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我が胆のうで育まれしウルル⑩〜YouはShock!で勇気づけられたい日〜

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寝返りうてないゾンビ

まだ回復室。


スマホも手元にないから
手持ち無沙汰のまま、ゆっくりと時間が過ぎていく。

ーー暇だ。お腹痛い。
腰も痛くなってきた。
体勢変えたい。お腹痛い。

①少し寝返りを試みた。

②本当に、ほんの少し動いただけで
 半端なく腹圧がかかる。

③痛い…え?どうしよう。腹ちぎれる。
 穴4つ開けたしな。
 北斗の拳まであと3つだもんな。
 あっちは胸だけど。

④ナースコールする?
 でもな、さっきから引っ切り無しに
 ナースコールのコール音が鳴っている。
 忙しいよね…うぅ…でも…

っていう①〜④のループが止まらない。
何ループしたか分からないが、
腰の痛さでなんか下半身が痺れてきた。
結構限界ーー。

「気分どうですか〜?」

私にウルルをプレゼントしてくれた
男性看護師の声がした。

天使通り越して神!

私「あ…あのぉ…腰痛くて…」

看「うわぁぁ!ごめんね!
 ちょっと持ち上げるね!」

と、あっという間に私の右半身を浮かせて
その下にクッションとなる物を差し込んだ。

…ほぇぇぇ。生き返った〜。
一気に息ができるようになった。

私「ありがとうございます。
  1人で体勢変える時、
  どうしたらいいですか?」

看「もうね、ベッドの柵掴んで
  腕の力で行きましょう。
  お腹は痛いと思うけど!」

私「了解ッス…」

自分で体勢を変えられる術を学んだ私、
ーーそう。MUTEKI、アゲイン。
術後はなるべくどんどん動きましょう!
って言われてたしな。
その第一歩を、回復室にて踏み出した。

アイム・ホーム(病室)

数時間後、病室に戻った。
3人いた人生の大先輩が2人になっていた。

フェンタニルはもうない。
痛み止めの飲み薬だけで耐える。
翌日のお昼から食事解禁。
お腹はまだ痛いが、気分は晴れやかだ。

この日はもう寝るだけ。
さすがにテスト作りは厳しいと判断。
ベッドの上部を少し起こし、
あつ森をしながら
Netflixで今際の国のアリスを見た。
もちろん、ギリギリまで光量は落とした。
余談だが、あつ森はかなりのガチ勢だ。

暗い部屋でゆるゆるやってると
別の男性看護師さんが来た。

看「え?Switch??寝な!笑」

私「いや〜。たくさん寝たんで寝れなくて」

看「あつ森?え?やば!猫飼いさんの島??」

私「ふふ。。。ガチ勢なんで。」

看「普段そんな時間あるの?」

私「まぁ、時間は自分で作るんですよ。
 (翻訳:ただの夜更かしです)」

看「ほどほどにね。もう寝て!
 てか、他に何やってるの?」

私「(寝てって言ったくせに。笑)あぁ、
 スプラ3ですね。」

看「まさか、プロコン持って来てる?」

私「当たり前じゃないですか。笑」

看「マジか!もう寝て!笑」

そんな会話をした。
私は素直に眠りにつくことにした。

お腹に空いた穴はまだ見ていない。
小さい穴とは聞いているけど
4箇所から刺して胆のう取ったんだもんな。
そりゃ痛いよね。
これ、お腹開いてたらもっと痛かったのかな。
そういうの考えると、
帝王切開って本当にすごいよな。
こんなに痛い思いして命を取り出すんだもんな。
私には子供はいないけど
そんなことを考えた。

明日からは修業の始まりだ。
気合い入れて歩き回るぞ!
自販機行っちゃうぞ!
なんなら売店も行っちゃうぞ!

つづく

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📚 『我が胆のうで育まれしウルル』全話まとめ

👉 ①初めてのウルル爆誕
👉 ②町中華でトドメ編 
👉 ③救急外来編
👉 ④痛みレベル10の夜編 
👉 ⑤私の中のジェイソン・ステイサム編
👉 ⑥手術前夜編
👉 ⑦ワーカホリック・ゾンビ編
👉 ⑧サヨナラ、ステイサム編
👉 ⑨回復室編
👉 YouはShock!編 ←今ココ
👉 ⑪番外編  
👉 ⑫ダンサーは突然に編
👉 ⑬プロの現場編
👉 ⑭おほーほ先輩編 
👉 ⑮優雅な朝かもしれん編
👉 ⑯新スペック装備編
👉 ⑰ステイサム再降臨編
👉 ⑱最終話・○○女子爆誕編
👉 18.1 おまけ・「こぼれ話」編
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読んでいただきありがとうございます。
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