【Advent企画】12/22:ジングルベル【410字小説】
来た時とは、まるで違う状況に混乱している。
焦燥感だけで、居場所もわからない美吉を探そうとしていたのに、その美吉は、助手席でステレオを勝手にいじっている。
ラジオからは“ジングルベル”が流れている。ビング・クロスビーが歌う華やかなアレンジ。女の子を乗せて、ソリ遊びをする男の歌。
プッと美吉が吹き出す。
「え、何」
「前向いて運転しろって」
危ねえだろうがと言われればその通りなので従うしかない。
「薫子、ってのはいつもの後輩だけど」
それはわかるが。
「お前のこと、ソリの運転手って言ってたなって思い出しただけ」
想い人を隣に、浮かれた気持ちのままソリは行く。
なるほど。
となると、
「この歌の通りって言いたいなら、車がひっくり返ることになる」
「それは遠慮したい。てか、よく英語の歌詞の内容覚えてるな」
「聞けばわかるじゃん」
美吉は目を瞬いた。
「俺、今簡単な英語なら聞き取れる」
「……は?」
「もちろんさっきの会話も」
美吉の顔が一気に赤くなった。
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本文410字。
#いつきちゃんのアドベントカレンダー
ホセと美吉は英語で喋ってて、
美吉は妹尾にはわからねえだろとタカを括っていたからこそあんな素直に言いたいこと言ってたんですよね、っていう話。
アジア人がバレエで生きていこうと思ったら、英語は必須で、あとは留学先の言語とかの習得も必要になるでしょうか。
美吉さんはなんやかんや4とか5言語くらいいけるはずです。
学生時代の妹尾の英語の成績は壊滅的だったんです。
ジングルベルと言われると、ビングクロスビーとアンドリューシスターズになるのは四四田です。
日本語歌詞と英語歌詞とだいぶ違うんですけど、そもそもジングルベルはクリスマスソングとして作られたものじゃないからってのもある。
話のメインはこの二人。
ホセと美吉さんの間に何があったかみたいなのはこちら
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