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♦︎❤︎20♠︎♣︎ “家族にちょうどいい遊び方”

平日の夜
赤提灯がぶら下がる賑わいを見せる居酒屋の中に
仕事終わりのハルさん
アキくん
みき先生
プランナーのヨルの4人が集まっていた

「そういえばさ」

ハルがポテトをつまみながら話し始める

「この前
家族でテーマパークに行ってきたんだ」

アキが目を輝かせる

「いいですね!」

「僕も子どもが生まれたら
いつか連れて行きたいなって思ってるんですよ」

「でも実際どうでした?」

ハルは笑いながら首を振る

「思ってたのと全然違った」

「開園から閉園まで遊ぶつもりだったのに
お昼過ぎには子どもが眠くなっちゃって」

「ベビーカーで寝たから
その間は夫婦でコーヒー飲んでって感じになって
学生やデートとは違うよな」

4人が笑う

みきもうなずく

「それはあるある」

「保育園でも遠足の翌日は
やっぱり疲れてるからね」

「子どもって楽しい分だけ疲れるんだよね」

ヨルが続ける

「大人は『せっかく来たからいろいろ回ろう』って思うけど
子どもには子どものペースがある」

アキが興味深そうに聞く

「小さい子だと何を楽しむんですか?」

みきが少し考えながら答えた

「意外とね
乗り物だけじゃないよ」

「キャラクターを見たり
音楽を歌って楽しんだり」

「大きな噴水を見て喜んだり
ポップコーンを食べることが一番楽しかったって子もいる」

ハルが思い出したように笑う

「うちもそうだ」

「一番テンション上がってたの
メリーゴーランドじゃなくて園内を走ってる汽車だった」

「何回も『もう一回見る!』って」

アキが笑う

「子どもって面白いですね」

ヨルがハイボールを飲みながら言う

「大人の"満足"と子どもの"満足"は違うんだよね」

「全部制覇するより『今日はこれが楽しかったね』って帰れる方が
家族みんな満足だったりする」

ハルが深くうなずく

「確かに」

「最初は『まだあれ乗ってない』『ショー見られなかった』って思ってたけど」

「帰り道で子どもが『また汽車見たいね』ってふみと笑ってるの見たら
それで十分だった」

みきが微笑む

「それってすごくいい思い出だと思う」

「保育園でも子どもたちに聞くと『お弁当がおいしかった』『みんなで写真撮った』とか
そこか!って思うことはある」

「大人が思ってる名場面と違う答えが返ってくること結構あるよ」

アキが少し考え込む

ヨルがうなずく

「『ショーを一つ見られたら大成功』のように」

「最初からハードルを少し下げておくと満足感は高くなる」

ハルが笑った

「お土産屋さんで30分悩んだよ」

「結局選んだの
小さいキーホルダー一つ」

「でも家に帰ってから毎日保育園に持っていくって」

みきが言う

「子どもって『自分で選んだ』ってことが嬉しかったりするんだよね」

アキが安心したように笑う

「テーマパークって"全部楽しませなきゃ"って思ってました」

ヨルが首を振る

「親も楽しめるくらいがちょうどいいと思う
そうじゃないと『連れて行かなきゃ』のように思えて」

「やらなきゃになると親が楽しめなくなってしまうから」

アキが納得したように頷き

「疲れ切って帰るより『また行こうね』って笑って帰れる方が次につながるってことか」

ハルが最後に言った。

「次に行く時は予定を詰め込みすぎないようにするわ」

4人は笑いながらグラスを合わせ盛り上がっている



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