「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典イメージぴよ画像「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

第百回:IT系の資格取得に意味はあるのか 2024年版


今日は2024年4月13日です。もう、すっかり春ですね。「春眠暁を覚えず」と言いますが私も多い日は一日に8時間から10時間くらい寝ています。寝るの大好き(*´ェ`*)そんな他愛もない話をしたところで今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある百回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

IT系の資格取得に意味はあるのか 2024年版

です。
今回のコラムは、就職や転職に向けてIT系の資格取得を考えている人や資格取得に向けて頑張っている人、IT系の会社に就職したら会社から「資格を取ってね!」と言われちゃった新社会人に向けて書いていきます。

実は以前「IT系の資格取得に意味はあるのか」というコラムを書きました。
2015年のことです。

あれから9年経ちました。
以前より経験値は増えています。
私の考え方も何か変わったかもしれません(ネタバレ:変わってない)
そこで、今の私の考えをもとに、今の私の言葉を使って、9年前と同じテーマでコラムを書いてみることにしました。

……「ネタ切れだから過去のコラムを焼き直しちゃえ」とか思ったわけじゃないですよ。
ホントだよ!

なお、お忙しい人に向けて先に結論を書いておくと、今回のコラムの結論は

資格自体が役に立つのは自分が売られる(自分を売る)ときくらいだけど、資格を取得する(ために頑張る)ことは価値があると思うよ

です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。


資格って、なーに?


最初に認識を合わせておきましょう。
IT系における資格とは何でしょうか?

例えば宅建などは文字通り「特定の業務をやっていーよ」な「資格」です。
資格を取得することによって、できる業務の幅が広がります。

ですがIT系では、業務をやる上で資格が必要になることは、ほとんどありません。
社内ルールとかで「○○業務は××資格を持っている人がやること」みたいな決まりはあるかもしれませんけどね。
一般的には、資格がなくても、やれる業務は制限されません。

そう考えると不思議じゃないですか?
IT系の資格の存在意義とは何でしょうか。
資格を取ると、どうなるの?

実は、ですね。
IT系の資格は

第三者によるあなたの知識のお墨付き

なのです。
「この分野に対してキミは、これくらいの知識はあるんじゃないかな~……ってボクは思うよぉ」と資格試験を主催している団体さんが認めてくれた証が資格です。

例えば、そうですね。
あなたがピヨ太君の主催するピヨピヨ検定で1級を取得したとしましょう。
それはピヨ太君が「キミはピヨピヨ検定1級くらいの知識はあるね」と認めてくれたということです。
それを形にしたものが資格取得の証明書だったり賞状だったりします。

いいですか。
資格というのは、あなたの「知識」に対するお墨付きです。
それを覚えておいてください。

それでは本題に入ります。
IT系の資格取得に価値はあるのでしょうか?


資格の価値


IT系の資格が多少なりとも意味を持つのは

あなたが売られる(あなたを売る)とき

です。
具体的には就職や転職、どこかの会社に派遣されるとき、何かの講師に選ばれるとき、などです。
あなたがどこかに売られるとき、あるいは、あなた自身が自分をどこかに売るときに「少しは」影響します。

言い方を変えると

あなたのことをそんなに知らない人が、あなたを評価するとき

ですね。
あなたをよく知らない人があなたを評価するときに、資格を持っていることで「ふむふむ。この人は、この資格を取得できるくらいの知識はあるのか」と加点される可能性があります。

ただし、あくまで「加点」です。
そして、その加点も、お仕事現場がシステム開発の場合は、そこまで大きくありません。
私の肌感覚では+5点から+10点くらいですかね。
80点で合格だとして、75点(不合格)の人が資格を持っていることで80点になって合格することは、あり得ます。
ですが、30点の人が資格を持っていても合否には影響しません。
+5点しても合格ラインには達しないからです。

さらに、実際の現場では資格が軽んじられていることも少なくありません。
「資格を持っている?フーン、スゴイネー。だから?」みたいな反応になったり……は大人なのでしませんが、心の中では思っている人も少なくないはずです。

どうしてシステム開発の現場では資格が軽んじられるのでしょうね?
頑張って取得したんだから、もっと評価してよ!

現場で資格が軽んじられる理由は

知識以外にも求められる要素が多いから

です。
「IT系の知識がある」と「お仕事現場で活躍できる」は別の話なのです。

実際のお仕事現場において、ITの知識なんて所詮は「1つの要素」なのですよ。
ないよりあった方が良いのは確かですが、ITの知識があるだけで「この人は優秀だね!」と評価されるほど単純ではありません。
※突き抜けた量の知識を持つことで「この人は優秀だね!」と評価されることは可能です。

例えば、プログラミングやテストをするときは文章読解能力が求められます。
設計書テスト仕様書を読み解く必要があるからです。

設計をするときは論理的思考力が求められます。
コンピュータさんは四角四面で頭の固いやつだからです。

要件定義(お客さまの要望を聞く工程)だったりプロマネプロジェクトをまとめ上げる人)だったりをやるときはコミュニケーション能力も重要です。
対人業務が中心になるからです。

もちろん今挙げたのは一例です。
どのような立場でもコミュニケーションは必要になってきますし、テストをするときに論理的思考力が求められることもあります。
いろいろな要素が噛み合って「この人は優秀だね!」という評価になったり「この人はイマイチかな……」という評価になったりするのです。

実際、お仕事現場では「資格?何も持ってないよ」だけどメッチャ優秀で評価が高い人もいれば「資格?たくさん持っているよ!」だけどイマイチな人もたくさんいます。
※もちろん資格を持っていないイマイチな人も資格をたくさん持っている優秀な人もいます。

よって、IT系の資格に水戸黄門の印籠のような効果はありません。
決して無意味ではないので資格取得を目指すことは悪くありませんけどね。
過度な期待をするのは止めましょう。


資格取得の価値


前の節で「IT系の資格には、たいして価値がないよ」的な論調で語りました。
うん(--)
ぶっちゃけ、実際のお仕事現場においてIT系の資格が役に立つ機会は、ほっとんどありません。

ですが「資格を取得する」ことには価値があります。
理由は

1.知識が増える
2.知識があることの証明になる
3.知識を得るために頑張れることの証明になる


からです。

まずは「1.知識が増える」について説明します。

資格を取得するには、試験に合格できるだけの知識が必要です。
資格を取得するために勉強を頑張ることで知識が増えます。
そこに価値があります。

例えば、そうですね。

経理の業務をやる上で簿記3級相当の知識が必要だったとしましょう。
経理の業務をやりたいからといって、わざわざ簿記3級の資格を取得する必要はありません。
簿記3級の資格を持っていないと経理の業務をやれないわけではないからです。

ですが、簿記3級相当の知識を得るために簿記3級の資格を取得する(ために頑張る)ことは意味があります。
簿記3級の資格を取得する(ために頑張る)ことで簿記3級相当の知識を得られるからです。

よって、資格を取得することには価値があります。
資格自体ではなく

資格を取得する過程で知識を得られる

ことに価値があります。

次に「2.知識があることの証明になる」について説明します。

知識というのは目に見えません。
ただ単に「自分はコレにメッチャ詳しいよ!」と言っても、説得力はないのです。
ですから「人によっては」資格取得に価値があります。

例えば、そうですね。

情報処理技術者試験という資格試験に「ITパスポート」という名前の試験があります。
ITパスポートは比較的、ITの初心者向け(というには難しい気がするけど)な試験です。

私はITパスポート試験の過去問解説を書いていますが、実はITパスポート試験を受けたことがありません。
ITパスポート試験の過去問解説を書いているくせに、ITパスポートの資格を持っていないのです。

理由はITパスポートが「私にとって」価値がないからです。

ITパスポート試験に合格することで「ITパスポート試験に合格できるくらいの知識があることの証明」になります。
あえて自惚れた言い方をしますが、私がそんな証明をする必要ありますかね?
私が口頭で「私はITパスポート試験に合格できるくらいの知識があるよ(--)☆」と言ったとしましょう。
そのとき、わわわIT用語辞典を一緒に見てもらえれば「ホントかな?疑わしいな……」と感じる人は多くないと思っています。

ですから私はITパスポート試験に合格して「ITパスポート試験に合格できるくらいの知識がある」と証明することに価値を感じていません。
わわわIT用語辞典を見てもらえば代替できると思っているからです。

これが、もし文系の学生さんが面接の場で「私はITパスポート試験に合格できるくらいの知識があります!」と言った場合は、どうでしょう?
説得力がありませんよね。

その文系の学生さんにとってはITパスポートの資格取得は意味があります。
「私はITパスポート試験に合格できるくらいの知識があります!」という発言に説得力が生まれるからです。

よって、資格を取得することには価値があります。
資格自体ではなく

「自分は知識があるよ!」と主張する際の説得力が生まれる

ことに価値があります。

最後に「3.知識を得るために頑張れることの証明になる」について説明します。

ちなみに、ちょっと書くのに飽きてきました。
最後は、さらっと流しますね。

資格を取得するために頑張って勉強しました。
資格を取得することで「自分は頑張って勉強できる人だよ!」の証明になります。

人によるでしょうが、私が資格を持っている人と出会ったときには、その点を一番評価します。

分野によらずたくさんの資格を取る、いわゆる「資格マニア」と呼ばれる人たちがいます。
蔑む向きもあるみたいですけどね。
それだけの資格を取るために勉強できるってスゴくない?

よって、資格を取得することには価値があります。
資格自体ではなく

「自分は頑張れるやつだよ!」と主張する際の説得力が生まれる

ことに価値があります。


まとめ


今回は

IT系の資格取得に意味はあるのか 2024年版

というテーマで好き勝手に語ってみました。

今回のコラムで言いたいことは

資格自体が役に立つのは自分が売られる(自分を売る)ときくらいだけど、資格を取得する(ために頑張る)ことは価値があると思うよ

です。

IT系の資格は

第三者によるあなたの知識のお墨付き

です。
資格自体が意味を持つのは、ほぼほぼ

あなたが売られる(あなたを売る)とき

であり

あなたのことをそんなに知らない人が、あなたを評価するとき

だけです。
それ以外では、たいして役に立ちません。

役に立たない理由は、実際のお仕事現場では

知識以外にも求められる要素が多いから

です。
「資格を持っている」と「現場で活躍できる」が、あまり連動していません。
そのため、資格に価値を感じていない人が現場には少なくないのです。

ただし「資格を取得する」ことには価値があります。
理由は

1.知識が増える
2.知識があることの証明になる
3.知識を得るために頑張れることの証明になる


からです。
資格を取得することで

1.資格を取得する過程で知識を得られる
2.「自分は知識があるよ!」と主張する際の説得力が生まれる
3.「自分は頑張れるやつだよ!」と主張する際の説得力が生まれる


という効果が期待できます。

個人的な考えでは、IT系の資格は

自分をアピールするときに使える(かもしれない)武器のひとつ

です。
武器自体の性能(この資格、役に立つ?)に目を向けるのも良いですけどね。
手にする武器をどう活かすかで価値の「あり」「なし」が変わります。



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

一番上に戻るよ
スポンサーリンク
書籍画像049
書籍画像061


書籍画像
わわわ説明術コラム
スポンサーリンク
宣伝だよ
エンジニア育成現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶマネジメントのうまい進めかた
「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本
AI用語図鑑 ビジネス・開発・試験対策に使える厳選キーワード256