我が胆のうで育まれしウルル⑥〜手術前夜と仙人ナース〜
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ワーカホリックな女
当時の私はトリプルワークだった。
自分の経営する塾
保育園のなんでも屋さん(週2)
かつて本務で勤めていた中学校での非常勤講師。
塾の生徒の保護者の皆様にはすぐ休講の連絡。
保育園にも即連絡。
すごく心配してくださった(涙)
あぁ。保育園の運動会見たかった。。
準備だけ参加して本番見れなかったのは
本当に残念だった。
で、中学校。
入院した週の金曜日は――中間テスト。
……テスト作らなきゃ。
って、なるじゃんね?(普通はならん)
入院宣告時(ステイサム化前)に、校長にLINE。
以下、詳細は端折って意訳。
私「胆石で救急入ってます。」
校長「え?大丈夫?」
私「来週テストじゃないですか。
作ったもの渡したら、
テスト入ってもらえます?」
校長「それは大丈夫だけど、体調は?」
私「死んでます。教材届けていただけますか?」
校長「いいよ。」
ワーカホリック全開。
この時点では、気合でテストを作る気でいた。
仕事で穴を開けたり、誰かに負担をかけるのが単純に嫌なのだ。
校長をパシリのように使い、
教科書やワークを持って来てもらった。
手術を翌日に控えていたので
その日は教材をパラパラと見て
大まかな問題をシミュレーション。
フェンタニルのおかげで
なんとかなりそうだと思っていた。
マジで。
看護師 VS 中2パイセン
私は4人部屋にいた。
隣のベッドの人生の大先輩は、
転倒リスク高め&私と同じく絶食・絶飲中。
トイレのたびにナースコール必須。
そして、なぜかすぐ嘘をつくタイプだった。
消灯前、カーテンの向こうでガチャガチャ音。
イヤホンしてたけど、
なんか言い合ってるっぽい声が聞こえてきた。
看護師さんと人生の大先輩だ。
看「ねぇ、トイレ行く時呼んでって言ったよね?」
先「トイレ行ってないし」←中2かよ。
看「またそうやって嘘つくわけ?」
先「嘘じゃないし」
看「トイレから出て来たところで会ったじゃん?」
先「違うし」
いや、現行犯やん。
不倫突撃系YouTubeでホテル出入り見られてるのに
「ちがいます。相談してました」
とか言うやつやん!
このパイセン、マジで1ミリも引かない。
看「あ!ねぇ、このお茶飲んだでしょ?
このペットボトル!」
先「飲んでないし」
看「いや、さっき無かったよね?
てか減ってるし!」
先「さっき知り合いが来てさ」
看「来るわけないでしょ?」
そう、感染症対策でお見舞いは禁止なのだ。
さらに話を聞くと知り合いの入院もないらしい。
つまり100%自作自演。
でもそこは断固として認めない。
そして分が悪くなると話を唐突に逸らす。
その逸らし方がまた下手くそすぎて可愛げがある。
つい看護師さんも笑っちゃう感じ。
たぶんこれがこの人の“会話フォーム”なのだろう。
それに毎回ちゃんとつきあう看護師さん、もはや仙人。
私はというと、仕事道具は届いたものの、
まだやる気は出ず。
iPhoneでNetflix鑑賞に逃げた。
ギガ無制限にしておいて本当に良かった。
翌日は手術。初の全身麻酔。
ちょっとビビる。
「寝て起きたら終わってるらしい」
――そう信じ、FODで『医龍』を見ながら、
患者としての自信(?)をつけたところで
眠りにつくことにした。
フェンタニルのおかげで
ちゃんと睡眠をとることができていた。
(痛みは一応まだあるが)
久々の「安眠」ってやつだ。
――そして手術当日を迎えるのであった。
つづく
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📚 『我が胆のうで育まれしウルル』全話まとめ
👉 ①初めてのウルル爆誕
👉 ②町中華でトドメ編
👉 ③救急外来編
👉 ④痛みレベル10の夜編
👉 ⑤私の中のジェイソン・ステイサム編
👉 ⑥手術前夜編 ←今ココ
👉 ⑦ワーカホリック・ゾンビ編
👉 ⑧サヨナラ、ステイサム編
👉 ⑨回復室編
👉 ⑩YouはShock!編
👉 ⑪番外編
👉 ⑫ダンサーは突然に編
👉 ⑬プロの現場編
👉 ⑭おほーほ先輩編
👉 ⑮優雅な朝かもしれん編
👉 ⑯新スペック装備編
👉 ⑰ステイサム再降臨編
👉 ⑱最終話・○○女子爆誕編
👉 18.1 おまけ・「こぼれ話」編
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読んでいただきありがとうございます。
また次回!
