第七十九回:「さっさと聞いてね」派 VS 「まずは自分で考えろ」派
今日は2022年7月17日です。3連休の真ん中の日です。私は家に引きこもっています。だって、暑いんだもん(-ε-)それではアイス片手に今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある七十九回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
「さっさと聞いてね」派 VS 「まずは自分で考えろ」派
です。
このネタ、前々から温めつつも、揉めそうなテーマだからスルーしていたのですけどね。
最近、聞かれることが多いので、覚悟を決めて書いてみます。
部下や後輩指導のスタンスは
1.分からないことはサッサと聞いてね!時間をかけずに解決した方が効率が良いよね!
2.まずは自分で考えろ!何でもかんでも人に聞くな!
のどちらかになるのが一般的です。
そして「さっさと聞いてね」派と「まずは自分で考えろ」派は仲が悪かったりします。
そんな、きのこたけのこ戦争みたいな永遠の論争ネタをテーマに今回は好き勝手に語ってみます。
なお、お忙しい人向けに先に結論を書いておくと、今回のコラムの結論は
どっちもどっちだし、指導される側も真に受けなくていいよ
です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。
私は「まずは自分で考えろ」派だよ
最初に、私が指導するときのスタンスを書いておきます。
私は
「まずは自分で考えろ」派
です。
理由はいろいろありますが、一番は
(IT業界で)お仕事を続けていくと、最終的には答えを教えてくれる人がいなくなるから
です。
下っ端のサラリーマンをやっているうちは良いのです。
にっちもさっちも行かなくなっても、先輩なり上司なりが助けてくれます。
そのために先輩や上司は、あなたよりお給料をたくさんもらっているのですからね。
ですが、経験を積んで立場が上がると、答えを教えてくれる人がいなくなります。
というか、あなたが答えを教えてあげる立場になります。
今までよりも抽象的で複雑な問題に取り組む機会が増えます。
まだやったことがない技術を独学で勉強する機会も出てくるでしょう。
管理職や経営者、フリーランスになったりしたら、正解がなさそうな問題に対して判断・決断する必要に迫られる機会がいっぱいです。
当たり前のように「答えを知っている人」が周りにいない状況に直面するはずです。
そんな状況で「自分で考える」ができないと詰みます。
運良く詰まないにしても、誰かの顔色をうかがいながらでないとやっていけない状態になっているでしょう。
そんなのイヤでしょ(--?
せっかく、いろいろな面で自由度が高いIT業界にいるのですから、自由度の高い働き方をしたいじゃないですか。
自由度の高い働き方をしたいなら「自分で考える」スキルは必須です。
フリーランスになるのでも、組織でのし上がるのでも、下っ端で平々凡々とやるのでも、嫌いなやつの顔色をうかがわないで済む生活を望むなら、あるいは、そこら辺にいる人よりも優秀だと思われたいなら「自分で考える」ができないと話になりません。
だから私は、ちゃんと育ててあげたい人……と言うと、おこがましいですね。
ちゃんと育ってほしい人、IT業界で一人立ちしてほしい人には、その人が「自分で考える」ができるようになることを期待した関わり方をします。
語弊のある言い方になりますが、新人なんて戦力になりません。
新人に対する仕事上のノルマなんて、あってなきがごとしです。
新人の仕事っぷりがダメダメだったとしても、先輩が尻拭いして帳尻を合わせます。
それでは新人に求められることは何でしょうか?
「育つ」ことです。
この「育つ」の方向性が、いろいろありますよね。
プログラミングができるようになる。
設計ができるようになる。
お客さまと折衝ができるようになる。
後輩の指導ができるようになる。
他にも、いろいろな方向性があります。
そんな、いろいろな方向性がある「育つ」ですが、私は「自分で考えられるようになる」という方向性の成長を求めます。
「自分で問題を定義して、自分で解決する」ができるようになってほしいのです。
だから、短期的な結果がダメダメだったとしても、まずは「自分で考える」という行為に慣れてほしかったりします。
「考える」という行為を習慣化してほしいのです。
そんな理由で、私が指導するときは
「まずは自分で考えろ」派
です。
短期的な結果がダメダメでも、知識や技術の習得が多少遅くなっても、長い目で見れば「自分で考える」のスキルを身に付ける方が有用だと思っています。
「さっさと聞いてね」の方が楽だよ
前の節で、私が指導するときは「まずは自分で考えろ」派だと書きました。
これは相手に末永くIT業界で活躍してほしいと思っているときの接し方です。
一人立ちできるくらい育ってほしいときの接し方ね。
ぶっちゃけですね。
短期的な成果を求めるなら「さっさと聞いてね」の方が圧倒的に楽です。
ここでいう「短期的な成果」は
1.仕事を終わらせる
2.知識・技術を習得させる
3.モチベーションを上げる
などね。
例えば「三角形の面積を求める」という課題があったとしましょう。
「思考力を鍛える」という観点で見れば、ヒントなしで取り組んでもらった方が鍛えられるはずです。
「考える取っ掛かりが見つからない」とかの理由で思考停止する可能性はあるので、そこら辺を注意して見ておく必要はありますけどね。
基本的にはノーヒントの方が考える量は多くなります。
この課題をやる人に対して、もし「三角形の面積を求める公式」を最初に教えたら、どうなるでしょう。
そうですね。
ノーヒントでやるよりも早く解けるはずです。
「三角形の面積を求める公式」を教えることで、ノーヒントで解く場合よりも課題が早く終わります。
「三角形の面積を求める公式」を覚えておけば、他の三角形の面積も求められます。
ノーヒントで解いた場合よりも早く「三角形の面積を求める」というスキルを習得できるでしょう。
さらに、ノーヒントで解いた場合よりも早く、課題が解けた達成感を味わえます。
「課題が解けた」という自信を得て、モチベーションも上がるはずです。
短期的な成果を効率的に得られるのは「まずは自分で考えろ」よりも「さっさと聞いてね」の方でしょうね。
ということで私も、短期的な成果を優先する場合は「さっさと聞いてね」派になります。
そっちの方が楽なので。
指導される立場の人は、相手の言うことを真に受けなくていいよ
ここまでは私が「指導する立場」の観点で書いてきました。
今度は「指導される立場」の人になったつもりで考えてみます。
指導される立場からすると「さっさと聞いてね」派と「まずは自分で考えろ」派では、どちらが嬉しいのでしょうね?
……(--)
「さっさと聞いてね」派の方が嬉しい人が多いですかね?
私は
どーでもいい
です。
理由は
考えたかったら考えるし、聞きたかったら聞くから
です。
「これは自分で考えた方が良いかな?」と思ったら、自分で考えます。
「これはサッサと聞いた方が良いかな?」と思ったら、サッサと聞きます。
それで、いーじゃん。なんか文句あります?q(--)p
指導される立場だからといって、受け身になる必要はありません。
自分で決めてOKです。
先輩が「さっさと聞いてね」派だったとしても「ちょっと自分で考えたいので時間をください(--)ノ」と言って構いません。
先輩が「まずは自分で考えろ」派だったとしても「考えても分かる気がサッパリしないので教えてください(--)ノ」と言って良いのです。
あなたの人生の責任は、あなたにあります。
失敗した理由が先輩の言う通りにしたからだとしても、実際に損をするのは、あなたです。
聞きたいなら聞け!考えたいなら考えろ!
先輩がどうこうではなく、あなたが必要だと思うことをやりましょう。
まぁ、それで先輩に怒られるかもしれませんけどね。
気にする必要ありません。
それはバンドでいう「音楽性の違い」というやつです。
「考え方が合わない」というだけで「どっちが正しい」ということではありません。
その上で、自分の考えを貫き通すのか、先輩の考えに合わせるのかは、仕事のやりやすさとか自分の成長とか先輩との関係性とかを考慮して決めてください。
そこは世渡りの話です。
「面倒くせーな、こいつ」と思いながら適当にあしらえば良いのです。
先輩だって人間です。
間違えます。
だから、あまり先輩の言うことを真に受ける必要ありません。
自分が聞くべきだと思えば聞いて、考えるべきだと思えば考えましょう。
自分のことは自分で育ててあげてください。
まとめ
今回は
「さっさと聞いてね」派 VS 「まずは自分で考えろ」派
というテーマで好き勝手に語ってみました。
私が指導する立場で、相手が一人立ちできるくらい育ってほしいときは
「まずは自分で考えろ」派
で接します。
そこまで本腰入れて指導する覚悟を決めていないときや短期的な成果を求めるときは
「さっさと聞いてね」派
で接します。
私が指導される立場のときは、相手がどっち派かを気にしません。
私が考えたかったら考えるし、聞きたかったら聞く
です。
指導される立場だからといって、受け身になる必要はないでしょう。
自分で決めてOKだと思っています。
そんなこんなで「さっさと聞いてね」派と「まずは自分で考えろ」派の良し悪しに対する私の考えは
どっちもどっちだし、指導される側も真に受けなくていいよ
です。
どちらの派閥にも言い分はあります。
その言い分には、それなりの根拠や説得力があります。
あとは好みの問題です。
指導する方も、される方も、自分の好みの派閥に属せば良いだけの話です。
2つの考えに良し悪しはありません。
音楽性の違いです。
どちらが正しいということはない気がしますし、議論して結論が出る類のテーマではないと思うので、ケンカしないでね(-人-)
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。






