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第八十九回:誕生ストーリーを紐解く


今日は2023年8月1日です。前回のコラムを書いたのが4月17日なので4ヵ月くらい間が空いちゃいました。季節も春から夏に移り変わっています。こんなに期間が空いたのは何故か?それはネタ切れ……ではなく、単純に書くのが面倒くさかったからです。ゴメンなさい。気を取り直して、今回のコラムもゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある八十九回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

誕生ストーリーを紐解く

です。
今回もITとは関係ないネタですが、どーんまいっ。

今回のコラムは何かを学ぶ機会がある人に向けて書いていきます。
特にノウハウ系を学ぼうとしている人には参考になるはずです。
気が向いたら、実践してみてください。

なお、お忙しい人向けに先に結論を書いておくと、今回のコラムの結論は

「どうして、それが生まれたか?」を考えるように意識すると、より深く理解できるよ

です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。


すべてに歴史あり


物事には必ず「最初」があります。

「最初」より前には、それがありません。
「無」です。

「最初」より後には、それがあります。
「有」です。

「最初」は「無」から「有」に変わる瞬間なのです。

……と、もったいぶった書き方をしましたが、たいしたことは言っていませんよね。
当たり前のことです。

ですが、その当たり前を意識すると物事の理解度が大きく変わります。

あなたが社会人であれば「この会議、時間の無駄だなー」と思うこともあるでしょう。
「こんな作業をして何の意味があるんだ?」と憤ることもあるはずです。
私もサラリーマン時代はプンスカしまくりでした。
若かったなぁ、若いころの私(--)

時間の無駄に思える会議も、意味がなさそうに見える作業も、必ず「最初」があります。

「最初」より前には、その「時間の無駄に思える会議」は、やっていませんでした。
でも、今は、やっています。

ということは、何らかの理由があって、誰かがその会議を始めたわけです。

その理由を想像してみてください。

その「時間の無駄に思える会議」が生まれたストーリーを紐解いてみてください。

その上で、改めて考えてみてください。
その会議って本当に時間の無駄ですか?

「あれ?実は、それなりに意味があるんじゃない?」と思う場合もあるでしょう。
「状況が変わっているのに惰性で続けているだけだな。やっぱり意味がないや」と思うかもしれません。
結果がどちらに転ぶかは分かりませんが、今までよりも一段上の視点で、その会議の意義を評価できるはずです。

物事には始まりがあります。
始まるのには理由があります。
誕生ストーリーを紐解いてみてください。
本質をつかみやすくなります。


「結論から話せ」の誕生ストーリーを紐解く


今回のコラムで言いたいことは前の節で全部書いちゃいました。
これで終わりにしても良いのですが、読み応えアップのために、いくつか具体例を載せておきますね。
最初の例は「結論から話せ」です。

お仕事の報告なんかをするときは結論から話せと、よく言われます。
社会人であれば、よく聞くフレーズですが、昔々どこかの誰かが人類で初めて「結論から話せ」と言うまでは「結論から話せ」という表現はありませんでした。
それでは人類で初めて「結論から話せ」と言った人は、どうして「結論から話せ」と言ったのでしょうね?

根拠はありませんが「相手の話が長い」「いつまで聞いても結局何を言いたいのか分からない」みたいな状況だったのではないでしょうか。
「あ~、もう!だらだら話しているけど、結局何が言いたいのさ?」という不満から「結論から話せ」と言ったのではないかと推測しています。

ということは、ですよ。
「結論から話せ」の本質は「結論から話せ」では、ありません。
「簡潔に伝えろ」です。
もう一歩進めると「相手の時間を無駄に奪うな」です。

ということは、ですよ。
結論から話すよりも結論から話さない方が簡潔に伝わるのであれば、結論から話さない方が良いということになります。
大事なのは「結論から話す」ではなく「相手の時間をできるだけ奪わないで、伝えたいことが相手に伝わる」だからです。

実際のところ「結論から話せ」の本質が「相手の時間を無駄に奪うな」かどうかは知りません。
あくまで私がそのように理解しただけです。
もしかしたら私の理解は間違っているかもしれません。
ですが、仮に間違っていたとしても、何も考えずに「結論から話せば良いのね」と受け入れるよりも学びが深い気がしませんか?

さらに、その学びは別の場面に応用が利きます。

私は「結論から話せ」の本質が「相手の時間を無駄に奪うな」だと理解しました。
そんな私は「電話よりもメールで送った方が相手の時間を奪わなくて済むかな?」みたいな気付きを得る可能性があります。

「結論から話せ」から「急ぎじゃない用件はメールで送る方が良さそう」を導き出せるのです。
かなり、お得じゃないっすか?


「一文を短くしろ」の誕生ストーリーを紐解く


次の例は「一文を短くしろ」です。

「分かりやすい文章を書くコツ」みたいなので、よく出てくるのが「一文を短くしろ」です。

今日は雨が降っていたので傘をさして出かけようと思ったんだけど、傘がどこにもなかったから出かけるのを諦めた。

よりも

今日は雨が降っていた。傘をさして出かけようと思った。傘がどこにもなかった。出かけるのを諦めた。

の方が読みやすいよね?というノウハウです。

結構一般的なノウハウですが、昔々どこかの誰かが人類で初めて「一文を短くしろ」と言うまでは「一文を短くしろ」という表現はありませんでした。
それでは人類で初めて「一文を短くしろ」と言った人は、どうして「一文を短くしろ」と言ったのでしょうね?

根拠はありませんが、おそらく1つの文章が長過ぎて、頭の中で処理しきれなくなったからでしょう。
「この一文を読み終えるまでに、あっちもこっちも覚えておかないとダメじゃん。頭に置いておかないといけない情報量が多すぎだよ!」という不満から「一文を短くしろ」と言ったのではないかと推測しています。

ということは、ですよ。
「一文を短くしろ」の本質は「一文を短くしろ」では、ありません。
「いっぺんに処理する必要がある情報量を少なくしろ」です。
言い方を変えると「人間が一度に処理できる情報量は多くない」です。

実際のところ「一文を短くしろ」の本質が「人間が一度に処理できる情報量は多くない」かどうかは知りません。
あくまで私がそのように理解しただけです。
もしかしたら私の理解は間違っているかもしれません。
ですが、仮に間違っていたとしても、何も考えずに「一文を短くすれば良いのね」と受け入れるよりも学びが深い気がしませんか?

さらに、その学びは別の場面に応用が利きます。

私は「一文を短くしろ」の本質が「人間が一度に処理できる情報量は多くない」だと理解しました。
そんな私は「パワーポイントのスライドを作るときも1つのスライドに情報を詰め込み過ぎない方が良いよね?」みたいな気付きを得る可能性があります。

「一文を短くしろ」から「1スライド1メッセージ」を導き出せるのです。
かなり優秀じゃないっすか?


「おにぎりに巻く海苔」の誕生ストーリーを紐解く


最後の例は「おにぎりに巻く海苔」です。
「ノウハウ系以外でも使えるよ」と言いたいがために、あえて選びました。

昔々どこかの誰かが人類で初めて、おにぎりに海苔を巻きました
人類で初めて、おにぎりに海苔を巻いた人は、どうして巻いたのでしょうね?

他にも理由はあるかもしれませんが、一番大きな理由は「ご飯粒が手につかない(手が汚れない)ようにするため」ではないでしょうか。

ということは、ですよ。
手が汚れない物であれば、おにぎりに巻くのは海苔じゃなくても良いのでは?
例えば紫蘇(シソ)なんかを巻いても美味しそうですよね。

そんな感じで

1.本質をつかむ
2.その本質を満たす代替品を考える


ことで、新しいアイディアを生み出せたりもします。

そいつの誕生ストーリーを紐解くことは、そいつの本質をつかむ助けになります。
同じ事柄を学んだとしても、きっと学びが深くなりますよ。


まとめ


今回は

誕生ストーリーを紐解く

というテーマで好き勝手に語ってみました。

今回のコラムで言いたいことは

「どうして、それが生まれたか?」を考えるように意識すると、より深く理解できるよ

です。

物事には始まりがあります。
始まるのには理由があります。
誕生ストーリーを紐解いてみてください。
本質をつかみやすくなります。


蛇足なおまけ


わわわIT用語辞典の誕生ストーリーは「なかったから(あったら便利そうだから)作った」「とある本に書いてあった内容の真偽を判断するために作った」「お金が欲しかったから作った」などです。
たくさんの人に見ていただけているので私の意識も少しは変わってきていますが、出発点は

趣味と実益を兼ねた私の遊び場

なのです。
そのため

私がやりたいことをやる。私がやりたくないことはやらない

から外れないようには常に意識しています。

気が向いたら、自分がやっていることの誕生ストーリーを紐解いてみてください。
初心に返って、新鮮な気持ちになれますよ。



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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