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フランスで出会った、「不器用選手権」があれば優勝しそうな人

2025年5月上旬から1ヶ月間、アメリカ人の夫といっしょにフランスを旅してきた。

フランスの古都・カルカソンヌの中世の騎士が今にも現れそうな美しい城塞都市で、夫が「これ、部屋に飾りたい」と手のひらサイズの騎士の置物をお土産に購入した。

が、「箱、ありますか?」という私の一言から、まさか包装バトルが始まるとは思いもしなかった。

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フランス旅行中、夫がお土産屋さんで騎士の置物を買った。手のひらサイズで、鎧を着て剣を持って馬に乗っているようなやつ。

こういうやつ。部屋に飾るとカッコ良さそうということで

買ったのはフランスのカルカソンヌという城塞都市で、それは見事なお城と城壁が見られる、ロールプレイングゲームの世界のような景色だった。

その時の記事はこちら↓

今日は、そのお土産屋さんでの思い出を。

買った騎士の置物は、そのまま持って帰ったらスーツケースの中で壊れそうだなと思った。なので、会計の時にレジの中年女性に「箱ありますか?」と聞くと、「箱はないんですけど・・・保護するように包みましょうか?」と親切に言ってくれたので、「はい、お願いします」と答えた。

でも、そこからが長かった。

レジの女性はまず、プチプチのシートで騎士を包もうとしてくれたのだけど、その置き物に対してプチプチが明らかに小さすぎるのだ。だから、プチプチの端っこ同士が全く届いていない。

レジの女性は、何度も置き物を縦にしたり横にしたりして、なんとかそのプチプチで包もうとしている。

「いや、もっと大きいプチプチを使ってくれたら簡単なのにな・・・」と思いながら黙って見ていると、そのまま小さすぎるプチプチをなんとかセロハンテープで止めて、包もうとしている。ですが今度は、ちぎったセロハンテープが短すぎてプチプチの端に届かず、貼ってもすぐ剥がれる。

彼女は四苦八苦しながら、その短すぎるセロハンテープを一生懸命貼ろうとしている。しかし今度は、セロハンテープが指にくっついて、さらにはセロハンテープ同士でくっついてしっちゃかめっちゃかになり、「あー、もう!」とか言いながら、悪戦苦闘。

その、しっちゃかめっちゃかなセロハンテープはさっさと諦めて、新しく、もっと長いセロハンテープをちぎってくれたらいいのに・・・

イライライライラ・・・

「あー、もう自分でやるんで、貸してください」って、喉まで出かかった。でも、それはさすがに失礼だなとぐっとこらえて、ただじっと黙って耐えて、なんとか終わるのを待った。

きっと、イライラは表情に出まくっていたと思う。でも、レジの女性は包むのに必死だったので、見えてはいないはず。とにかく、一生懸命に包んでくれたことにお礼を言って、店を出た。

案の定、その包みは数分後にはテープが剥がれて、用をなさなくなった。

「日本では、こんな絶望的に手先が不器用な人は見たことない」というレベルで不器用な女性で、そんな人がお土産屋さんで働くって、きっと苦労も多いんじゃないかなと心配になった。

・・・が。

ふと、我に返った。包みに問題があれば、あとでTシャツででも包んで日本に持って帰れば済むことなのだ。一緒にレジにいた夫は別に気にも留めていない様子で、「まあ、後でまた包み直せばいいよ」と言っていた。

もちろん、日本人だって器用な人、そうでない人がいるけど、「普通」のレベルが高いのだ。日本のデパートのお中元とかを紙できれいに包む技術は、海外で動画がバズって絶賛されている。

海外旅行で大きな期待はしていないつもりだったけど、「普通に」ちゃんと包んでほしいと、知らぬ間にそうやって「自分の物差し」で判断し、勝手にイライラしていた心の狭い自分に気づいた。

英語を学ぶからには、異文化の人とコミュニケーションは避けて通れない。時には外国人の振る舞いに驚いたり、イライラしたり、呆れることもある。もちろん、相手が日本人であっても、自分が理解できない人、どうしても苦手な人、嫌いな人もいるかもしれない。

そんな人に対して、怒りや苛立ちなどの感情が出てきたときには、「自分の勝手な常識で考えていないか?」と、冷静に立ち止まれる人間でありたい。言うは易く、行うは難しですが。


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