【小説】 コンフリクト。
【あらすじ】
「愛してるよ」そう言う夫は私を抱かない。寂しさに悶えるとき、かつて死ぬほど愛した男が10年ぶりに現れ……。
セックスレスに悩む一禾と元恋人、圭。10年の時を経て、二人の時間は再び動き出してしまうのか?
一方、すみれは、不倫関係にあるトオルとの現状に先の不安を感じていた。いつか必ず訪れる別れを覚悟しながらも、甘い蜜を吸い続ける。居心地の良さから抜け出そうとしない自分と、焦りもがくもう一人の自分の狭間で揺れ動く。
「持つ者」と「持たぬ者」それぞれが互いの立場を欲しがる。贖罪の念に駆られながらも、幸せを求めてもがく女たちのストーリー。
第一章 追懐
「七十五歳かぁ……。早いね」
はぁ〜と深いため息に乗せて隣ですみれが呟く。
亜美の母親の葬儀の帰り道、緑色に衣替えを済ませた夜の桜並木をすみれと二人、肌寒い風を纏って歩いている。
「私たちもさ、そういう年齢になったって事かぁ」
今度は一禾が呟く。四十歳を過ぎて親友の肉親の死という現実を目の当たりにし、不安のような焦りのような何とも言えないモヤモヤが溝落ちから這い上がってくる。
自分だけでは溺れそうなので、隣を歩くすみれも巻き添えにするように出た言葉だった。
亜美の母親は長いこと通院していたが、徐々に容態が悪化していった。本格的な闘病生活に入ったのは二年前で、入退院を繰り返していた。半年前に再入院したきり退院は叶わなかった。一禾は何度かすみれを伴い病院へ見舞いに行った。体調の良い日とそうでない日が交互に来るのよねと、近所の奥さんと世間話でもしているような言い種で、
「まったく、やんなっちゃうわよね~」
と笑っていた。だがそれも長くは続かなかった。次に一禾が病院へ行ったときは薬で眠っていた。生前、亜美の母親の姿を見たのはその日が最後だった。見舞いに行く度に亜美の目が赤く充血していた。今思えばひっそりと泣いていたのかもしれない。よく二人で出掛ける仲の良い親子だった。亜美は後悔や悔しさと必死に戦っていたのだろう。
いつか親孝行しようと思ってはいるけれど、現実は容赦なくそのいつかを奪っていく。
一禾はふと、実家の両親が過った。今年のお盆休みには顔を見に帰ろう。
首筋を撫で付ける冷たい風に身を縮めた。
一禾とすみれと亜美の三人は高校からの付き合いで、良いも悪いも共に過ごしてきた。親友と呼べる友人はこの二人だけかもしれない。少なくとも一禾にとってはそうだ。特に一禾とすみれとは同じバスケットボール部で、放課後も夏休みなどの長期休暇も練習に明け暮れ、常に一緒だった。
二人ともポジションはフォワードで、すみれが右サイド、一禾が左サイドだった。カットインが得意のすみれとスリーポイントシュートが得意の一禾はいわゆる名コンビで、その名残りが何年も経った今でも健在している。
ゴリゴリのスポーツ女子二人と、比較的おとなしめのグループにいた亜美は特に交わる要素もなく、放課後一緒に帰ったり、休日に出掛けたりするほどではなく、学校で雑談する程度の付き合いだった。
ある日、一禾は国語辞典を借りようと前の席に座る亜美の背中をツンツンした。
後ろ手に差し出された辞書を持つ亜美の指は白くその先には上品な薄いピンクに塗られた細い爪先があった。
一禾は思わず辞書ではなく、その桜の花びらのような亜美の指をつかんでいた。指先をつまみまじまじと観察すると、ささくれもなく甘皮も綺麗に処理されていた。
そういえば亜美は将来ネイリストになりたい、と同じグループのクラスメイトと話しているのを聞いたことがある。
当時ネイリストという職業が世の中にまだ浸透していなかった。一禾はそれがどんな仕事なのか知りたくなった。
ヤスリで爪を整えてマニキュアを塗ったり、薬剤を使って爪を伸ばすこともできると聞いたときはそんな魔法のようなことができるのかと感動した。
亜美はおとなしそうな顔をしているわりに流行りに敏感なオシャレ女子だったという事を知り、彼女のノリの良さも気に入って急速に仲良くなったのだった。
卒業後も亜美が結婚するまでは彼女の家にしばしば泊まりに行った。温泉観光地に住む亜美の自宅は近隣の旅館やホテルのリネンを引き受けるクリーニング屋を長く営んでいる。亜美の顔パスさえあれば、どんなに高級な旅館の露天風呂も入り放題だった。
亜美の母親は女友達のように気さくで、一禾に用意してくれた布団で一緒に寝たこともあった。決まって恋バナをした。亜美の母親は、肯定も否定もせずただ頑張れとだけ言ってくれた。一禾が失恋して、やけくそで温泉に浸かり湯あたりした事があった。死んだらどうしようと吐きながら泣く一禾に、
「死んだら死んだだ。きっと死んでも楽しいから心配するな」
そう言って背中をさすってくれた。
亜美の母親はあっちの世界をとことん楽しむのだろう。生前そうであったようにいろんな場所を見て回ったりするのかもしれない。
そう思う事で寂しさを誤魔化そうとしていた。
あれから二十年と少し、そんな身近な友人の親が亡くなったという事実に戸惑っていた。
亜美の指先は喪服の上でさえ美しく佇んでいた。
葬儀の後も気の利いた言葉をかけてやれなかった。こんな時に役に立てない情け無い自分を責めるかのように言葉数少なめに歩いていく。おそらく隣を行くすみれも心持ちは一緒だろう。
「さーむ!」
ヒューっとひとしきり強い風に煽られてすみれが首をすくめた。
近くのカフェで暖を取りたいくらいの冷え込みだが葬儀の間ずっと泣き崩れていた亜美を思うと、どこかに寄る気にもならず各々家路についた。
コインパーキングですみれと別れ自宅の車庫に着いたのは二十一時を少し回った頃だった。供養だから持っていってと亜美からもらってきた大きめの仕出しを抱え車を降りる。
玄関に向かう途中リビングの窓から明かりが漏れていた。
「お帰り。亜美ちゃんどうだった?」
ただいまと声をかけ玄関先で喪服用のパンプスを脱ぐ一禾を夫の卓馬(たくま)が出迎えた。
「うん。ずっと泣いてた」
夫に背中を擦られながら棺の横に突っ伏してわんわん泣く亜美の姿を思い出すと今も胸がキュッと掴まれるようだった。
「卓馬にくれぐれもよろしくって」
そう言った一禾の目が赤く滲む。
「あぁ、それは気にしなくていいんだよ」
返しながら卓馬はそっと一禾の頭を抱き寄せた。冷えた頬がじんじんと卓馬の体温を蓄えた厚い胸板に馴染んでいく。一禾は無心な子供のように顔を埋めた。
卓馬は一禾の友人を大事に思ってくれている。それだけでも十分なくらい彼の愛情をもらっている。その事実を大事にしなければと言い聞かせ彼の胸の中でその幸せを噛み締めた。
「ご飯まだでしょ、仕出し食べる? 供養だって」
一禾は指で涙を拭いながらクレーンゲームのようにもう片方の手に釣られた仕出しを持ち上げた。いつもより少し早めに帰宅していた卓馬が腹を空かせていると気遣ったつもりだった。
「外で済ませてきたからいいや。ありがとう。もう風呂入って寝るよ」
卓馬は腕に抱え込んだ一禾を剥がすようにして離れると、言い終える前に踵を返して自室へ戻っていった。
余韻のない抱擁は「はい、カット!」と声のかかった俳優のようにしなやかな所作で切り替えられてしまった。
「いや、だからさ、供養だってば」
つい出た言葉は誰に当たることなく空中分解した。もしかして帰りを待っていてくれたのだろうか。淡い期待を寄せていたが、いや、たまたまか、と思い直すことにした。
どっと疲れが押し寄せ、リビングのソファーに脚ごと放り出し天井を眺めた。一緒に寝てといえば卓馬は隣で眠ってくれるだろう。一晩中、腕枕をしてくれるだろう。キスを求めればしてくれるだろう。唇が触れ合うだけの軽いキスなら。
でも、それだけ。
「こんな日は隣で一緒に寝て欲しいんだけどな」
弱気なため息に乗せて出た独り言は、夜のニュース番組のアナウンサーの声に飲み込まれて消えていった。
しばらくして風呂上がりだろう卓馬に声をかけられた気がしたが、卓馬はつけっぱなしだったテレビをオフにして戻って行った。いつものように触れず誘わず、オヤスミのキスなんて幻。私の妄想だったか。
あれ、キスってどうやるんだっけ。忘れてしまった。最後にセックスしたのはいつだっただろう。それも忘れた。
寂しいという感傷に浸るより先に、とろとろと睡魔という微睡に再び溺れていく。
一禾と卓馬は世間で言うところのセックスレス夫婦だ。どのくらいの期間を経てそう呼ぶのか正確には知らないが、もう五年くらい互いの身体に触れていない。結婚して十年以上子供ができないのも当然だと思って諦めている。特に子供を強く望んでいるわけではないので、通院してまで子作りに励もうとは思っていない。そもそも年一回の検診でも引っ掛かったこともないのに不妊治療をする理由がないのだ。
結婚して最初の二、三年は、早く孫の顔がみたいという卓馬の母親から、ドラマにありがちな子供を急かすような台詞を幾度となく吐かれた。顔を合わせる度に言っていたが二年を過ぎる頃にはパタリとやんだ。
逆に気を遣わせたかと心苦しかったがそれも時間と一緒に流れていった。
五年を過ぎると痺れを切らして子供の話しかしなくなった。所詮、義理の母親とはそんなものだ。
大学を卒業後、地方銀行に就職した一禾は入社まもなく誘われた合コンで卓馬と知り合った。
自動車メーカー勤務で広報担当というわりに、地味でまるで女っ気のなさそうな印象だった。卓馬は端の席に座り、そのテーブルの反対側の端で盛り上がる輪には、我関せずといったように見えた。会話に混ざらず一人で枝豆をつまむ男の姿は、合コンというより晩酌の域だった。人数合わせで半ば無理矢理の参加だったと後になって本人から聞いたような気がする。目の前の席に座っていた地味で無口な卓馬との気まずさを取り繕うように、一禾はあれこれと話を盛り上げた。
完全にホスト役だったよね、私。そう幹事の友人に愚痴ったことを覚えている。
一次会の居酒屋から二次会のバーに移動して数時間、そろそろお開きの空気が漂ってきた頃、卓馬が徐にギュッと握り締めた拳を一禾の前に差し出してきた。
反射的に両掌を前に出した一禾の手中に小さく畳んだ紙切れのようなものが落とされた。
え? なによ? どういう感じにリアクションすれば良いの?
何せ無言をキメこんでいるのでやりずらい。あれこれ考えあぐねるうちに、じゃあ、と片手を挙げて卓馬は帰って行った。
結局、最後の「じゃあ」まで無言のまま。
なんだかやたらと疲れた、と一禾は肩で大きく息を吐いた。そして、落とし主とは真逆の存在感で、掌に重く佇む紙切れ。一禾は雑な手付きでそれを開いた。勢い余って端が少しだけ破けたが、既に本人はいないし気にしない。紙切れには、卓馬の携帯番号とメールアドレスが書かれていた。予想はしていたので驚かない。ただ、ほとんど会話もしていない相手によくもまぁ思いっきり上からな感じで渡せたな。と、一禾は感心した。
実は俺様か? と好みのタイプかもしれない卓馬に、不覚にもときめいてしまった。
一方的に主導権を握らされてしまった一禾のメールをきっかけに、二人は頻繁に連絡をとるようになった。何度かやり取りをするうちに卓馬の趣味がカメラと知り、実は一禾もカメラには特別な思い入れがあったので、すぐに意気投合した。
次の休みに撮影に行こうという事になり、そこから二人が付き合うまで時間はかからなかった。
休日は卓馬の運転で出掛けることが多かったが、出掛けない日はどちらかの家に行き過ごした。
平日は外回りから卓馬が直行できるよう、仕事帰りにレストランや行きつけの飲み屋で落ち合った。意外にも洒落た店を多く知っている卓馬は酒が弱く、酔うとクゥ~ンと鼻を鳴らす仔犬みたいだった。
卓馬の印象は地味なところは最初のままだったが決して俺様ではなかった。人見知りと恥ずかしがりやの大売り出しのような性格で、初対面の相手とは話せないという。
じゃあ広報だという仕事はどうしてるのかと、口元まで出掛かった。
一禾の見立ては真面目で冗談が通じない。というより冗談を冗談と気が付かないタイプだった。
お互い三十歳を目前に控えた年、どちらともなく結婚というワードが出てきて各々が身辺を片付け始めた。そして断捨離でキレイになった身で籍を入れた。翌年の正月のことだった。
理由もなく燃え上がり夢中で身体を重ねるなんてことも、最初のうちは一度や二度くらいはあったと思う。いつの頃からだろう。最初に寝室が別々になった。仕事が早く終わった日など、卓馬は外で食事を済ませてくるようになった。それでも卓馬の深い愛情を感じていないわけではない。
「一禾、愛してる」
「一禾、可愛いよ」
恥ずかしい台詞もさらっと言って一禾を愛でる。でも、それだけ。
社会的に表向きはきっとすごく模範的で、人によっては理想の夫なのかもしれない。
実際に卓馬は優しい。その証拠に一禾たち夫婦を知る人たちは口を揃えてオシドリ夫婦だと言う。仮にも理想の夫だとして、夜の生活のない夫婦だと知ったらそれでもオシドリ夫婦と言ってくれるのだろうか。近所の夫婦や友人夫婦を見ると、目前の二人は今夜するのだろうかと考えてしまうこともある。決してその行為を以て愛情を指し図っているわけではない。身体を重ね合わせることで得られる幸福感に浸りたいと思うのは、道理に従った理性の極みではないかと一禾はそう思っているだけ。
でもきっと私たちはこの先もレスだろう。
根拠はないが、こればかりは本能がそういっている。
――私も歳だから、早くしないと孫の面倒みてあげられないわよ。
ドラマの台詞のような義母の言葉が頭を過ぎる。結婚て何だろうと思った。人は何のために結婚するのだろう。ただの紙約束で、名前だけでなく居場所も変わる。そして、入る墓も。
この世に生まれてからずっと両親が所有していた自分を、これまでの生い立ちの中で一切関わりのなかった他人が、ある日を境に自分の所有者となる。預金通帳の名義も生命保険の受取人の名義も変更する。
幼い頃から習っていたピアノやスイミング、学習塾に予備校に大学の学費にいったいいくらかかったのだろうか。ざっと計算しても大変な金額を両親は平均的な給料を遣り繰りして、一禾と弟の二人分を工面してくれていた。子供が幸せになってくれればそれが本望だと、子供の幸せのためなら苦ではないと世の中の親たちはそういうのだろう。一禾の両親もきっとそうだ。
もし自分に子供がいたらと考える。かつて自分がそうされたように、子供のために働いて、習い事の送迎をするのだろう。おおよそが、きっとそうやって人生を成り立たせているのだろう。けれど今、子供を作らず結婚生活を続けている自分は、両親の目にはどう写っているのだろうか。自分の娘を哀れに思うのか、それとも、幸せにしてやれなかったと後悔するのだろうか。一禾の両親ならおそらく後者だろう。
顔を合わせる度に一禾の妊娠を翹望し、うちの孫なのだから早くしろと欲望に満ちた言葉で煽る義母の言葉を反芻する。決まって一禾にだけ浴びせられる言葉に、自分の息子に言ってくれと何度言いかけたことか。でも、すんでのところで堪えている。
そうすることで、一禾は最後の切り札を手に入れ予防線を張っている。自分が悪いのだろうか。どんどん悲観的になっていく。
こうして言いようのない気持ちが渦巻く夜を、一禾はもう何年も過ごしている。
どれくらい経っただろう。ソファーに投げ出した脚が痺れて目が覚めた。脚に縺れるそれが、卓馬が掛けてくれた毛布とわかる。グイっと引き寄せ顔を埋めた。嬉しさと虚しさが半分ずつ押し寄せ、眉間にギュッと力が入る。毛布ごと天井を仰ぐ一禾の目尻から溢れ出た滴を、長い毛足が掬い取る。
一禾はそれを葬儀の感傷のせいにして泣いた。
第二話
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第三話
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第四話
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第五話
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第六話
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第七話
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第八話
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第九話
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第十話
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第十一話
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第十二話
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第十三話
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第十四話
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第十五話
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第十六話
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第十七話
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第十八話
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第十九話
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第二十話
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第二十一話
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第二十二話(一)
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第二十二話(二)
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