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心配性な藤枝先生の投資入門講座~こんにちは、ボラティリティ~ #02

(↑こちらが最初です。ぜひ、最初からお読み下さい。)

第1章 投資入門講座へようこそ

2026年4月10日 金曜日 経済学部セミナー室

「さて、皆さん。まず、この投資入門実践講座に参加してくれて、ありがとうございます。昨日の顔合わせでも挨拶させていただきましたが、私は経済学部の長谷川教授のゼミで講師をしています藤枝です」

「この試行的な取り組みは、数年前に高校での特別講座を担当した際、若い頃からの投資の重要性と、実践的な講座の有用性を身をもって体験したことがきっかけでした。今回、新入生の皆さんの中から意欲的かつ勇気のある3名が手を挙げてくれました。改めて感謝いたします。なお、参加者に私の親族が含まれていますが公正に進めていきますので、安心してください」

講師の藤枝拓己の声がセミナー室に響いた。午後の斜光が窓から差し込み、白いホワイトボードを淡く照らしている。

藤枝拓己は30歳の大学講師で、この投資入門講座を企画、担当しており、この講座を成功させてたいと思っていた。実直な性格のため周囲からの信頼も厚い。

机を囲んで座る3人の学生—藤枝優佳(ふじえだゆうか)、吉井花音(よしいかのん)、村上慎也(むらかみしんや)—は、通常の講義とは違う特別な雰囲気を感じ取っていた。昨日の事前説明で、優佳が藤枝講師の姪であることは既に知らされており、それゆえの二人の間での親しみやすいやり取りも理解していた。

「この講座は、理論だけではなく、12回の講義が終了するまでに実際に投資を体験してもらうことで、生きた経済学を学んでもらおうという試みです。皆さんには第1期生として、新しい学びに挑戦していただきます」

藤枝は少し表情を曇らせた。

「ただ、皆さんもご存知のとおり、新型コロナの感染が日本でも徐々に広がってきています。政府からはまだ明確な指示は出ていませんが、感染状況によっては前回のようにどこかのタイミングでオンライン講座に切り替える可能性があります。今のうちに、できるだけ対面で基礎を固めておきたいと思います」

この新型コロナは、以前に猛威をふるったウイルスの亜流であり、2025年の年末にD国で発生し、nCoV-26Aと名前がつけられていた。

吉井花音が心配そうな表情を見せた。

「今朝のニュースでも、感染者が増えていると言ってましたね...」

「今度は重症化率は従来のコロナよりも低いと報告されていますが、感染力がかなり強いようです。でも、心配しすぎる必要はありません。オンラインでも十分に学習できますし、実際の投資はネット上で行うことが多いので、むしろ実践的かもしれませんね」

藤枝は前向きなことを言いながらも、実は心配な気持ちでいっぱいだった。


藤枝は手元の資料に目を落とし、そして学生たちを見回した。

「では、特別な投資入門講座を始めたいと思います」

「この講座の目標の一つは、理論だけではなく、実際に皆さんに新NISA口座を開設して、投資家としてデビューしてもらうことです。今後も継続的に実施していく予定で、先程も言いましたが皆さんには第1期生として参加していただきます」

吉井花音は背筋をまっすぐに伸ばした良い姿勢で座り、ノートを取っていた。その姿は凛としており、丸みを帯びた眼鏡と肩までかかる黒髪も相まって彼女の真面目さが伝わってきた。

花音のそばに座っている、藤枝優佳が身を乗り出して発言した。ほんの少し赤みがかった長い髪が揺れた。

「拓己さん、本当に投資をするの?」

藤枝優佳は叔父である藤枝に対して、いつもの口調で質問してしまっていた。本人も気づき頬がみるみる赤くなってきていた。素直で素朴な性格が伺いしれた。

「ユウ、あれほど大学では『先生』と...。あ、私もか」

藤枝も顔が赤くなってきた。

この様子を見ていた、村上慎也は右手で黒縁の眼鏡を少し持ち上げてから

「早速、教室で叔父と姪の会話するのはやめていただけますかぁ」

と突っ込んでから微笑んだ。和やかな雰囲気を好む、人懐っこい性格であることが推測できた。

藤枝は優佳の方を見て、困ったような表情を見せた。

「藤枝さん、授業中は先生と呼んでくださいね」

「あ、すみません。先生」

優佳は苦笑いを浮かべた。その表情にはまだあどけなさが残っていた。

あれほど注意していたつもりなのに、早速やってしまった。藤枝も苦笑いを浮かべながら、緊張をほぐすために深呼吸をした。


「えー、それでは本題に入りましょう。今日は投資の基本中の基本から始めます。まずは『なぜ今、預金だけでは不安なのか』について」

彼はホワイトボードにマーカーで「2026年の日本経済」と書いた。

「皆さんは普段、お金をどこに預けていますか?」

「銀行です」「普通預金が一番安全だって聞いてます」花音が即座に答えた。

「僕もそう思います。元本保証ですし」村上も頷く。

優佳は少し考えてから口を開いた。

「私も銀行ですけど、バイト先の先輩が『銀行に預けてるだけじゃダメだよ』って言ってたんです。なんでだろうって思ってて」

学生たちが口々に「なるほど」「確かに」と呟いた。

藤枝は頷きながら、ホワイトボードに「物価上昇率:約2%」「普通預金金利:0.2〜0.6%」と書いた。

「優佳さんのバイト先の先輩は正しいことを言っていますね。実は今の日本では、『預金だけ』だとお金の価値が減っていく可能性が高いんです」

花音がペンを止めて顔を上げた。

「お金の価値が減る?でも銀行に預けてる分には減らないですよね?」

「良い質問ですね」藤枝は振り返った。「確かに名目上の金額は減りません。でも、物の値段が上がっていけば、同じ金額で買えるものは少なくなりますよね?」

「あ、インフレーションのことですね」村上が手を挙げて答えた。

「そのとおりです、村上君。素晴らしい。2026年の日本は、日本銀行の見通しで物価は年2%程度で上昇しています。一方で、銀行の普通預金の利息は0.2〜0.6%程度しかありません」

優佳の目が丸くなった。

「それって...計算すると...」

「差し引きするとマイナスになってしまいます」藤枝は頷いた。「例えば100万円を利息0.2%の普通預金に10年間預けると、名目上は102万円に増えますが...」

花音がスマートフォンで計算を始めた。

「でも物価が2%ずつ上がるから...」

「実質価値でいうと約84万円相当の価値まで目減りしてしまいます」

「え〜!」優佳が声を上げた。「じゃあ貯金しても貯金しても、実際のところはどんどん貧乏になってるってことですか?」

「そういうことになりますね。だから今の時代は『預金以外』の資産形成も考える必要があるんです」

「でも、銀行預金が一番安全だって聞いて育ちました」花音が口を尖らせながら言った。

「確かに元本割れのリスクは低いです。でも、インフレで実質的に資産が減るという『別のリスク』がある、ということです」


藤枝は新しいセクションに移るため、ホワイトボードを一度消した。

「では次に、投資の大原則について話しましょう。『リスクとリターンの関係』です」

「投資におけるリスクは『危険』という意味だけではなく、『リターンの振れ幅(不確実性)』のことも指します」

藤枝は図を描きながら説明を続けた。

優佳が首をかしげた。

「『リスク』って思っていたのと違う...?損する可能性ってことですか?」

「それは『リターンの振れ幅』の一つの側面ですね。予想より儲かるかもしれないし、逆に損するかもしれないっていう両方の可能性があり、その振れ幅のこともリスクとします。この意味では変動性・不安定性という意味の『ボラティリティ(volatility)』という言葉も使います。このボラティリティという言葉はしばしばでてくるので覚えておいてくださいね」

「あー、なるほど!推し活のガチャで例えると、レアが出る確率が低いのがハイリスクだけど、出たら超ハッピーでハイリターン!みたいな?」優佳が推し活に例えながら言った。

「おっ、うまい例えですね!」藤枝は嬉しそうに頷いた。

「まさにそんな感じです。一般的に、大きなリターンを期待するなら、それなりのリスクを受け入れる必要があるんです」

村上が前のめりになって目を輝かせた。

「ハイリスク・ハイリターン...なんだかワクワクしますね!」そう言ってから、慌てたように手を振った。「もちろん、慎重にですけど」

藤枝は村上の興奮ぶりを見て、彼のギャンブル気質を少し面白いと思った。ただし、リターンはリスクとセットで重要なポイントなので、落ち着いて回答する必要がある。

「そのとおりです。先ほど説明したように銀行預金だってインフレで実質価値が減るリスクがあります。リスクとリターンはセットであり、それらの大小は連動します」

優佳が困ったような顔をした。

「う〜ん、でも私、リスクは取りたくないんだけど、リターンは欲しいんだけど...」

藤枝は笑った。そして、これを授業中に言えてしまえる優佳を羨ましいとも思った。

「それは誰でもそう思いますよ!でも残念ながら、投資の世界ではローリスク・ハイリターンのような『うまい話』はないんです。だから、『絶対に儲かるけど安全です!』なんて話は、まず疑ってかかった方がいいんです」


藤枝は時計をちらりと見てから続けた。

「次は、お金を増やす魔法の呪文『複利』について話しましょう」

『お金を増やす魔法の呪文』という言葉に、村上が身を乗り出した。

「複利とは、『利息に利息がつく』という仕組みのことです。アインシュタインが『人類最大の発明』と言ったとも言われています」

優佳が驚いた。

「アインシュタインって物理学者ですよね?なんでお金の話を?」

「実際に彼が言ったかは定かじゃないんですけどね」藤枝は苦笑いした。「でも複利の力は本当にすごいんです」

彼は具体例を示した。年利5%で複利運用した場合の計算を見せる。

「年利5%の複利なら、10年で約1.6倍、30年では約4.3倍にもなります」

村上の目が輝いた。

「30年で4倍以上!それはすごいですね!」

「そうなんです。これが『複利の魔法』と言われる理由です。だから投資は早く始めれば始めるほど有利なんですよ」

花音が手を挙げた。

「でも...年5%って結構高くないですか?銀行の預金はもっと低いですよね?」

「鋭いですね!銀行の預金だと今は0.2%程度だからこんなに増えません。この例は株式投資や投資信託などでの長期的な平均リターンをイメージしているんです。もちろんリスクもありますけど」

学生たちの表情が一斉に変わった。

「なるほど〜」「そういうことか」

花音は優佳と目を合わせて笑った。

「年5%はそれほど無理な数値ではないってことですね。すごい」

村上もニヤニヤしていた。

藤枝は村上の表情を見て、ほんの少しではあるが危険な兆候かもしれないと感じた。


「...そろそろ時間も押してきましたが、最後にもう一つ重要な概念『レバレッジ』について簡単に」

「レバレッジは英語で『てこ』という意味で、自分の資金よりも大きな金額の投資をする手法のことです。例えば、100万円の資金で200万円分の投資をする感じですね」

優佳が困惑した。

「え?でもそれって...残りの100万円はどうするんですか?借りるんですか?」

「そうです、基本的にはお金を借りて投資する方法ですね。FXや株の信用取引、不動産投資なんかでよく使われます。個人の不動産投資でも使われていますよ」

花音が不思議そうに聞いた。

「個人の不動産投資でレバレッジって何のことですか」

「レバレッジとは、お金を借りて投資するんですよ。思いつきませんか?」

花音が驚きながら答えた。

「え?もしかして住宅ローンで借りて家を買うって、レバレッジを使った投資ってことなんですか?」

「そうなんです。頭金と住宅ローンの額でレバレッジが決まります。もし頭金ゼロだとレバレッジは無限大ですね」

学生たちが顔を見合わせた。

「こわ...」

住宅ローンを組んでいる大人でさえ気づいていない人が多い話だから、学生たちがこうした反応を見せるのも当然だろう。

村上が少し青ざめて言った。

「やっぱり借金して投資はかなりドキドキしますね」

「そこがレバレッジの怖いところなんです。リターンだけでなく当然リスクも拡大するんです」

藤枝はここは重要なポイントであるのでしっかりと伝えようと思い、真剣な表情になった。

「レバレッジについては、初心者がいきなり手を出すと危険です。なので、まずは複利の力を味方につける長期・積立投資から始めるのがいいと思います」

「では、今日はここまでにしましょう。資料にはもう少し詳しく書いてあるので別途読んでおいてください」藤枝は資料をまとめながら言った。

「次回は具体的な投資戦略について話します。長期・積立・分散投資の考え方と、投資を始める前に整えるべき基盤についてです」

花音のノートには本日の講義内容がきれいに整理されて表現されていた。頭金なしの住宅ローンの文字の脇には、小さくムンクの叫びのイラストで花音の衝撃を表現していた。

優佳が手を挙げた。

「先生、今日の話でなんとなく分かりました。投資って怖いと思ってたけど、きちんと勉強すれば『賢いお金の使い方』なんですね」

「そうとおりだよ、ユウ」と言い切る時点で藤枝は自分の頬が赤くなっているのを感じた。

「...ではなくて藤枝さん。そのとおりです。投資は怖がるものじゃなくて、賢く付き合うものなのです。来週も楽しみにしていてください」

学生たちが藤枝を見ながらニヤニヤしつつ、退出の準備を始めた。

藤枝は照れ隠しもあり、窓の外を見た。

桜が満開になっている。新学期の始まり。そして、この学生たちの新たな学びの始まりでもあった。

「次回も、感染状況が悪化しなければ対面で行う予定です。でも、感染拡大の状況次第では途中からオンライン講座になる可能性もありますね」

「オンラインでも投資の勉強はできますよね」

「もちろんです。むしろ、実際の投資はネット上で行うことが多いので、オンライン講座の方が実践的かもしれませんね」

教室を出ていく学生たちを見送った後で、藤枝は窓の外の桜を再び眺めつつ、呟いた。

「村上君のギャンブル気質...、ユウのバイトの先輩...」

新学期の始まり、そして新しい学びの冒険の始まり、同時に藤枝の心配の始まりでもあった。


同日 講義終了後

「二人はこの後、時間ある?」

優佳は明るい声で花音と村上に声をかけた。

「同じ講義で少人数ってこともあるから、深めない?親睦」

「いいね!」

花音も明るく返した。

「誘ってくれてありがとう。残念だけど今日はこの後アルバイトなので。もしよければ是非、また誘って下さい。火、木だとうれしいです」

「えー、忙しいねー。それ以外はバイト?」

「そうなんです。奨学金をもらっているのでバイトを頑張っているんですよ。母さんには苦労かけているので」

村上は笑顔で言った。

「すごい!」「バイト頑張って」

優佳と花音に見送られて村上はバイトに向かった。


同日夜 優佳と花音の個別チャット

優佳:「花音ちゃん、お疲れさま~。今、大丈夫?」
花音:「うん、大丈夫だよ。どうしたの?」
優佳:「突然だけど、花音ちゃんって、もしかして『炊飯戦隊:タクノジャーデ』を推しているんじゃない?」
花音:「なんでわかったの?って、あ~バッグのぬいぐるみかな?」
優佳:「そうそう、タクノジャーデ・レッドだよね!それ見て、もしかして推しているのかなと思って」
花音:「はい!推させていただいております!」
優佳:「そっかぁ、私も実はイエロー推しなのよ」
花音:「えー、そうなんだ~。タクノジャーデ推しの人は少ないから嬉しい!」
優佳:「そうなんだよねぇ。たまにタクノジャーデの話題話せると嬉しいな!」
花音:「こちらこそ!」


花音の日記(4月10日)

投資入門講座の初日。思ってたより難しくなくて安心した。先生の説明も分かりやすい。一緒に参加してる人たちもみんな真面目そう。そして、タクノジャーデ推しがいる奇跡に感謝。


2026年4月13日 月曜日夕方

藤枝の携帯電話が鳴った。画面には「堀内教授」の文字が表示されている。

堀内教授は、藤枝の上司の長谷川教授と同じ経済学部の教授であり、堀内教授の気さくな性格が好きで藤枝はたまに飲みに行く仲であった。

予期せぬ堀内教授からの着信に、藤枝は少し首をかしげた。

「堀内教授、おつかれさまです」

「藤枝くん、例の講座の状況はどう?初回実施したんだろう?」

「はい。ご配慮ありがとうございます。試行的な取り組みでもあり3名と少人数となりましたが、無事に始まりました。教授のお口添えのおかげです」

「おう、それは良かった。うまくいくといいな」

堀内教授は少し間をおいたうえで、トーンを下げて言った。

「...で、ちょっと相談なんだけど、例の新入生のカレ。ちょっともめちゃってな」

「え、岡田君ですか」

「そうそう。で、解決策としてさ、君の長谷川教授のところに引き取ってもらうことにしたんだ。始まって早々だけどな。長谷川教授は二つ返事で了承してくれたよ。事務局とも調整済みなんだ」

「え、この時期にですか。だいぶイレギュラーですね」

「まぁ、ウチにいないほうが良いだろう、ってなったんだよ。投資入門講座にも参加させてくれ。これは本人からの希望でもあるよ。詳しくは飲み会のときにでも...」

「あ、え、いや。投資入門講座にも参加なのですか?...だとしたら、もう少しだけでもトラブルに関する情報をいただけませんか。あまりにも急な話すぎて混乱しています」

「ちょっとセンシティブなところもあってな、電話だと憚られるんだわ。飲み会で対面でゆっくりと話そうや」

「うーん、そうですか、そうなのですか...。まぁ、決定事項ということですよね。承知しました。ただし、飲み会ではしっかり教えてくださいね。お願いしますよ」

「OK、OK。ありがとう。恩に着るよ。ハハハ」

通話を終えた藤枝は深いため息をついてから呟いた。

「ああああ、もう。教授間で相談なく決めちゃうんだから...まぁ、部下の醍醐味とってことで味わいますけど...」

実践的なこの投資入門講座の成功のハードルは元々高い。参加する学生の資産へ影響があるから、適切な理解を学生がしてくれないと揉めてしまうからだ。その対象が3名から4名に増えるのか...。

桜の花びらが窓の外をひらひらと舞っていた。藤枝の心配事がまた一つ増えた。


#01, プロローグ, https://note.com/chokozai/n/n7c341cddedc4
★#02, 1章, https://note.com/chokozai/n/n21181a368ec3
#03, 2章, https://note.com/chokozai/n/n0a68b769a8dd
#04, 3章, https://note.com/chokozai/n/n57828d00edb3
#05, 4章, https://note.com/chokozai/n/n21b8ac2af8be
#06, 5章, https://note.com/chokozai/n/n42cd7f162fde
#07, 6章, https://note.com/chokozai/n/n2e058ee72421
#08, 7章, https://note.com/chokozai/n/nbb54d76f3a23
#09, 8章, https://note.com/chokozai/n/neda9d56fcf79
#10, 9章, https://note.com/chokozai/n/n74b172c91069
#11, 10章, https://note.com/chokozai/n/nacafa95d046b
#12, 11章, https://note.com/chokozai/n/n89af353420e1
#13, 12章, https://note.com/chokozai/n/n6e2b703b9166
#14, 13章, https://note.com/chokozai/n/n394f01a5e278
#15, 14章, https://note.com/chokozai/n/n3ee776f29d13
#16, 15章, https://note.com/chokozai/n/n44b39117da51
#17, エピローグ, https://note.com/chokozai/n/naf7a4ec3e2ac

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