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「助けて」って、言ってみようかな【カンヌへの道-09】

沖縄で俳優として活動しています。
公演の準備に追われている、いっちーこと伊藤駿一です。

普段は大学の医学部に通いつつ、演技の稽古に励む傍ら、「カンヌ国際映画祭主演男優賞」を目標にし、「演劇は世界を平和にする」という信念のもと、自らの表現と人生を豊かにしてくれそうなことは何でも試すようにしています。このnoteでは、そんな日々の試行錯誤のプロセスで見つけた学びや気づきを、できるだけ正直な言葉で綴っていきます。

このシリーズは、沖縄で俳優をやっている僕が、「カンヌ国際映画祭主演男優賞」という遠い星を目指して、悩みや実験や小さな気づきを、かっこつけずに書いていく記録です。

「カンヌへの道」マガジン → https://note.com/icchi_ito/m/md625d6052627


「助けて」って、言ってみようかな

フライヤーの支払いをしながら、気づいた

先日、公演のフライヤーの支払いを済ませていた時のことです。

ふと、思いました。あれ、これも僕がやってるんだな、と。

応援先への取材も、台本も、みんなへの連絡も。フライヤーを作って、注文して、支払って。気づいたら、いろんなことを、自分で抱え込んでいました。

別に、誰かにやらされているわけじゃありません。むしろ自分から、自然とそうなっていたんです。

「助けて」が、言えない

僕は、「助けて」と言うのが、あまり得意じゃないみたいです。

でもこれ、自分が弱いからとか、プライドが邪魔をしているとか、そういう話ではないんです。たぶん僕は、ただ「自分でできることは、自分でやりたい」だけなんだと思います。

人に頼むより、自分でやったほうが早い。自分の手で、納得いくまでやりたい。そういう気持ちが、わりと強いんです。

だから、「頼ろうよ」と言ってくれる人がいても、つい「いや、大丈夫」と言ってしまう。自分が頑張れば、なんとかなる、と思ってしまうんです。

「やりたいこと」と「やらなきゃ」が、混ざっていた

でも、最近ひとつ、気づいたことがあります。

自分で抱えているものの中に、実は二種類あったんです。

ひとつは、心から「自分でやりたいこと」。応援先を取材して、台本を書いて、舞台で演じる。物語を、誰かに届ける。これは、僕がやりたくてやっていることです。

もうひとつは、「やらなきゃ、でやっていること」。フライヤーの注文や、支払いや、細かい連絡。正直に言うと、こっちは、やりたくてやっているというより、誰かがやらないと進まないから、自分でやっている、という感じです。

この二つが、いつのまにか、ぜんぶ一緒くたになって、僕の肩に乗っかっていました。

仲間はいる。それでも、抱え込んでしまう

念のため言っておくと、僕には、一緒に作ってくれる仲間がちゃんといます。一人ぼっちで戦っているわけじゃ、まったくないんです。

それでも、僕はつい、自分で抱え込んでしまう。任せればいいのに、なぜか手放せない。

その結果どうなるかというと、僕のところで物事が詰まって、全体のスピードが落ちてしまう。あれもこれもと抱えるから、ひとつひとつが、ちょっとずつ中途半端になってしまう瞬間もある。

頭では分かっているんです。でも、手放すのが、なかなか難しい。

遠くへ行くには、一人じゃ無理だ

ただ、ひとつだけ、はっきりしていることがあります。

僕が行きたい場所は、すごく遠い。カンヌ国際映画祭で賞を獲ること。演劇で、世界を平和にすること。気が遠くなるくらい、遠い場所です。

そして、そこまで持っていくには、僕一人の力では、絶対に無理だ。これだけは、確かだと思っています。

一人で運べる荷物の量には、限りがあります。一人で歩ける距離にも、限りがある。当たり前のことなのに、抱え込んでいる時の僕は、それをすぐ忘れてしまうんです。

でも、ここで僕が言いたいのは、「自分でやりたい」を諦めよう、という話ではありません。

むしろ、逆かもしれない。もっと遠くまで「やりたい」を連れていくために、一人でやるのを、いったんやめてみる。そういうことなんじゃないかと、今は思っています。

「助けて」って、言ってみようかな

だから最近は、こう考えるようになりました。

「自分でできることは、自分でやる」。その「できること」の線を、ちょっとだけ引き直してみよう、と。

まずは、目の前の公演の集客。これも全部、自分一人で背負わなくていいのかもしれません。「広めるの、手伝ってほしい」って、まわりの仲間に言ってみようと思います。

それから、進め方そのものについても。「これ、どうしようか」って、答えのないところから一緒に考えてくれる人。同じチームの人にも、ほかのチームの人にも、「これ、どう思う?」って、聞いてみたい。

正直、まだちょっと、こわいです。言い慣れていないから。うまく頼れるかどうかも、分かりません。

でも、いつか。「これ、どうしようか」って、肩の力を抜いて言い合えるような場所を、自分から作っていけたらいいなと思っています。それはきっと、僕が一人で抱えるのをやめて、まわりを信じてみる、ということなんだと思います。

あなたは、どうですか

ここまで僕の話をしてきましたが、これはたぶん、僕だけの話じゃない気がしています。

あなたが今、抱えているものの中にも、「やりたいこと」と「やらなきゃ、でやっていること」が、混ざっていないでしょうか。そして、本当は誰かに頼れることまで、一人で抱え込んでいませんか。

もしそうだとしたら。一緒に、その線を、引き直してみませんか。

僕もまず、「助けて」の一言から、練習してみます。

読んでくださり、ありがとうございました。


最後まで読んでくれたあなたへ

カンヌへの道も、演劇で世界を平和にする仕組み作りも、気が遠くなるほど先の話です。これからも今日のような分厚い壁に、数え切れないほどぶつかるはずです。

だからこそ、あなたが最後に押してくれる「スキ」の一つひとつが、「この熱のまま、もっと遠くへ行け」と僕の背中を押す最大の原動力になります。

もしよければフォローして、この長い旅の「一番の目撃者」になってくれませんか。いつか必ず辿り着くその景色を、一緒に見たいです。


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【挑戦その1】「地域を応援する演劇」シリーズ、上演中

沖縄の食堂や自治会を舞台に、笑って、泣けて、ちょっと優しくなれる。そんな群像ハートフルコメディを連続で上演しています。地域の居場所やコミュニティを応援する取り組みでもあります。

直近の公演:『にぬふぁぶし』6月6日(土)上演

迷った時、上を見れば、いつもそこに光がある。
—— 金曜日の食堂で、子どもたちが見つけた居場所 ——

那覇の子どもの居場所「にぬふぁぶし」を舞台にした、01 ENTERTAINMENT、チーム恵比寿の俳優たちによる群像ハートフルコメディ。
ある金曜日の17:00〜19:30、居場所のない人たちが、沖縄のおばあの厳しくて温かい食卓で「帰る方角」を見つけていく物語です。

  • 日時:2026年6月6日(土) 13:00開演 / 16:00開演(2ステージ)
    ※当初6月7日(日)で告知しておりましたが、6月6日(土)に変更となりました。以前の日程でご予定くださっていた方、あらためてご確認いただけたら嬉しいです。

  • 会場:壺屋演劇場かさね(沖縄県那覇市壺屋)

  • 上演時間:約70分

  • 料金:大人2,000円 / 学生1,000円 / 小学生以下無料

  • 主催:01 ENTERTAINMENT / チーム恵比寿

  • 脚本:伊藤駿一・金井優

  • 演出:西平寿久

▼ チケットのお申し込み・お問い合わせは下記のいずれかから
・Googleフォーム:https://forms.gle/52R7Zjs6CWisFGk86
・公式LINE:https://lin.ee/jbUrdeB

次回公演:『自治会パンデミック!』

「地域を応援する演劇」シリーズの次の公演です。1100世帯を抱える自治会で、実際に動くのはたった数人。崩れかけた自治会に、1人の若者が現れる——SNSやビジネスの力で改革が進む裏で、長年支えてきた人たちの「居場所」が消えていく。「数字か、つながりか」。対立する価値観の中で揺れる地域の、笑って泣ける群像劇です。

  • 日時:2026年7月4日(土) 14:00開演 / 18:00開演、7月5日(日) 13:00開演 / 17:00開演(全4ステージ)

  • 会場:壺屋演劇場かさね(沖縄県那覇市壺屋2-23-26)

  • 料金:一般2,000円 / 学割1,000円 / 小学生以下無料(当日券は一般・学割ともに +500円)

  • 脚本:かないゆう

  • 演出:西平寿久

  • 主催:01 ENTERTAINMENT

  • メイン出演:チーム大黒天 / Special Thanks:チーム恵比寿、01 ENTERTAINMENT(土曜クラス)

▼ チケット予約・お問い合わせは公式LINEから
https://lin.ee/jbUrdeB


【挑戦その2】「出張一人芝居」はじめます!

沖縄本島内であれば、どこへでも行きます。
観客が何名でも構いません。「たった1人」からでも、見たいと手を挙げてくださる方がいれば、あなたのためだけに、指定された場所へ伺って全身全霊で演じます。

「いっちーの一人芝居を見てみたい」「うちの場所でちょっと演じてみてよ」と思ってくださる奇特で温かい方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください!

▼出張一人芝居の詳細や、企画に込めた想いはこちらから

▼出張一人芝居のご依頼・ご相談は公式LINEから(上のLINEリンクと同じです)
https://lin.ee/jbUrdeB


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