♦︎❤︎22♠︎♣︎ 縁日から始まった夏遊び
19時を少し過ぎた頃。
空にはまだ薄く夕暮れの色が残っていた。
提灯の灯りが並ぶ通りには、焼きそばの香りと、子どもたちの楽しそうな声。
いつもの4人は、人の流れに合わせながらゆっくり歩いていた。
「やっぱ夏祭りっていいな」
ハルが辺りを見回す。
その横を、小さなはっぴを着た男の子が、母親の手を引きながら走っていった。
「ママ、早くー!」
アキが思わず振り返る。
「うわ、あのはっぴいいですね」
「子どもが着ると一気に祭り感出るな」
ハルも笑う。
みきは、保育園の夏祭りを思い出したようだった。
「園でも着ることあるな。普段と同じ場所なのに、はっぴ一枚で子どもたちのテンション変わるんだよね」
ヨルも頷く。
「衣装って意外と大きいですよね。“今日は特別な日”って分かりやすいから」
少し先へ進むと、今度は浴衣姿の家族とすれ違った。
色鮮やかな浴衣を着た女の子が、嬉しそうに巾着を揺らしている。
「子どもの浴衣もいいなぁ」
「でも絶対途中で『暑い』って言うぞ」
ハルが即答する。
みきが笑う。
「あと『歩きにくい』ね」
「現実的だなぁ」
4人が笑いながら歩いていると、
カランッ。
乾いた音が聞こえた。
「入ったー!」
子どもの大きな声。
見ると輪投げの屋台だった。
ハルが足を止める。
「懐かしいな、これ」
アキも目を向ける。
目の前では、小さな男の子が輪を握りしめている。
一回目。
届かない。
すると店の人が笑いながら、
「もうちょっと前からいいよ」
男の子が一歩前へ。
二回目。
輪が棒に引っかかった。
「入った!」
隣で見ていた父親まで一緒に喜んでいる。
みきが笑った。
「ああいうのいいよね」
「できなかったら悔しくて、入ったらめちゃくちゃ嬉しい。小さい子でも遊びやすいんだよ」
ヨルが輪投げを見ながら言う。
「家でもできますもんね」
ハルがすぐ反応する。
「と言いながらハルさんはおもちゃ検索するんですけどね」
アキが笑う。
そのまま歩いていると、今度は水の音が聞こえてきた。
大きな水槽に浮かぶ、色とりどりの魚。
「あ、魚すくいだ」
小さな子どもたちがしゃがみ込み、夢中になって魚を追いかけている。
「これも子ども好きだよなぁ」
みきも頷く。
「園では水遊びで似た遊びしてます。魚のおもちゃ浮かべるだけでも、ずっと追いかけてる子いるからね」
「お風呂でもできるもんな」
アキが笑う。
「はっぴ着て、輪投げして、魚すくい」
「……家で夏祭りできるな」
その瞬間、近くの屋台から威勢のいい声が飛んできた。
「いらっしゃい!」
提灯の灯りが少しずつ濃くなる。
子どもたちの笑い声。
屋台から漂う甘い香り。
ハルは楽しそうに走っていく子どもたちを眺めながら笑った。
19時を過ぎた頃、盆踊りの音楽が流れ出す。
コラボ【1】
バルーンパフォーマーキャサリンInstagram
2022年にバルーンアートの全国大会で優勝。
バルーンショーがふるさと納税の返礼品に(大阪府茨木市)
1800件以上の出演件数。

この投稿をやる想い
目を通してくれると嬉しいです。↓
創作小説
便利グッズ
先週の投稿
先週の⭕️❌クイズ
50〜の⭕️❌クイズ
40〜の⭕️❌クイズ
8月 0歳〜5歳児クラス【週案・月案】
いいなと思ったら応援しよう!
保育現場や子育ての中で生まれる「これ、どうすれば?」に向き合うための活動費として次の投稿や新しい試みに使わせていただきます。
応援を力に考えるきっかけや実践につながる投稿を増やしていきます。
