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アドベントカレンダー企画セルフライナーノーツ

皆様ごきげんよう、四四田です。

およそ一か月弱にわたる連作短編を終えたばかりですが、お付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました。
書いていて、すごく楽しい一か月でした。

そんなわけで、FFの月さんと約束させていただいたライナーノーツです!
月さん、ご提案いただいてありがとうございました、調子に乗って早速出してしまいました。
お時間のある時にご査収ください。

一話ずつ、振り返りをしていきます。

※最初に言っておきます!長文です!
お分かりのように一万七千字をゆうに越えています!!
感情のままに書いたので全然誤字っている気がする、見つけ次第しれっと直していきます!!
ライナーノーツを長文にしがちな四四田です!!

まずは目次からどうぞ。


アドベントカレンダー企画

去る日、四四田は、
みわからすさん
と、歩行者bさんの共同企画、11月30日から12月24日までの25日間のアドベントカレンダー、
#いつきちゃんのアドベントカレンダー
企画に参加させていただいておりました。

詳細は主宰のお二人の企画記事をぜひ。

たくさんの素敵な作品が、マガジンに納められています。

※本記事の見出し画像に、アドベント企画の発端になられた、いつきさんの画像をお借りしています。
直接やり取りをさせていただいたことはないかと存じますが、素敵な企画と出会わせていただいたことに感謝です。

さて、アドベントカレンダー企画、というのをFFのみわからすさんの記事で拝見して、あ、絶対参加したいって思ったんですよね。
というのも、
毎年買おうかどうしようか迷っていたアドベントカレンダーを、今年も結局買わなかったんですね(急に何の話)。

それで、今年の四四田が“アドベントカレンダー”という単語への執着がめちゃくちゃ強くなっておりまして。
自分に買ってあげられなかったアドベントカレンダーを自分に書いてあげるんだああああ、っていうモードに……。
言ってる意味わかりますか、四四田は自分でも何を言ってるのかよくわかりません。
とりあえずそんな気持ちで、とても楽しく書かせていただきました。

誰を主人公にするのか問題

四四田は直前のnoteでBL企画にて、

という、BL短編を出しており、アドベントカレンダー企画に参加させていただくにあたり、ずーっとこの短編に出てくる二人、
ダンサーの美吉とその元彼妹尾の連作短編を連載しておりました。

当初予定では、この二人を書こうというつもりはなかったのですが、
せっかくのアドベントカレンダー、前述した通り、とにかく自分に毎日アドベントカレンダーを開けさせてやりたい。
ということは、毎日書く必要がある、いっそ毎日書いてみたい。
で、どうせ書くなら連作にしたくないか。
そんなことを思っているうちに、
美吉さんの話を掘り下げたくなり、このような連載になりました。

というのもですね。

美吉は俺の手から説明書をひったくると、綺麗な顔でほほ笑んだ。
勝利を確信している美吉の、自信に満ちた顔を見ると何も言えない。

「お前にとってはチャンスだろ、今なら遠距離にならなくて済むぞ」

【noteでBL】惚れた方が負けで良い【3000字小説】


こんな意味深な終わり方をしてますけど、この二人の性格上、素直にくっつくとはどうにも思えず。

いえ、ワンチャンこの日にワンナイト(という表現で正しいのかはさておき)くらいなことはしてそうな気はしたんですよ?

でもそれで元鞘に素直に収まるのかね?

こじら妹尾と美吉姫が???という作者の想い。

しかしこの短編では、こじら妹尾のこじらせ具合が、読んでいる方にも伝わっていないのでは?と思って、こじら妹尾のこじらせをわかっていただけるものにしよう、と思いました。

って偉そうに書いてますが、
そもそも妹尾なる登場人物が爆誕したのもね、noteでBLを書くときに生まれたのでね、四四田自身もあまり掴み切れていなかった。
そこを掴みに行きたい、という気持ちもあったと思います。

対する美吉さんは、かれこれ四四田脳内に生まれて数年は経過している古参。
四四田自作キャラ中最推しの一人なもので、そんな可愛い美吉さんを任せるに足る男なのか、お前は。

そんな、面倒な強火オタクの気持ち。
こじらせているのは四四田、おまえだ。

しかし、書き始めたら思いの寄らない展開になって、どうなるん?という気持ちでおりました。
大団円的と言っても良いであろう最後を迎えてくれて安心しております。


四四田恋愛小説書けるんか……という気持ちです。


Advent:0日目『スノードーム』

スノードームというお題に初手から悩みました。

書き始める直前に、都内の某書店にて、実際にねずみの王様モチーフのオーナメントを見たんですよね。めっちゃほしかったけどお高かったので買わなかった……。
それで、バレエダンサーがバレエモチーフのオーナメントとか見つけたら思わず足を止めるだろうなあ、という連想をしながら、この回を書きました。

スノードームというモチーフを脳内で転がすうちに、元にした短編「惚れた方が負けで良い」の『雪景色の中で妹尾が美吉を見初める』というところと繋げられるなあ、と思いつき。

勝手に決めつけられたイメージの中で眺められる息苦しさ、みたいなものが美吉にはあると思っていて、それは対妹尾だけではなく、後輩の薫子と一誠に対しても感じている息苦しさのはずなんですね。

動けないように固められた人形が、ドームという行き場のない中で、好き勝手に眺められている、という切り取り方をすると、美吉の置かれてる状況とうまく響くんじゃないかな、と思ってこういう話になりました。

一誠がSuicaの残高不足で改札を通れないエピソードは必要ないかもしれないなあと思いつつ、一誠への愛ゆえに書きました。
そのうちお前が主役の話を書いてやるからな……

Advent:1日目『もみの木』

ここで妹尾視点の話を書いたことが、この後の交互視点展開をするきっかけです。

そもそも元の短編「惚れた方が負けで良い」が妹尾視点だったので、そのアンサー的にスノードームを書いていて、妹尾と美吉のすれ違いっぷりを、交互視点にすることで出せるのは面白いなあと思ってチャレンジすることにしました。

最初は『クリスマスツリー』のつもりで書きかけていたのですが、よくよくお題を眺めたら、12/15に『クリスマスツリー』あるじゃん、という。
でもって、数日後に『もみの木のてっぺんの星』というお題がある。
ということは、ここでの『もみの木』は15日のクリスマスツリーとは別物であるべきだな。それでいて、てっぺんの星とは関連付けたものにしたいな、と思って、本物のもみの木を妹尾に持ち込んでもらいました。
もみの木で検索したら、意外と観葉植物として世の中に出回っていたので、新居に観葉植物を持ち込ませよう、と。

頼んでないのに世話をしないといけないものを勝手に相手の生活に持ち込んでくる男やばくない?と思って、妹尾の無意識のやばさを出したかったというのはあります(身も蓋も無い)。

ちなみに、もみの木の花言葉は、「正直」「誠実」「永遠」など。
もちろん、妹尾の意図としては「永遠」です。重い。

Advent:2日目『プレゼントを入れる靴下』

プレゼントを入れる靴下をどう出すか、ってのと、今後の展開をどうすりゃいいんじゃ、という四四田の赤裸々な悩みをそのまま美吉さんの戸惑いに託してみよう、という話です。
そういう気持ちで書いてみたら、薫子が乗ってくれて悪くない問答になった気がしています(気がしているだけでは)。

スノードームでは、妹尾からの視線を重苦しく受け止めているだけだった美吉にだって、妹尾に何かしてやりたいって気持ちはあるんだよね、という。
受容を表す気持ちを最初に出しておきたいな、というのがあって、クリスマスを押し付けてきた妹尾に対して、クリスマスを受け止める準備をしようとしている美吉=クリスマスプレゼントを入れる靴下という入れ物、という構図です。

クリスマス時期ってぶっちゃけくるみの稽古でそれどころじゃねえ、というのは割と実話な気がしているんですが、世の中のダンサーの皆様におかれましては如何なものでございましょうや。

ちなみに四四田は「ひとりくるみ割り人形ができる」という特技がございまして、大昔に某舞浜の遊興施設で、くるみ関連曲が流れるたびに、その音に合わせて(邪魔にならないように)踊る、という奇行を行い、同行者をドン引きさせたことがあります。
だって勝手に体が反応しちまうんよ。

Advent:3日目『サンタクロースの帽子』

サンタクロースの帽子をどう出すかってそんなの被らせるしかないじゃない。
でも、だれがどのシチュエーションなら被ってくれるんよ!と思って、無理矢理被らされた美吉の写真を薫子が勝手に撮って、勝手に妹尾に送り付ける、という展開に。
ここでこの展開をさせたことが最終話につなげられて良かったです。
全然伏線を張ったつもりはなかったのですが、うまく伏線にすることができました。

送信取り消しをしたけど手遅れ、みたいな美吉さんの詰めの甘さと、なんやかんや脊髄反射で保存が間に合う妹尾の妙な勘の良さと要領の良さが、この二人の関係性を表している気がします。

Advent:4日目『トナカイ』

トナカイもどうしたらいいんじゃ、とずっと困っていたのですが、サンタクロースの帽子の展開を受けて書きました。
そもそもなんでDukeにサンタ帽があんねん、ってのが自分でも疑問で考えて、クリスマスライブ用に用意したもの、って理由を思いつきました。考えてみるものだ。
そして「Dukeのクリスマスライブ用のコスチュームってことはトナカイカチューシャも現場にあったんじゃない?」と、トナカイカチューシャを薫子に付けさせてみました。
自分が受けた辱めを、やり返そうとしたけど、そもそも10歳年下の女子に、10歳年上の男性が受けたのと同じ屈辱だと思わせるのは無理がある、ということに気が付かなかった美吉さんです。
全然ノリノリで着けたし、ノリノリで撮影したし、一誠に送られても痛くも痒くもないよだって女の子だもん。

あと、何しろ美吉さんが妹尾に対して感じた恥じらいというものは、そこに恋心があるゆえのものなので、恋でも何でもない薫子ちゃんと一誠の間でやらせても薫子はノーダメージです美吉さん、詰めが甘い。

Advent:5日目『もみの木のてっぺんの星』

もみの木のてっぺんの星は、もみの木と呼応させるべきだ、と思っていたのですが、どっちも妹尾視点のタイミング。
というわけで、美吉がやったことで勝手に妹尾が美吉の気持ちを拾う形にしようと思って、ここまでの間に美吉が妹尾に対して伝えよう伝えようと悩んできた「受容」の象徴を、美吉が思っていたのとは全然違うタイミングで妹尾が拾う、という流れを考えて書きました。

当初から、もみの木にオーナメントを飾る展開は考えていて、最初は薫子と一誠が、美吉さんちにもみの木があるだと!?みたいな感じで遊びに来て、美吉さんの元カレやべえなと思いつつ、オーナメント飾って、みたいなの考えてもいたんですが、なんか、早々簡単にもみの木を他人に触らせてはいけないのでは?と思って止めました。
もみの木ちゃんがベランダに出てるのは、針葉樹に暖房が当たるとよくないのではという美吉の判断で、ないがしろにしているわけではありません。
どっちかというとむしろ逆。かなり大事にしてる。なんなら話しかけてるし。

美吉は、妹尾に自分だって妹尾がどうにか持とうとしてくれている、他愛のない時間を、クリスマスを一緒に過ごす計画を、歓迎したいのだということをどう伝えるべきかと、うんうん思い悩んでいたけれど、勝手ににじみ出てるし、勝手に伝わるんだよっていう。
でもって、それが意図したものではないからこそ、にじみ出ているものだってことをわかるからこそ、どうしようもなく愛だし、妹尾には刺さるよな、刺されよ、うずくまって死ぬほど味わえ美吉の可愛さをって思いながら書いていました。
わりと気に入ってるエピソードです。

Advent:6日目『ブッシュドノエル』

ブッシュドノエルをどう出すか?
と考えていたら薫子が引き取ってくれました。ありがとな、持つべきものは薫子だ。
何の話してても妹尾のこと考えちゃうんだよね、結局ね、っていう話なのですが、一誠は何も気が付いてない。
薫子はケーキのことでそれどころじゃない。
薫子に色んなケーキに付き合わされて、門前の小僧になってしまっている一誠、というのも書きかけたのですが、字数の関係でカットしました。
そもそもクリスマスがどうしたこうした、みたいな情緒に疎い美吉が、クリスマスと妹尾を紐づけて考えているのが、人間として成長です。
そして当たり前みたいな書き方してますが、ブッシュドノエルを自然に美吉が食べていた、という設定のためだけに彼の昔の留学先がパリに決まった瞬間でした。

Advent:7日目『ろうそく』

クリスマスといえばろうそくのイメージは無きにしも非ずだけれど、そもそもどういう理由でろうそく?と調べていたらアドベントクランツにたどりついて、出したくなったのですが、日曜のたびに一緒に過ごすのはこの二人にはまだ難しくないか?と思って、結局妹尾の自己満足で正式なやり方では火をつけられなくなりました。

これもまた、こいつらどうしたらいいんじゃ、という四四田の思い悩みを作中の二人にそのまま託した回です。
でも結局、両片思いというか、踏み込んでいいのかダメなのか、正解なのか間違いなのか、そんなことを考えて中途半端な探り合いをしている二人にはちょうどいいものにできた気もしないでもない。言い訳です。

しかしろうそくの火だけを灯して二人っきりってだいぶロマンチックでは?ワンチャンここで押し倒せるのでは!?という期待を込めて、美吉さんに踏み込ませてみました。
実際のところ、これが商業BLの世界だったら押し倒せるタイミングだと思います。商業BLの世界じゃなくてごめんな、妹尾。けど、そんなんだからおまえはこじら妹尾なんだよ……。(悪いのは完全に四四田)

Advent:8日目『ひいらぎ』

これはあとがきでも書いているんですが、お題を翌日のプレゼントの包みと勘違いをして途中まで書いていて、慌てました。
その上、ひいらぎとやどりぎをまた勘違いしていて、二人をちゅーさせようともしまして、いやそれやどりぎじゃん、という。
二転三転した回です。
やどりぎお題がなかったので作中結局ちゅーもしてないね!ごめんね!どっかでしといて!!

でもアドベントクランツってそういえばひいらぎで囲ってるなと途中で気が付きまして、ろうそく回の据え膳食わなかった妹尾に対する愚痴、というかなりしょうもない展開を、美吉さんが素直に吐露できる流れになったと思ってます。何がしたいんじゃ!という薫子の怒りを引き受けるべきは四四田だという自覚はある、でもな!まだ8日目だったんだ!ここでくっつけるわけにはいかないんだ!!クリスマスまでまだ時間が!!!!

Advent:9日目『プレゼントの包み』

そんなわけで、前日に書きそうになってしまったプレゼントの包み。
美吉視点のときは、プレゼントは私ってやれよ、って美吉さんにみんなが迫る展開も考えていたのですが、妹尾にプレゼントは私ってやれよって言ってくれる相手を用意してなかったので、内省回になりました。
ただ、結構美吉にいろいろアプローチをかけるわりに、肝心なところで逃げを打つ(打たせているのは作者なのですが)妹尾の、じゃあなんで君ってそんなこじら妹尾なの?というところに、一回破局を迎えている関係ゆえの、もう失敗はしたくない、という大人だからこその二の足を踏む心情を、ちょっとは言い訳させてあげないとな、と思ってこのようなエピソードになりました。

ぶん殴られそうだな、という吐露がこの後の展開の伏線になったのはこの時点では予定外です。
美吉の気の強さと、そのことを妹尾が理解している、ということを表現したいだけでした。

Advent:10日目『手袋』

手袋手袋って考えて、この見出し画像の手袋をきちんと描写しよう、と思った回。
そう考えると、今の美吉も妹尾も自分では選ばなさそうな可愛い手袋でしたので、そうだこれを学生時代のプレゼントにしてはどうだろうか、それを捨てられないで持っている美吉!かわいい!という。

あと、このままお互いの気持ちが行ったり来たりしているだけでは展開が単調になってしまうなあと思ったので、ここいらで波を起こさせようと思いまして、美吉には妹尾がいる日本で生きていく以外の選択肢がいつでもあるんだよな、という匂わせを行いました。
一誠に言及しているのは、そもそも美吉さんたちの存在が、四四田が書きたいと思い準備を続けている、一誠が主人公の物語がありまして、それがこの連作短編よりも前の時間軸なんですね。
そこで、一誠は世界から「発見」されているので、そういう一誠の状況も、ここでちょっと出しておきたかったという一誠への愛情です。
一誠……そのうち書いてやるからな……(二度目)

Advent:11日目『ローストチキン』

《せっかく美吉さんに手袋で学生時代を思い出させましたので、妹尾だって思い出してくれなきゃフェアじゃないじゃん》回です。
ローストチキンをバレエダンサーは食うのか?という疑問は、妹尾が勝手に言い出しました。
この辺から、妹尾が結構こっちで何かを考えてあげなくても勝手に動くくらいの血肉を持ち始めた気がします。
四四田そんなこと考えたこともなかったよ。マジレスすると肉は全然食うと思うよ。筋肉は肉でできているからね。

とうに忘れているに違いないと勝手に思っていることを、相手も覚えているということが予定外に与えられるのって愛だな、と思ってこういう展開になりました。
あと、妹尾がやっぱり美吉さんを妙に現実世界とは別の場所に置きたがるところも再確認回です。

Advent:12日目『雪だるま』

美吉さんが妹尾に踏み込みかける回。
いつ帰ってくるかもわからない相手を、長時間待つ覚悟で待つって愛じゃない?という。
かなり一方的だし、そこにお互いの感情がなければただのストーカーなのでおすすめはしませんが。美吉さんだから許されてるだけだから!

雪だるまをどうしようか結構ギリギリまで悩んで、美吉さんをミシュ〇ンよろしく雪だるまにしてしまいました。描写し忘れたので真偽不明ですが、手袋は黄色いミトンの可能性があるなと思っていたのですが、この後の展開を考えると、まだ黄色いミトンは使ってなかったかもしれない。
そう考えると描写しなくてよかったな、と思います。

美吉さんは「踊ること」への執着が人一倍強いダンサーでして、そこには彼の身体的事情や、体験があるのですが、そんな彼の「踊ること」への情熱を、時に美吉以上に優先できるのが妹尾という人間だったりします。
すごく頓珍漢だし、門外漢なのですが、本質の根っこの根っこ、一番大事なその部分を押さえてくれるから、美吉は妹尾のことが好きなままです。
それでいて、美吉の行動制限をする部分でもある。
なぜなら、ときには感情的に妹尾のほうを優先しようとするときもあるんですが、土壇場で妹尾は美吉にそれを許さない、絶対に美吉が「バレエ」を最優先するように仕向けるんですよね。
この足並みのそろわなさが、この二人のすれ違いと腐れ縁の元凶だ、ということをここで書いてみたかったのですが、書けてましたでしょうか。

妹尾のせいにして会いに来る美吉のセリフは、結構救難信号的なものなので、これが商業BLの世界だったらこのあと(以下略)

据え膳を食わない男、妹尾!!!!おまえ!!!!

Advent:13日目『雪の結晶』

13日目に13分の道のりを歩く、というのはたまたまです。
すごくすごく美化しているんだけど、何も知らないまま勝手にイメージの中で美化していた昔と違って、色んなところ、色んな現実を見て、その上でやっぱり綺麗に見える、という惚れた欲目ゆえの美化を妹尾はしているのだよなあ、という。
現実だけどとらえ切れない感じが、雪の結晶というお題に似つかわしいのではと思って書きました。

遊びをせんとや生まれけむ、という『梁塵秘抄』の今様の歌が好きなのですが、そういうイメージ。
或いは、宮沢賢治あたりの詩とか、雪と、好きな子が揃ってるなあ、という、無音の、他には何もない空間を味わうみたいな。

そんなものになっていればいいと思います。

Advent:14日目『ソリ』

前段が綺麗なイメージで終わったのと、
ワンチャン何かあるかもしれないという願望があって(実際にはなんもなかった気もするのですが)、昨日泊まりましたね!?という瞬間を目撃される話に。

これも最初からそう思ってたわけじゃなくて、ソリってソリってどうしようと思って、ああ、くるみの公演をやる予定なら、絶対舞台装置の中に「ソリ」があるはずだから、それを出そうかと思ってとりあえず出だしの薫子とのやり取りを書いている内に、薫子が勝手に突っ込んで行ってくれました。

書いている間、四四田の脳内でビーチボーイズこリトルセイントニックが流れていて、まあ好きな曲だからなんですけど。
それでリトルセイントニックの歌詞を確認して、ソリの話だけど車のイメージも持たせられるよねと思って、薫子の昭和のおっさんのようなセリフに繋がりました。
リトルセイントニックはもともと車のプロモーション用の歌を、クリスマス用に歌詞変えてリリースしたものだった、と記憶しているので、ソリ=車でいいはず!と思ったのですが、いざ書き上げたときに、
「これってつまり恋人がサンタクロースってことでは?」
と思ってしまったので、薫子が歌っていたのがどっちの曲なのか、どっちでもないのか、ちょっとわかりません。
どっちの曲だったとしても、薫子にとってはだいぶ昔の歌になるのでは。

そしてこれも最終話に向けての伏線のような雰囲気に結果的にはなりました。

Advent:15日目『スノーボール』

スノーボールもどう内容と絡めれば!?
と思って、とりあえずスノーボールの解説から入りましたら、急にホセが出て来てびっくりしました。
お前誰!?となったのは四四田です。
ちなみにスノーボールは四四田が偏愛しているお菓子のひとつでもあります。
なお、ホセは確かにスペイン系の人間ではありますが、美吉さんがポルボロンで思い出すのは、例のブッシュドノエルをご馳走してくれた大家さんで、このパリの大家さんはスペイン系の系譜があって、ブールドネージュのことはポルボロンと呼んでいて、美吉はそれを思い出している。
ポルボロン=元彼の気配、というのは妹尾の勘違いなのだ!!
という設定がありました。

そこまで字数が足りなかったのと、あまり本編に関わりないからいいか、と思って端折りました。

スノーボールをお菓子ではなく、雪玉と見做すこともできるよな?と思って、締めの一文に雪玉という表現を使ってみています。

Advent:16日目『クリスマスツリー』

「ソリ」でくるみの公演のリハ中の時期、という展開を見せたので、クリスマスツリーも同じくくるみの装置として出そう、と思いました。
ソリが薫子回だったので、交代して一誠回にしています。
書いている時は意識していなかったのですが、薫子が目撃するのが、妹尾との朝帰り(という表現は正しくないのだけれど)で、一誠が目撃するのがホセとのハグというのも、呼応していましたね。
そして結局本命は妹尾で、ホセは本命ではないので、色恋沙汰に気が付ける薫子と、そういう機微に疎い一誠、というところでも正しい展開をさせられていたなあ、と今にして思ったり。
計算ずくでいるところと、無意識に選んだ、書いたものが、あとあと振り返って理由付けのできるものだったなあ、ということがあって、書いていて面白かったです。

四四田が、ねずみの王様がめっちゃ踊りまくるタイプのくるみ割り人形が好きでして、美吉さんがやるのはそういうタイプの振付のつもり。
ここの美吉さんの衣装とかを結構細かく描写してしまい、字数が足りなくなったので泣く泣くカットしました。
《王様》という表現を繰り返すことが、予期せぬ伏線になっていたりします。

くるみ割り人形におけるツリーは冒険の象徴、というのは四四田は考えたことがなかったもので、勝手に出てきました。
たしかに、あれが主人公のクララが現実世界から冒険世界に入っていく分岐点で起きるものだものね、なるほど、そういう見方もあるんだねえ、と美吉さんに教えてもらった感じです。

Advent:17日目『合唱団(讃美歌)』

合唱団ってどうやったら出てくる!?

と悩んだのですが、ホセの登場と、新作に誘われている、という展開をさせたことで、ヨーロッパに行くかもしれない、という話をする美吉、という展開が生まれました。

これも書きながら考えていった感じですね。
テレビの中の、妹尾にとっては自分には無関係の世界に、美吉は自分の足で行けてしまうのだ、ということを表象するような描写になったなあ、うまい展開するなあ、と他人事のように思っています。

讃美歌讃美歌と思っていたら、一番好きな讃美歌が頭に浮かんだので、それを採用しました。

これまた「三人の東方の王がベツレヘムの星を追って西へ向かう」という歌詞が、アジア人ダンサーたちがバレエという世界の頂点を追って、欧米文化であるバレエの世界に挑戦していく、という妹尾に見えている世界と、うまく呼応した気がします。
完全にたまたまなのですが、いい讃美歌のチョイスだったなあと思います。

エトワールって星のことですし。
妹尾は会ったことはないけれど、メインになるダンサーとしてずっと、美吉・薫子・一誠の三人で会話をさせていたのも、三賢者と数の上で響き合う。

ここまでのところで「ねずみの王様」というキーワードで、王様という言葉を使ってきたので、three kingsというワードが重なるのもいいなと思いました。

ところで、バルセロナに行くってのは音で浮かんだ行き先なのですが、ちゃんと調べたらバルセロナには本当にコンテンポラリーに強いバレエ団が存在するので、やったぜ、行き先はこれだ!と思ってました。

Advent:18日目『クリスマスリース』

クリスマスリースを苦し紛れに冒頭に無理矢理ねじ込むだけみたいにしてしまったのですが、この二人の邂逅と、多分付き合ってる時や別れる時にも散々しているであろう言い合いに、一種の円環構造があるので、リースというアイテムの時にこの会話をさせられたのは正解だったなあと思っています。
あとリースって魔除けの意味もあってドアにかけるんですが、それを突破してしまうホセ(魔物)というね。
やはり一度関係を結んではいるので、魔除けも早々効かないのかもしれない。

じつは15日目のスノーボールの時点では、ホセという人物をどの程度の第三の男にするかを決めかねていたのですが、これを書いた時点で、美吉にとってのあまり良くない感じの元カレにしようと思って、以前書いた「悲しみの風景」に出てくる振付師にしようときっちり決めました。

悪い奴ではないのだけれど相容れない、文化も違うし価値観も違う、なのにその線引きをやすやすと踏み越えてきて悪びれない、そんな魔物的なイメージ、メフィストフェレス的なイメージでホセの性格を位置づけたのも、ここからです。

悲しみの風景を書いた時は、もう少し神経質な振付師をイメージしていたのですが、美吉さんが結構気にしいなのと、ある種の傍若無人さと、成功している振付師という設定から、もう少しここまで展開させてきたエピソード内にはいないタイプの、物事を波立たせるタイプのキャラクターにしたいな、残り日数もわずかだし、嵐を呼ぶ男になってもらわないと、と思ってホセのキャラクターができあがっていきました。

なお、フルネームを決めたのもこのタイミングでした。
キャラクターとして出してから名前考えるっていうね。

ガルシア、という名前が最初に浮かんだのは、多分ガルシア・マルケスのせいなんですが、なんか語感が強そうすぎたので、苗字にしてみました。
もうちょい柔らかい、でも一言でスペイン系だろうなあってわかる名前にしたいな、と思って、ホセに。

……いまさら気が付いたんですが、妹尾と音似てません?ひっくりかえしたらセノオになりません?
こわー。今気が付きました、完全に無意識でした。

余談ですが、ホセとガルシアはどっちもメリメの《カルメン》に出てくる男の名前だったりします。
ホセがカルメンの恋人で主役、ガルシアはホセに殺されるカルメンの夫の名前。
情夫と夫の名前のどちらも持っている、ということで、無自覚オムファタールの美吉さんにとっての重要度がサブリミナル的に現れたらいいなあという気持ちがあったりします。サブリミナルすぎる。

Advent:19日目『ベル(オーナメント)』

妹尾のしりに火をつけねばならぬ、そうしないとホセにかっさらわれる!
という四四田の焦りを妹尾に託した回です。

美吉からのLINEの意図は、サブリミナル的には『お前が何も言ってくれないなら本当にいなくなっちゃいますけど?』です。

あとがきでも言ったのですが、ベルのオーナメントは魔除けなので、もみの木にたくさんつけて、魔物を退散させろと言わんばかりになったのはたまたまです。
妹尾が持ち込んだもみの木を、美吉がせっせと飾り付けている、というのは設定としてあったので、それを妹尾に見せたかった。
妹尾と美吉が二人でもみの木の飾りつけをする、的な展開もさせたかったのに、そんな展開は来なかった……。

あと、クリスマスを楽しみにしていたのに、ぎこちなくなっちゃって、連絡もうまくできなくなっちゃったけど、お前が先にもみの木をもちこんで始めたことなのに、このままでいいんですか?というのが詰まりに詰まったのがあのLINEの文言になります。

まわりくどい!!!!!!

Advent:20日目『赤いリボン(オーナメント)』

薫子が自ら、
「わたしあいつ嫌いなんですけど!!!!」って乗り込んで来る展開も考えたのですが、ホセだったら自分から言ってきそうなのと、さすがの薫子も海外から来てる振付師つかまえてそんなことは言わないような気もして却下しました。

ホセと美吉が踏み込んだ話をするのに、室内は似合わないなと思って、屋外にしてみたのですが、仲良く遠出はしないだろうし、と美吉さんが妥協できるスポットを考えて、公演がはねて誰もいなくなった劇場前になりました。
オーナメントをかざる都合上、劇場前にツリーを設置いたしましたが、ツリーが冒険に出る象徴、分岐点の象徴だというならぴったりだったんだな、ということに、たった今気が付きました。

ごめんね、ホセ。
ホセのことを美吉さんの選択肢のひとつにカウントしてなかったものだから、ここが分岐点だということに四四田ぜんぜん気が付いていませんでした。

Advent:21日目『十字架』

これは結構思いがけない展開というか、ちゃんと教会の十字架を出すつもりだったというか。

当初の予定としては、前段のところから妹尾が美吉を連れ出して教会に行って、みたいなことを考えていたのですが、410字の縛りの中でそこまでの導線を描ききれないなと思って諦めました。
あと、なんというか、唐突だしちょっとさすがに超展開な方向でベタでは?と思ったのもある。そんなメロドラマみたいなことできるか?この二人に?と。

それで、あまり大きな動きをさせられないなら、どこかで十字架を出さないといけない。って考えてて、ああ、光の影で本来は十字架じゃないものが十字架に見える、みたいなのは悪くないイメージではと思い採用しました。
これ書いてるとき美容院に行ってて、髪の毛カットされてる間ずーっとこのこと考えてた笑。

横浜にある神奈川県民ホールとか、上野の文化会館とかを脳内にイメージしながら書いていて、暗くなった劇場が、保守点検的な理由で外のこととは無関係に予定外に電気が付く、それが外から見た時にたまたま十字架に、ってのは美しいんじゃないかなと。

クロスは十字路、美吉にとっての岐路でもある。
ホセを選ぶのか、妹尾を選ぶのか、どちらも選ばないのか、という。
ツリーを分岐点だと思ってないのに、十字路は美吉に被せようと思っていたのだから片手落ちでした。

ちなみに美吉が妹尾を見て笑ったのは、あのLINEを見て探しに来てくれるのなら、まだ妹尾を好きな気持ちを諦めなくてもいいかもしれない、と美吉が決心したからなのですが、そこからホセに向かって右ストレートを打ち込むのは四四田も予定外でして、え!?そうなる?!と書きながら驚いておりました。

Advent:22日目『松ぼっくり(オーナメント)』

で、じゃあ本当に殴ったのか?ということを結構考えまして、
公演中に問題は起こさないのでは&そもそも人を殴るって殴った方もそこそこダメージを負うんだよな、ということで、美吉さんは殴らねえな、と思ってこの展開となりました。

9日目の「プレゼントの包み」回で『ぶん殴られそう』という感想を、妹尾が美吉に対して持つことで、美吉は相手をぶん殴りかねないのでは、というサブリミナルを出せたかも知れない、という点で伏線回収を。これは意図しなかったものですが、うまく繋がりました。

で、殴らない、ということで指を見せようと思ったのですが、待てよ、見せるのにもっとふさわしいものがあるのでは?
妹尾が来ても来なくても、美吉はもう妹尾を選んでいたのでは?そのことを表せるふさわしいアイテムがあるじゃん!と、ここぞとばかりに黄色いミトンを出すという。

これまた予定外の伏線回収。

そうして、ミトンの存在をホセがもともと知っていたことで、ホセと付き合ってるときから、美吉が妹尾のことを結局忘れてない、ホセはそのことにちょっと傷ついてもいただろう、という形でホセにも弱い人間らしさを持たせてやれたのではないでしょうか。

松ぼっくりオーナメントどうするよ?
ってのはここまで書いてもなお悩んでいたのですが、風が強い屋外に立っているツリーのオーナメントは落っこちていても不思議なかろうと思って、落っことしてみました。

それを気付かないで蹴飛ばす妹尾と、拾うホセ。
そもそも見てはいても手出しをしない美吉。
これはなんとなくの流れで書いたのですが、後付けで綺麗な意味が付けられたものになります。

松ぼっくりというのがオーナメントの意味としては「成功」などの豊作祈願がベースの意味を持っているものなのですが、それって要は現世利益、だと思ったんですね。
で、じゃあその松ぼっくりをなぜクリスマスオーナメントに採用したのか、というそもそもの由来に聖書における《勇者のもみ》という、ユダヤ王から追われるキリストを懐胎中の聖母マリアたちを、もみの木が隠して守った、という物語があり、そこから《もみの木の実》の代わりに《松ぼっくり》を飾るようになった、らしく。
つまりは、松ぼっくりってあくまでも代理品なんですよね。

何が本物で何が代理品なのか。
そりゃあ、もみの木を持ち込んだ妹尾が本物で、ホセが代理品だろうよ、美吉さんにとっては、とここでまた意図せず張っていた伏線が見えたのでここぞとばかりに回収させました。
もみの木を持ち込んだのはこの瞬間のためだったのか妹尾!

そして美吉は手に入らないけれど成功という現世利益は手にできるホセに幸いあれ。

Advent:23日目『ジングルベル』

ジングルベルをここまでのある意味シリアスな展開に対してどうやって出すよ!?
という今企画何回目かの困惑。

ジングルベルの歌詞をおさらいしなおしたりしました。
迷ったときは原点に立ち返るのだ。
それで、原語歌詞と日本でなじみのある歌詞にだいぶ乖離があるなあ、と思って、ああ、ここまでホセと美吉の会話は英語です、って言ってきたことを、ひっくり返してみよう、と思いつきました。
つまり、よくよく考えたら、美吉いくらなんでも素直すぎないか?という。
ホセに対しての啖呵だったからゆえとはいえ。

ああ、美吉は妹尾にはバレないと思っているんだ、という流れを拾えたので、相手に伝わってなくてもいいや、自分がわかっていれば、という形で自分を取り戻せた美吉に対して、いや、伝わちゃってますけど、という妹尾の返事、という爆弾を。
で、商業BLだったらここで( )

ここで収まってくれないのが当家の美吉と妹尾です。収まれや。
(でもあと二日あったんだもの)

Advent:24日目『ポインセチア』

ポインセチアもどう絡めようかなあと思っているうちに、花屋でポインセチアだーってなってる浮かれ妹尾と、買うなよ!?ってなってる美吉が浮かびました。

浮かれ妹尾が浮かれるあまり肝心のところを押さえないんじゃないか?と思って、クライマックス直前にぐぐっとしゃがんでもらいました。
ジャンプの為の予備動作を、バレエではプリエと呼ぶのですが、プリエな回です(何を言っているんだ)

収まるところに収まって同棲している、みたいな時間の飛び方も考えたのですが、それだとせっかくここまでお付き合いくださっている皆様に不義理すぎでは!?と思って却下しております。

この二人のここまでのすれ違いを考えたときに、結局どっちもきっちりはっきり言葉で関係性を強固にしたいと思いつつ、言葉で相手を縛れないのではと思いつつ、言葉にされないことで不安になりつつ、というタイミングがことごとく合っていないのだ、と思いましたので、勝手に機嫌よくなられたら美吉さんは不満だろうなあ、と思って。
でもねえ、ジングルベル回で先に一人でご機嫌になっていたのは、美吉さんのほうなのですが。

そもそもお互いにお互いを好きなことに対しての自負だけはある、のにくっつかない、という難儀な二人なので、どっちかが折れないとダメなんだけど、どっちも自分だけは折れてるしちゃんと自分のことを相手に明け渡しているつもり、という。

ところでポインセチアの原産地であるメキシコでは、いけにえの儀式のときに使っていたという説があるそうです。
正式な手順を則って明け渡すべきを明け渡さないと血が流れるんだよ、みたいなメッセージは作者のほうで持ってたりします。

クライマックス直前にしては不穏だなあ?

Advent:25日目『サンタクロース』

サンタクロースの帽子をかぶらせてくれたジャズバーDukeをもう一度出そう、というのは書きながら決めました。

みわからすさんが、最後は文字数関係なくいっちゃえ(意訳)というあたたかなコメントをくださっていたので、大いに甘えまくっております。
本来、美吉さんたちのいる世界が群像劇的なものなので、その雰囲気を出したいということと、Duke組の話を書けよ?という自分へのプレッシャーを兼ねて、オールキャスト的な感じにしてみました。
とはいえ、あまりにも長すぎても皆様お疲れであろうと思い、2000字に納めました。

バレエで言うところの、コーダ(ラストシーンで踊られる全キャラクターの総踊り)みたいなものですね。

サンタクロースが欲しいものをくれない。
言わないとわからないかもしれないけれど、サンタなら言わなくてもわかるだろ。

というのは、与えられる子どもと与えるサンタの永遠の攻防だと思っているんですが、これって恋愛関係でもまま起こり得るものだよなと思って重ね合わせてみました。

肝心なのは、サンタは片方だけじゃなくて、どっちもサンタになれるんだよな、という。

なので、美吉さんの味方な薫子は、サンタ(妹尾)が美吉さんの欲しいもの(はっきりした関係性の決定)をくれないのはいただけない、と思っていますが、美吉さんと利害関係のない柳井さんからしたら、いやおまえが先に言えば?という。
柳井さん、ここまで見せ場がなかったので、美吉さんの背中をどつく役になってもらいました。

本来、誰でも落とせる危なっかしいオムファタールの柳井さんなのですが、すでにしっかり美吉さんに捕まっている妹尾には通用しない。
あと、柳井さん自身もこの時間軸では一誠と収まるべきに収まって、オムファタール能力をあまり発揮しなくなっている、というDuke組を四四田がちゃんと書かない限り誰にも伝わらない裏設定がありました。

書いて

結局、不承不承ながら、先にサンタになってくれた美吉さんですが、だいぶぐずぐずです。こんなに酩酊している彼に、この日の記憶はあるのか!?

まとめのことば(今後の展望)

ここまで完走できましたのも、場を作ってくださった主宰の皆様、そして都度足を運んでくださる皆様のおかげでした。
感謝の申し上げようもございません。

連載するだけで飽き足らず、長々と全話一気に見返してみましたが、この長文ライナーノーツにここまでお付き合いくださった奇特に奇特を重ねたそこのあなた様!!
来年めっっっさ良いことがあります。間違いないです。

さて、何度も繰り返し様々な形で述べているのですが、
四四田が書いていますバレエものは、一見別のストーリーになっていても、多分どこかでつながり合っています。
書いている四四田自身にもまだ見えていないつながりが、またどこかで浮かび上がったときに、楽しんでいただけるものにできたら幸いです。

《ジャズバーのDuke》そこのピアニストと一誠くん、という、わりにはっきり関係性が見えている人たちの話もあるので、これはもう書いてあげないと、四四田のためにも、と思っています。
だってこのCP、BGMのプレイリストまであるんだぜ…

また、410字という自ら課した字数制限ゆえに、かなりストーリーを飛ばしたりもしまして、展開に余白があるのも自覚しているので、
美吉さんと妹尾に関しても、この余白を埋める形で長編にしたいなあというのが目下の目標です。
バレエ踊ってるシーンも増やすんだ……。
この二人用のシリーズタイトルも決めてあげないとならない……。
楽しい悩みですね。

最後になりますが、

美吉さんは、ねずみの王様しか踊っていないわけじゃない、というのを彼の名誉の為にも主張しながら(いや、ねずみの王様のみのキャスティングでもいいんですが、それだと通常二幕ががっつり暇になっちゃうじゃんね)、ひとまずの一区切りとさせていただきたいと思います。
多分、二幕はトレパーク(ロシアの踊り)を踊っている。

くっついた後のひと悶着は絶対にあるので、そのうち書きます。
またいつか、足をお運びいただけますよう。

メリークリスマス✨


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