召喚された異世界でライターになりました!~学校の先生、今は育児と原稿に追われています。〜 【プロローグ】 #創作大賞2025
あらすじ
"筆導士になって世界を救え!"
国語の先生だった主人公が目覚めると、二つの太陽が輝く異世界「セーヴェリオ」に召喚されていた!2人の子どもと一緒に突然異世界にやってきた彼女に下された使命は、なんと「文章で世界を救う」という途方もないものだった。
原稿に追われ、育児に追われる日々——それでも彼女の言葉は確かに人々の心を動かし始める。ドラゴン王との契約、言葉の呪い、時に涙、時に笑い。どこまでも勝手な神官レオニスと個性豊かな仲間たちに支えられながら、異世界筆導士×ワンオペママの前代未聞の冒険が始まる!
・・・・・
プロローグ
目が覚めると、そこは見知らぬ部屋だった。
ただようのは、木の香り。天井には手彫りの文様が施されている。窓の外には、薄い紫色の空と二つの太陽。
「……ここ、どこ?」
声がかすれていた。とんでもなく、喉が渇いている。いつから水分をとってないんだろ、いや、そんなことより――。
「子どもたちは!? ハルトとミオは!?」
がばっと起き上がろうとするが、すぐに腰が抜けたように崩れ落ちる。
ガタン、と派手な音がした。
「おっ!目ぇ覚めた?筆導士(ひつどうし)様ぁ〜!」
扉が開いて、ローブ姿の男が現れた。
金髪に灰色の瞳。まるでRPGの初期村に出てきそうな、爽やか系イケメン。

でも――口調は、なんか軽い……。
「なに? 筆……? 誰?」
「ちょりーっす! 第七世界〈セーヴェリオ〉へ、ようこそ〜!!!」
男は親指を立てながらウインクする。
「俺っちの名前はレオニス!キミをあっちの世界から召喚した神官だよ!気軽にレオニス、って呼んでね!」
……!?!?!?
―—まったくもって、意味がわからなかった。
***

ことの発端は、おそらく前夜。
私はもともと、中学校で国語の先生をしていた。育休を経て、フルタイムで復職して1年あまり。学校の仕事をこなすかたわら、2人の子ども――ハルトとミオを育てていた。
保育園の送り迎え、ご飯作って、洗濯干して、残業に追われて、夜泣きに起こされて……。
夫も育児を楽しめるタイプの人で、2人で力を合わせてはいたものの。それでもとにかく毎日ハード。息つく暇なんてなかった。
そんな日々が何ヶ月も続いたある日の夜のこと。私はキッチンで、ミオの残したおかずをつまんでいた。
片手でスマホのメモ帳に授業案を打ち込みながら、洗濯機の終了音を背後で聞きながら、明日のスケジュールを頭の片隅で組み立てながら、あ、明日のプリントも準備しなくちゃ。
なーんて考えていたら、いつのまにかその場で意識を手放して……。
目覚めたら、この世界にいた。
ああ、悪い夢ならいますぐ覚めて。
私、これから一体、どうなっちゃうの〜?!
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召喚された異世界でライターになりました!~学校の先生、今は育児と原稿に追われています。〜

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第1章「召喚されたら書けって言われた」
第2章「初めての仕事は広報記事!?」
第2.5章「絆が紡ぐ言葉の力ーーレオニスの真実」
第3章「言葉の呪いと、ペンとスライム」
第4章「魔導メールは納期厳守で」
第4.5章「迷子の地図」
第5章「クライアントは、ドラゴン様」
第6章「語彙力こそ異世界最強説」
第7章「書いて、育てて、生きていく」
第8章「寝て、治して、また書くために」
第9章「言葉にできない夜もある」
第10章「種族を超えるのは、小さな手」
11章「読まれることで、つながっていく」
第11.5章「編集者の秘めた想い〜リリスの夢〜」
第12章「私は、母で、先生で、書き手だ」
エピローグ「桜の咲く丘で」
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