我が胆のうで育まれしウルル⑬〜“プロの現場”にヘラヘラしてる場合じゃなかった日〜
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ほんっっっとにすみません!!!!!!
オワタ。
廊下に出てすぐ、華麗にゲッダンを決めた私に
一気に視線が集まった。
「ハズっ!!ハズすぎる!!」
立ちあがろうにも、腹の痛みが邪魔をする。
次の瞬間、廊下にいた医療従事者が
一斉に私を目掛けて飛んできた。
あっという間に体は持ち上げられ、
気付くと支えられながら立っていた。
「手!ついたよね?!手首は?痛む?」
「どこ打った??」
「お腹は??平気??」
と、これまた一斉ボディチェックが行われた。
私はというと、
まだ恥ずかしさと可笑しさの中にいたため
ヘラヘラしながら
「あ、だいじょぶでーす。ほんとに。はい。
あの、ほんとに。すみません。」
を繰り返していた。
看「歩ける??」
「あ、はい。だいじょぶでーす。」
の代わりに歩いて見せた。
まだ体は支えられている。
あれ?部屋…戻る感じ?
売店…行っちゃダメ…な感じ?
クソ!BIRKENSTOCKめ!
…いや。BIRKENSTOCKは悪くない。
BIRKENSTOCKはイイ靴を作ってます!
これは、摩擦ゼロになるくらい
踵を擦り減らすような歩き方をしていた
私のせいだ。
看「床!濡れてる!誰?!」
いや。。。あの。。。犯人探しとか
ほんと。
全ては私の歩き方。。。
——あれよあれよという間に
私はベッドに戻された。
さぁ、ここからがまた大変だった。
いろんな方々が謝罪に来たのだ。
①ナースエイドさん
→お風呂介助後の拭きが甘かったとのこと。
あぁ。あの大騒ぎしてたご老人か。
仕方ないよ。大変だったでしょうよ。
②看護師さん
→「転倒防げずすみません!」
いや。あれは無理でしょ!
ところで、私のゲッダンはどうだったかい?
③看護師長さん
→「今後このような事が起きないように…」
師長まで?!
ダイジョブ!私、怒ってない!ぜんっぜん!!
④ポーカーフェイス外科医
→「本当に申し訳ございません。
痛みが後から出てくるかもしれないから
その時は絶対教えてください。」
いやいやいやいや!
なんかめっちゃ大事(おおごと)じゃん!
私、大丈夫だから!
皆さん仕事に戻って!
マジで!お願い!
・
・
・
・
ーこうして、怒涛の謝罪ラッシュは幕を閉じた。
落ち着いてから考えた。
私は割と丈夫なのと
股割りできる柔軟性があったから大丈夫だったし、
怒涛の謝罪ラッシュも
逆に気不味いなんて思っていた。
でも、これがお年寄りだったら…?
確実に重大インシデント。
打撲じゃ済まなかったかもしれない。
お年寄りの骨折ともなれば
その影響は計り知れない。
…甘かったのは私の考えだ。
ここで働いている方々は
"命"を預かっている。
皆さんは"プロフェッショナル"なのだ。
でも、だからこそ思う。
こんなことになってしまって申し訳ないと。
歩けるようになったからといって
慢心しません!
細心の注意を払って歩きます!
では!売店に行ってきます!
つづく
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📚 『我が胆のうで育まれしウルル』全話まとめ
👉 ①初めてのウルル爆誕
👉 ②町中華でトドメ編
👉 ③救急外来編
👉 ④痛みレベル10の夜編
👉 ⑤私の中のジェイソン・ステイサム編
👉 ⑥手術前夜編
👉 ⑦ワーカホリック・ゾンビ編
👉 ⑧サヨナラ、ステイサム編
👉 ⑨回復室編
👉 ⑩YouはShock!編
👉 ⑪番外編
👉 ⑫ダンサーは突然に編
👉 ⑬プロの現場編 ←今ココ
👉 ⑭おほーほ先輩編
👉 ⑮優雅な朝かもしれん編
👉 ⑯新スペック装備編
👉 ⑰ステイサム再降臨編
👉 ⑱最終話・○○女子爆誕編
👉 18.1 おまけ・「こぼれ話」編
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読んでいただきありがとうございます。
また次回!
