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任された。やりたい。でも、やり切れるか。【カンヌへの道-11】

沖縄で俳優として活動しています。
二日連続でもっと太りなさいと言われた、いっちーこと伊藤駿一です。

普段は大学の医学部に通いつつ、演技の稽古に励む傍ら、「カンヌ国際映画祭主演男優賞」を目標にし、「演劇は世界を平和にする」という信念のもと、自らの表現と人生を豊かにしてくれそうなことは何でも試すようにしています。このnoteでは、そんな日々の試行錯誤のプロセスで見つけた学びや気づきを、できるだけ正直な言葉で綴っていきます。

このシリーズは、沖縄で俳優をやっている僕が、「カンヌ国際映画祭主演男優賞」という遠い星を目指して、伸び悩みや実験や小さな気づきを、かっこつけずに書いていく記録です。

「カンヌへの道」マガジン → https://note.com/icchi_ito/m/md625d6052627


任された。やりたい。でも、やり切れるか。

01 ENTERTAINMENTから、広報を任された

先日、所属している01 ENTERTAINMENTから、ひとつの連絡をもらいました。

01 ENTERTAINMENTで、広報の役割を新しく立ち上げることになった。その担当を、僕にやってみないか、という話でした。

僕たちがやっているのは「地域を応援する演劇」という活動です。沖縄のお店や人や場所を、舞台で応援していく。その取材から、台本づくり、公演、そして公演が終わったその後まで。一連のぜんぶに伴走して、言葉にして世の中に届けていく。そういう役目を任せたい、と言ってもらいました。

声をかけてもらえたこと自体が、すごく光栄でした。

でも、その連絡を読んだ瞬間、僕の中には、まったく違う方向の気持ちが、ふたつ同時に立ち上がってきたんです。

ふたつの声が、同時に来た

ひとつは、「やりたい」。

これは、ほとんど反射でした。考えるより先に「やりたい」が来た、という感じです。実際、その日のうちに「ぜひやりたいです」と返信していました。

僕はこのnoteで、「地域を応援する演劇」のことを、自分なりにずっと発信してきました。誰かの活動や想いに触れて、それを言葉にして外に届ける。そういうことに惹かれる気持ちは、たしかにあるんです。だから「やりたい」は、嘘のない気持ちでした。

でも、それとほとんど同じ強さで、もうひとつの声が来ました。

「やり切れるか」。

これです。これが、ずっと引っかかっています。

「やりたい」より、「続くのか」が怖い

「やり切れるか」が怖いのは、たぶん、この役割が一回きりじゃないからだと思います。

一本書いて終わり、ならそんなに怖くないんです。怖いのは、これがずっと続いていくということ。取材して、書いて、また次の公演が来て、また取材して。それがこれからずっと回っていく。しかも本番が近づけば、当然ペースは上がります。

僕には今、ほかにもやりたいこと、やらなきゃいけないことがたくさんあります。役者としての稽古。毎日のnote。医学部の勉強。そこにもうひとつ、終わりのない役割が乗る。

引き受けた瞬間は気持ちいいけれど、続けられなかった時のことを考えると、足元が急に頼りなくなります。「やります」と言ったのに失速していく。それが、いちばん怖いんです。

これは実は、ここ最近のnoteと地続きの話です。少し前に「助けて」って、言ってみようかなという記事を、前回は頼るのが下手な僕が、少しずつ練習している話という記事を出しました。どちらも、公演の準備を全部ひとりで抱え込んでいた自分に気づいて、「助けて」と言ってみたり、人に頼ったりを、少しずつ練習している、という話です。「自分でできることは自分でやりたい」が強すぎて、抱えすぎてしまう。それが、僕のずっとのクセでした。

そんな自分のところに、また新しい役割が来た。だから、よけいに「やり切れるか」が大きくなったのかもしれません。

それでも、断りたくはなかった

じゃあ「不安だからやめておきます」かというと、それは違いました。

「やりたい」も、本物だったからです。ここで怖さに負けて引っ込めるのは、なんだか違うな、と思いました。

だから僕は、即答した翌日に、少し頭を冷やして、こんな返事をしました。

いきなり全部をフルでやるんじゃなくて、まず一回だけ試してみる。ひとつの公演で、取材から記事をひとつ、その後まで、一周だけやってみる。そのうえで、どれくらいのペースなら続けられそうか、どこまでの範囲がいいか、みんなで相談しながら決めていく。そういう進め方ではどうでしょう、と。

これ、自分でもちょっと意外な一手でした。

いつもの僕なら、たぶん「全部やります」と言って、また抱え込んでいたと思うんです。でも今回は、「やりたい」を生かしたまま、「やり切れるか」の不安も無視しない、その真ん中を探しました。全部背負うでもなく、怖くて断るでもなく、「まず一回だけ」で小さく入る。

ここ最近、「抱え込みすぎだ」と気づいて、頼ることを練習し始めたばかりでした。だから今回も、その延長で、「全部は背負わない」を、ほんの少しだけ選べたのかもしれません。

「やりたい」と「できるか」が同時に来た時

ここまで書いてきて、これはたぶん、演劇とか広報とかに関係なく、誰にでもある場面だな、と思いました。

新しい話が来る。やりたい。でも、続けられるか分からない。引き受けたら最後、ずっと回し続けないといけないかもしれない。そう思うと、「やりたい」はずなのに、足がすくむ。

そういう時、選択肢は「全部やる」か「やめておく」の二択だけに見えてしまいがちです。でも、もうひとつ道があるんじゃないか、と思うんです。

「まず一回だけ、やってみる」。

全部を約束しない。でも、やりたい気持ちは殺さない。一回やってみて、自分がどれくらい動けるのかを、頭で考えるんじゃなくて、実際に体で確かめてみる。続けられそうなら続ければいいし、しんどかったら、その時に範囲を相談すればいい。

もしあなたが今、「やりたいけど、やり切れるか不安」なことを前にして固まっているなら。いきなり全部を背負わなくていいのかもしれません。「まず一回」から入る。それだけで、ずいぶん引き受けやすくなる気がします。

で、いまどうなっているかというと

この話、まだ途中です。

ついさっき、その「まず一回」の最初の一歩として、最初の投稿の下書きをつくって、出したところです。今は、それがどう受け取られるか、反応を待っている状態です。

うまくいくのか、続けられるのか、まだ全然わかりません。かっこいい結論は、今はまだ何もないです。

でも、このシリーズはもともと、そういう「まだ途中」を、かっこつけずにそのまま書いていく記録です。だから、宙ぶらりんなまま、今日のところを書いておくことにしました。

役者が、自分たちのやっている演劇を、自分の言葉で世の中に届けていく。それはたぶん、「演劇は世界を平和にする」とか「カンヌ」とか、僕がずっと言っている遠い星にも、ちゃんとつながっている道のはずです。少なくとも僕は、そう信じて、やってみることにしました。

この「まず一回」が、どう転ぶのか。よかったら、見届けてください。次のnoteで、その続きをお伝えできたらいいなと思っています。

読んでくださり、ありがとうございました。


最後まで読んでくれたあなたへ

カンヌへの道も、演劇で世界を平和にする仕組み作りも、気が遠くなるほど先の話です。これからも今日のような分厚い壁に、数え切れないほどぶつかるはずです。

だからこそ、あなたが最後に押してくれる「スキ」の一つひとつが、「この熱のまま、もっと遠くへ行け」と僕の背中を押す最大の原動力になります。

もしよければフォローして、この長い旅の「一番の目撃者」になってくれませんか。いつか必ず辿り着くその景色を、一緒に見たいです。


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【挑戦その1】「地域を応援する演劇」シリーズ、上演中

沖縄の食堂や自治会を舞台に、笑って、泣けて、ちょっと優しくなれる。そんな群像ハートフルコメディを連続で上演しています。地域の居場所やコミュニティを応援する取り組みでもあります。

直近の公演:『にぬふぁぶし』6月6日(土)上演

迷った時、上を見れば、いつもそこに光がある。
—— 金曜日の食堂で、子どもたちが見つけた居場所 ——

那覇の子どもの居場所「にぬふぁぶし」を舞台にした、01 ENTERTAINMENT、チーム恵比寿の俳優たちによる群像ハートフルコメディ。
ある金曜日の17:00〜19:30、居場所のない人たちが、沖縄のおばあの厳しくて温かい食卓で「帰る方角」を見つけていく物語です。

  • 日時:2026年6月6日(土) 13:00開演 / 16:00開演(2ステージ)
    ※当初6月7日(日)で告知しておりましたが、6月6日(土)に変更となりました。以前の日程でご予定くださっていた方、あらためてご確認いただけたら嬉しいです。

  • 会場:壺屋演劇場かさね(沖縄県那覇市壺屋)

  • 上演時間:約70分

  • 料金:大人2,000円 / 学生1,000円 / 小学生以下無料

  • 主催:01 ENTERTAINMENT / チーム恵比寿

  • 脚本:伊藤駿一・金井優

  • 演出:西平寿久

▼ チケットのお申し込み・お問い合わせは下記のいずれかから
・Googleフォーム:https://forms.gle/52R7Zjs6CWisFGk86
・公式LINE:https://lin.ee/jbUrdeB

次回公演:『自治会パンデミック!』

「地域を応援する演劇」シリーズの次の公演です。1100世帯を抱える自治会で、実際に動くのはたった数人。崩れかけた自治会に、1人の若者が現れる——SNSやビジネスの力で改革が進む裏で、長年支えてきた人たちの「居場所」が消えていく。「数字か、つながりか」。対立する価値観の中で揺れる地域の、笑って泣ける群像劇です。

  • 日時:2026年7月4日(土) 14:00開演 / 18:00開演、7月5日(日) 13:00開演 / 17:00開演(全4ステージ)

  • 会場:壺屋演劇場かさね(沖縄県那覇市壺屋2-23-26)

  • 料金:一般2,000円 / 学割1,000円 / 小学生以下無料(当日券は一般・学割ともに +500円)

  • 脚本:かないゆう

  • 演出:西平寿久

  • 主催:01 ENTERTAINMENT

  • メイン出演:チーム大黒天 / Special Thanks:チーム恵比寿、01 ENTERTAINMENT(土曜クラス)

▼ チケット予約・お問い合わせは公式LINEから
https://lin.ee/jbUrdeB


【挑戦その2】「出張一人芝居」はじめます!

沖縄本島内であれば、どこへでも行きます。
観客が何名でも構いません。「たった1人」からでも、見たいと手を挙げてくださる方がいれば、あなたのためだけに、指定された場所へ伺って全身全霊で演じます。

「いっちーの一人芝居を見てみたい」「うちの場所でちょっと演じてみてよ」と思ってくださる奇特で温かい方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください!

▼出張一人芝居の詳細や、企画に込めた想いはこちらから

▼出張一人芝居のご依頼・ご相談は公式LINEから(上のLINEリンクと同じです)
https://lin.ee/jbUrdeB


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美学・生き様・佇まい。ずっと探していた、魅力の正体【カンヌへの道-03】
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