵野では約900分の出場を果たし、来季はレンタルバックで大宮で戦う事が決定している。
足下の技術がうまく、攻撃的MF(+DMF)が主戦場で、プレスキッカーも務められる。カップ戦で数試合見たことがあるが、テクニックやボール捌き等、もっと長いプレータイムで見てみたいプレイヤー。
33和田 拓也
昨季大宮に帰ってきたベテランMF。戦術理解力が高く、監督の意図や指示を汲んでの途中出場で、チーム全体のバランスを整える役割が得意。試合後のコメントでの試合総括もわかりやすく的確。何故かさん付けで呼んでしまうのは謎。
タックルで相手を潰したり、華麗なパスやシュートで得点に絡むというより、広い守備範囲を活かした、オフザボールでのスペース管理や危機察知であったりの、決して目立たないがチームとして必要なプレーが秀逸。
中盤に広い守備範囲能力が要求される現在の4-3-1-2守備でも、その能力とユーティリティーさを宮さんに評価され、出場時間を増やす。現に終盤戦はアンカー、CMF、左SB、トップ下等、多くのポジションをこなした。
石川と同時に真っ先に契約更新が発表され、来季も一緒に戦えて一安心。
39神田 泰斗
ユースで高校2年というクラブ最年少でプロ契約を結んだMF。世代別日本代表にも主軸として呼ばれ続けており、今後の成長と活躍が期待される。
プレー自体を見た事はないんだけど、左足のDMFということで、小島と似たプレーをするといった話も。
今年はザルツブルクの練習にも参加し、チームとしても欧州RBとのコネクションをうまく使って若手を育ててるのは非常に意義ある事かな、と。
100年構想リーグでは出場はあるのかな?
41谷内田 哲平
テツさんの教え子として、京都サンガから加入した技巧派MF。3-4-2-1のシャドーを本人としては希望していた感じだったが、テツさん時代はDMFの控えでの、宮さん時代はトップ下の控えでの途中出場が多かった。
フィジカルに寄ったタイプというか、足下の技術に秀でたゲームメイカータイプのMF。相手プレッシャーのないフリーの状況でボールを持つと、その視野の広さも相まって、正確で効果的なスルーパスを何本も通し、流石の足下の技術を見せていた。またセットプレーでは、貴重な右利きのプレスキッカーとしてチームから信頼を置かれていた。
テクニシャンよりフィジカル系を揃えたいフロントの思惑(?)のためなのかは不明だが、シーズン終了後にインドネシアのバリFCへの完全移籍が発表された。
*谷内田のナイススルーパスでの健勇ゴール
43小林 柚希
ユースで二種登録されていたMFで高校二年。夏にはU-17日本代表にも選出されており、今後の活躍が期待されるサイドアタッカー。
*プレーは未見
47エドワード 真秀
同じくユース二種登録の高校二年。神田と共にボランチが主戦場。
*プレーは未見
8高柳郁弥 (レンタル)
両利きかと思わせるほど正確な両足からのパスと、持ち運びができるプレイメイカータイプのボランチ。ルーキーだった2023年にはスタメン出場を多く果たしていたが、昨季は監督が変わった中で思うようなプレーができず、夏にガイナーレ鳥取にレンタル修行。すぐさまスタメンを勝ち取り、後半戦の鳥取の快進撃を支える活躍を見せた。
今シーズンはギラヴァンツ北九州でのレンタル修行。その北九州で29試合に出場し、主力級の活躍を示した。
今の大宮だと小島のアンカーの位置で活躍できるとは思うんだけど、RBフロントはどう判断するのだろうか?
*ガイナーレ鳥取へのレンタル移籍決定
35清水祐輔 (レンタル)
大卒二年目のボランチ。大宮での出場機会を中々得られない中、昨季は天皇杯で直接FKで得点を決めている。
今シーズンは高柳と入れ替わる形で鳥取にレンタル移籍。鳥取では20試合に出場も、スタメンは僅か4試合で、途中出場が多かったみたい。
*ガイナーレ鳥取へのレンタル移籍決定
FW

9ファビアン・ゴンザレス
フィジカルを活かしたポストプレーが得意なストライカー。DFに体を当てられても揺るがず、前線一人でためが作れる。視野も広く、ゴール前で冷静に周りを見てラストパスも出せる。
今季は開幕戦に1トップとして抜擢され、前線からの強烈なプレスを披露し、新生RB大宮アルディージャの象徴のような活躍を見せた。しかし、その開幕戦でいきなり怪我をしてしまい、1ヶ月ほど離脱。復活後はスタメン奪取までいかず、途中出場が多くなる。
レッド退場の汚名返上のHベガルタ仙台戦でのゴール等、印象深いゴールはあったが、シーズン通しては4得点に終わってしまった。
10豊川 雄太
京都時代のテツさんの教え子で、2025年の目玉移籍として加入。
1トップ、シャドー、トップ下とどこでもこなせるストライカー。テツさん時代は右シャドーとして、宮さん時代はトップ下としての起用が多かった。
ボール受けてからの反転が早く、トップ下では最終ラインからの縦パスを受けて、前線とのハブ役として大いに機能。対戦相手はボランチ2枚をぶつけて、攻撃の起点の豊川を潰しに来る事が多かった。
ハブ役のみならず、難しいシュートを決めきるゴラッソメーカー(Hジュビロ磐田戦、Hベガルタ仙台戦、H大分トリニータ戦など)として、今年は7得点を挙げた。
そして攻撃だけでなく、特筆すべきは前線からの強烈なプレス。毎試合毎試合、恐怖という概念が頭に無いぐらい全速力でボールホルダーにぶつかっていく様は圧巻であった。あれだけ全力で来られると、相手は本当に怖いだろうなー、と。
23杉本 健勇
昨季J3という下位カテゴリーにも関わらず、レンタルで来てくれたキング。一見クールなように見えるが、試合中や試合後は気持ちを全面に押し出して、チームの勝利のために力を注ぐことを厭わない、非常に熱い選手。
大宮に来る前は最前線の選手のイメージが強かったが、大宮に来て1.5~2列目で周りを活かす持ち味を発揮し、チームの昇格に大きく貢献した。今年は主に3-4-2-1左STの位置でキープやスルーパス等で、泉・小島・下口と左サイドの攻撃の組み立てに尽力。
勿論長身を活かし、前線でロングボールのターゲットにも。相手プレスで最終ラインのビルドアップに困った時は、ロングボールを健勇目がけて蹴って、高確率で収めてくれていた。
監督が宮さんになりスタメンの機会は減り、また今季の得点は6得点と昨季に比べ減少したが、Aモンテディオ山形戦の反撃の狼煙であったり、A水戸ホーリーホック戦のCKからの2得点など、チームを助ける印象的なゴールを決めてくれた。
28富山 貴光
早稲田大卒で大宮に入団し、途中他クラブに在籍するも、通算10年間大宮に在籍したベテランFW。1トップの仕事もシャドーの仕事もSHの仕事も、前目のポジションなら何でも器用にこなす、万能型アタッカー。年に一度くらい、信じられないくらい難しいゴールを決めてくれる。
今季リーグ戦は、終了間際に試合を締める役割で途中出場の7試合に終わった (A富山戦のカプリーニへのスルーパスへの1アシスト)。
そして先日引退が発表され、長い現役生活にピリオドを打った。お疲れ様でした。
29カプリーニ
後半戦の大宮の攻撃を引っ張った立役者。
強力な左足からのフィニッシュの部分だけでなく、アシストや下がってボールを受けてからの運び出し、FK・CKのキッカー、前線でのレイオフやファールを受けてのFK獲得等々、一人何役もこなしていた。
170 cmと小柄ながらもジャンプ力があり、ロングボールを収めてくれたりも。
前半戦はジョーカーとしての役割が大きかったが、後半戦はスタメンとして、大宮の右サイドの活性化に欠かせない選手になっていた。
36平家 璃久斗
ユースで2種登録されたFW…だけど、プレースタイルとかは未見のためにわからず。すみません。
42藤井 一志
大卒二年目のFW。ラッソの怪我で急遽出番が回ってきた開幕山形戦、アディショナルタイムにチームを勝利に導く決勝点を挙げる。更に山形戦を含め開幕3試合で4得点を挙げて、序盤のチームの快進撃の立役者に。だがその後、3-4-2-1の1トップとして起用されるも得点は伸び悩み、最終的には5得点でシーズン終了した。
ある程度キープ力が必要とされる3-4-2-1の1トップで結果が出なくなり、シーズン途中からはシャドーや、4バックのSHでの起用が多くなる (緊急事態とはいえ、右SBでの出場も)。
A熊本戦のチップインシュートや、H札幌戦のボレーみたいも、シュート技術もあるため、来季は積極的にシュートをバンバン撃ってほしいっすね。
*12/28 ヴァンフォーレ甲府へのレンタル移籍が発表
48磯崎 麻玖
ユース卒の1年目の長身ストライカー。怪我がちで、今年は育成年間として過ごす。
シーズン途中、姉妹クラブのニューヨーク・レッドブルズに練習参加も。来季はピッチでの活躍を見てみたい。
90オリオラ・サンデー
裏抜けが得意な快速FW。前線に置いて、ロングボールをDF裏に出せば一人でなんとかしてくれる期待感があり、チームのロングカウンター戦術に必要不可欠な選手。
今季はゴール前の落ち着きも加わり、A長崎戦やA磐田戦では冷静な技ありシュートで、1試合2得点を挙げた。
シーズン前のキャンプでの怪我で開幕から出遅れたが、去年と同じように夏場の省エネロングカウンター主体の戦術下で、スタメン起用が多くなっていった。監督が宮さんになってからも前線で使われ続け、2トップとなった事でCBへのプレスも1トップ時よりスムーズになった印象。
22歳とまだまだ若手のサンデー。今後の進化にも期待。
11 中野誠也 (レンタル)
相手DFとの駆け引きやラインブレイクがうまいFW。
とにかくシュートに持って行くまでがうまく、彼でないと作れなかったであろうチャンスを何度も構築できる。しかし中々得点数を伸ばす事ができず、昨夏にアスルクラロ沼津にレンタル移籍。今季は開幕からJ3のヴァンラーレ八戸にレンタル移籍となった。
J3で2位となった石崎監督指揮の八戸の快進撃を支え、36試合にスタメンとして出場。得点は5点に終わったが、前線からの守備やマークを引き付ける動きなどは、監督にちゃんと評価されていたと思われる。
石崎監督が退任(松本山雅の監督に就任)するにあたって、中野の去就も未知数であったが、来季も八戸へのレンタル延長が発表された。
49 大澤朋也 (レンタル)
ユース卒のFW。昨季大宮で31試合に出場し、スタメン奪取のきっかけを掴んだが、今季はJ3のツエーゲン金沢へレンタル移籍。
金沢では2シャドーの一角として全試合に出場(スタメン25試合)し、チームのPO進出に大きく貢献したが、得点は2得点止まり。
そして、金沢への完全移籍への移行が12/28に発表された。
