見出し画像

アファンタジア+SDAMな私という俗物を、AIに解剖させた話

出典:https://x.com/imageless_img/status/2066617563912790215


本記事は、私がこれまでに書いてきた「アファンタジア/SDAMに関連するnote記事」をAIに読み込ませ、私という人物の行動・心理・性格などをAIがどうプロファイリング(解剖)するかを検証した記録である。



1. 入力

この章では、AIに与えた入力データや、その意図を説明する。

1-1. ファイルをAIに読み込ませる

まず、以下のファイルをAIに読み込ませた。

  • mmm.txt(約20万字・約4700行)

ファイルの構成は以下の通り。

下記は、M氏(別名:無像之像)が投稿したnote.comの個人記事である。氏の行動、心理、性格などをプロファイリングしてください。

《 今回、プロファイリングの対象とした記事群(アファンタジアおよびSDAMに関する一連の記事)の全内容をこの位置にコピペ 》

出典:mmm.txt

一般に、AIはユーザーにお世辞を言う傾向があるといわれているため、AIへのプロンプトを記述したユーザー(私)と、「M氏」が同一人物であることは明かしていない。

これはAIに余計なバイアスを与えないための措置であり、「第三者を対象にプロファイリングを依頼した」というテイを意図的にとった。

1-2. テキストをAIに読み込ませる

続けて、以下のテキスト(指示)もAIに読み込ませた。

先のプロンプトでも掲載した「心理ノイズ」の観点から、M氏の行動、心理、性格などをプロファイリングしてください。

2. 結果

この章では、各AIが出力したプロファイリング結果を掲載する。

プロファイリング結果の詳細については、以下に掲載した各AIのログ(あるいはその全文を収めたPDF版または画像版)を参照されたい。

【留意点】
AIの回答にはバイアスや誤りが含まれる可能性があるので留意のこと。


3. 所感

この章では、AIのプロファイリング結果を受けて私が感じたことを記す。

3-1. 総評

今回、とくに興味深かったのは、AI(Claude)が私のnote記事群から「他者との断絶が生じやすい構造」を指摘した点だ。これは私自身もある程度は自覚していた部分でもあり(もっとも、「断絶」と言うよりも「見解の相違」による区分なのだが)、この指摘は鋭いと感じた。

一方で、「理想自己の神格化(◎ やや高)」や「自己陶酔(ナルシシズムの表出)(◎ やや高)」という指摘もあったが、これはさすがにAI(Claude)の邪推が過ぎると個人的には感じた。
この件については、その後、AI(Claude)に問いただしたところ、
「批判的・懐疑的に分析する姿勢」
「突けるポイントを探すという慣性」
「一般的なパターンをM氏(私)に安易に適用した」
といった意図をもってプロファイリングしたことを白状したので、まあいいだろう。

ということは、AIがどのような志向(バイアス)でプロファイリングを行うのか? については、パラメータ次第で結果は大きく変わり得るということが分かった。これは人間の場合でも当てはまることで、いわゆる先入観や偏見と同じ構造といえる。そういう意味では、AIのスタンスはどこか人間にも通じるものがあるとも言える。AIを良い奴にするか、嫌な奴にするか、それは人間が事前に設定したパラメータ次第といえる。

とはいえ、こうして外側から客観的に私の人物像が提示されることで、普段はあまり自覚のない癖や傾向が浮かび上がったのは興味深い。私の記事が他者(AI)に対してどのような印象を与えているのかを知れた機会として、今回の試み(遊び)は意味があったように思う。

以降は、思いつくままに個別の所感を書き留めておく。

3-2. 各AIのプロファイリング傾向を比較

【Claude】
全体として、批判的な視点からのプロファイリングだったと感じた。私という人間像をAIが独自に設定して、その前提に基づいて批判を展開するという、やや安直にも見えるスタイルのようにも感じた。しかしながら、こうしたバイアスを含む視点をベースとしたプロファイリングであったため、結果としては興味深いものとなり、ある意味で最も面白い内容でもあった。

【ChatGPT】【Gemini】【Copilot】【Grok】
これらのモデルは、総じて肯定的~中立的な視点からのプロファイリングだったように感じられた。Claudeのような邪心(笑)はあまり感じられず、おそらく特別な指示を与えない限り、デフォルトでは中立的な姿勢になるよう設計されているのかもしれない。ただ、そうはいっても、やや物足りないというか、もう少し批判的な視点が混ざっていても良かったのではとは思う(もちろん根拠を明示の上で)。

3-3. プロファイリングの結果について

あくまで個人的な印象だが、総じて大きな違和感はなかった。一部に、勝手な前提や誤解に基づく独自の憶測や邪推が見られたものの、いずれも些末な範囲にとどまる。

もちろん、私はプロファイリングの結果どおりに動くAIでもロボットでもなく、あくまでただのフワフワした不完全な人間であり、そのときの気分ひとつで判断も行動も変わることがある。だとしてもだ、私がnoteに記録してきた記事群から推測される「私の側面」を、外側から指摘してもらったことは非常に興味深かった。

もっとも、指摘されたその「側面」が本来の私に備わっているものなのか、それとも私がそう在りたいと望んでいる姿なのか、あるいは単に表面上そう装っているだけなのか、そこまではAIにも分かるまい。

少なくとも、私は昔から自分(とくに社会性)について、「その時の気分」「あまり考えない」「とくに理由がない」「動いているだけ」「非言語(あまり言語化しない)」「非論理(あまり理屈を持たない)」「非イメージ(これは後にアファンタジア由来であることが判明)」「非過去・非未来(これは後にSDAM由来であることが判明)」といった存在として感じていた。平たく言えば、私は、そのときのフィーリング(直感や直観、そして感情や感覚)に大きく影響されて生きてきた。

しかし、年齢と経験を重ねるにつれ、「言語による表現」と「思考の筋道(ロジック)」というツールを意識的に使って、ある程度は使いこなせるようになったとは思う。もちろん、それがどれほど適切に作動しているかは、また別の話になるが。

3-4. 心理的ノイズについて

一部のAIから、「心理的ノイズ」は他者に当てはめる目的・意図があるのではないか、というような指摘があったが、これは誤りである。「心理的ノイズ」は私自身を含むすべての人間を対象とした普遍的な概念であって、特定の誰かに向けたものではない。

3-5. 私のスタンス

私は、「私はこう考える」という立場で発信している。その際は、可能な限り客観的な論拠を明示するようには努めている。

しかし、プロファイリングの結果(Claudeの結果)にも記したように、私の中にある根っこのような基本的な認識としては、絶対的な客観というものは存在せず、突き詰めればすべては主観の積み重ねであり、言い換えれば「信念」や「好み」である。

たとえば、イチゴは好きだがナスは嫌いな人、その逆の人。イチゴもナスも好きな人、その逆の人。といった具合だ。異なる「好み」(あるいは信念や価値観)について他者と統一しようとしても、結局は「見解の相違」に落ち着くものだ。

私の場合、単に自分の「好み」と、それを支え得る「それなりの論拠」を述べているにすぎず、他者を変えようとしたり説得したりという気は毛頭ない。

私は昔から「他者を説得」という志向に、あまり意欲を持たないタチでもあった。おそらくこれは、█ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ █ という気持ちが生まれたのかもしれない。ちなみに、私の中では「信じ切る」と「狂う」は良くも悪くも同義であり、人生のプラスになる方向で「狂う」人もいれば、マイナスの方向に「狂う」人もいる。私に言わせれば、たとえば恋愛や子を愛する気持ちは、一種の「狂気(思い込み)」を含んでいる。それをプラスにするかマイナスにするかは、その人次第だ。

ちょっと脱線したが、「見解の相違」の件に話を戻す。AI(Claude)は、そんな私について「それが強みでもあり、他者との断絶が生じやすい構造でもある」と指摘したが、私にとって断絶(すなわち「他者と分かり合えない限界」あるいは「決して埋まらない見解の相違」)を認めることは、むしろ健全な態度だと考えている。他者を自分の好みや正義で変えようとするとどうなるか? それは日常や世界を見渡せば自ずと理解できるだろう。

3-6. AIの処理構造に関する一般的な指摘

AIに入力した「mmm.txt」は約20万字・4700行という長大な文章だったが、今回使用した最新の無料版AIは、いずれもこれを問題なく処理できたようだ(少なくとも拒否されたり動作が不安定になることはなかった)。ただし、「mmm.txt」の内容をどれだけ正確に把握できていたかは、AIごとに異なるのだろうとは思っている。

以降は私の推測も混ざるが、一般的に、現行のAI(LLM:大規模言語モデル)は、入力されたすべての文章を同時に処理する仕組みを持っているが、文章が長くなればなるほど計算負荷が激増するため、無料版AIでは効率化(ざっくり処理)の技術が用いられている。また、LLMは長文の「中央部分」の情報が抜け落ちやすいとも言われている。そのため、最初の1文字から最後の1文字まで網羅的かつ精密な文脈理解を常に維持できるわけではない。

今回使用した最新の無料版AI:

以下は、今回使用した無料版AIのモデル名やバージョン番号、設定の詳細である。

  • Anthropic:Claude(Sonnet 4.6、工数=高、思考=On)

  • OpenAI:ChatGPT(GPT-5.5、動作モード=無印)

  • Google:Gemini(3.5 Flash、思考レベル=拡張)

  • Microsoft:Copilot(動作モード=Smart)

  • xAI:Grok(動作モード=速い)


4. 付録

この章では、参考として、今回AIに読み込ませたnote記事の一覧(リスト)を列挙する。

AIへの入力として使用した「mmm.txt」に記載されているnote記事の一覧を以下の 4-1 に示す。

4-1. 今回プロファイリング対象とした記事

以下のリストは、今回のプロファイリングの対象としたnote記事である。すべては私自身が執筆した。リストは記事の公開順に並べた(古い記事が先)。

  1. 【手記】アファンタジアとSDAMな私の内的世界

  2. アファンタジアとは? SDAMとは?

  3. アファンタジアとSDAMの雑記 #1(2026.1.31~2026.3.4)

  4. 海外でアファンタジア論争勃発

  5. アファンタジアとSDAMをネガティブに捉えすぎる当事者について

  6. アファンタジアは個性である

  7. 発達障害(ASD/ADHD)とアファンタジア

  8. アファンタジアとSDAMは才能である

  9. アファンタジアの「漆黒の虚無に抱かれ、奈落の闇こそ我が友」な世界

  10. 睡眠時以外は常に考えている人のこと

  11. 13年前に作った「日本近現代文学史の俯瞰図」を発掘した話

  12. ひ・と・り・あ・そ・び

  13. レミニセンス・バンプ(思い出すのは青春時代のことばかり)とSDAM(自伝的記憶再体験の生涯的不在)

  14. アファンタジアは個性か? A氏との対話記録(結果は決裂)
    ┗  追記 2026-05-11

  15. イメージの〈ない〉世界に生きる アファンタジア(2025年)読書中感想文

  16. アファンタジアと芥川龍之介『蜜柑』

  17. アファンタジア語感地獄で盆栽をちまちま整える話

  18. 自称「重度のアファンタジア」な人たち

  19. アファンタジアとSDAMの雑記 #2(2026.3.4~2026.5.20)

  20. アファンタジア考

  21. アファンタジアでも絵は描けます(キリッ

  22. 当アカウントの軌跡と現在地
    ┗  迷走していた時期の話
    ┗  個人的な主張の核心部分
    ┗  心理的ノイズ
    ┗  無駄に酸欠を強いる、文豪・横光利一ふうの1行日記
    ┗  心理的・時間的なコスト

  23. 約2,000人を対象に、頭の中でイメージを思い浮かべる能力の個人差(アファンタジア等)を調査した大規模研究

  24. 闇中問答(ウマいnote記事、マズいnote記事に関する話)
    ┗  心理的ノイズ

4-2. 今回プロファイリング対象外とした記事

以下のリストは、今回のプロファイリングの対象としなかったnote記事である。主にAIが執筆した(ただしコメント部分は私が執筆)。リストは記事の公開順に並べた(古い記事が先)。

※ なお、これら記事群のコメント部分にこそ、私の思考過程や本音が滲み出ている部分も多いが、本文自体はAIによる執筆であるため、今回はプロファイリングの対象から外した。(ここは少し心残りである)

  1. 【β版】ゼーマン理論から探る、私のアファンタジアとSDAM (要約版)

  2. 【β版】ゼーマン理論から探る、私のアファンタジアとSDAM (完全版)

  3. 【脚注】アファンタジアとSDAM: 私なりの考えや感じていること

  4. 【β版】ゼーマン理論から探る、私のアファンタジアとSDAM (標準版)

  5. ゼーマン理論から探る、私のアファンタジアとSDAM

  6. レヴィン理論から探る、私のアファンタジアとSDAM

  7. アファンタジアにおける「イメージのないイメージ」

  8. ピアソン理論から探る、私のアファンタジアとSDAM

  9. ウィトゲンシュタイン理論から探る、私のアファンタジアとSDAM

  10. タルヴィング理論から探る、私のアファンタジアとSDAM

  11. アニル・セス理論から探る、私のアファンタジアとSDAM

  12. アリストテレス理論から探る、私のアファンタジアとSDAM

  13. ヒューム理論から探る、私のアファンタジアとSDAM

  14. アファンタジアが突きつける、ヒューム理論への挑戦

  15. ストローソン理論から探る、私のアファンタジアとSDAM