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第百三十六回:【わわわ説明術】応用編その14:肩書で殴る


今日は2026年5月14日です。10日から13日まで休暇を取っていました。今回の休暇で得たものは脂肪です。失ったのは、お金と時間です。とっても有意義な休日でした。美味しかったっす。そんな与太話をしたところで、今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある百三十六回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

【わわわ説明術】応用編その14:肩書で殴る

です。
今回もITと関係ないネタですが、どーんまい。

去年『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』という本を出版させていただいたのですね。
その本の「はじめに」で、うんちゃらかんちゃら。
その1で書いた内容の繰り返しになるので、やめておきます。
気になる方は「【わわわ説明術】応用編その1:1文字削るな」を、ご覧ください。

コラムの体裁を取っていますが、今回は(も)私の「説明の技術」のご紹介です。
今回ご紹介するノウハウは

「誰が言うか」を作り込む

です。

今回のノウハウは説明と関係ない気もしますがドンマイということにします。
まぁ、説明でも使えるし。
一応、本でも触れている内容だし。
ドンマイっ(--)ノ


本に書いたこと


『「分かった!」と思わせる説明の技術』の中に「ハッタリをかまして印象を操作する」という節があります。
ちなみに、P118から始まる内容です。
その中で以下のようなことを書いています。

③「私(話し手)は説明が上手い!」とハッタリをかます

「私(話し手)は説明が上手い!」なハッタリは、話し手であるあなたの印象を操作する作業です。「こんな実績があるよ!」とアピールしたり「こんな評価を得ているよ!」とアピールしたりすることで「多分この人は分かりやすい説明をする人だ」と思ってもらえる効果を狙います。
個人的に好きなやり方ではないのであまりやりませんが、本書においても「私は『説明が分かりやすい人』という評価を得ている」と伝えることで、あなたの私に対する印象を操作しようとしています。

※『「分かった!」と思わせる説明の技術』P125より引用

今回は、この「話し手であるあなたの印象を操作する」を深掘りします。


本に書いていないこと


まずは実際に体験してみましょう。

例えば、そうですね。

とあるWebマーケターがいました。
このWebマーケターは現場経験が10年以上あります。
月間アクセス数が1桁台だったホームページを数百万PV規模まで育てた実績を持っています。

このWebマーケターがマーケティングの本を書いたら、あなたは読みたいと思いますか?

「読みたい!」と思う人も「興味ないなぁ」と思う人もいるでしょう。
Webマーケティングに興味を持っている人は「読みたい」と思ってくれますかね。

もう1つ質問です。
このWebマーケターが説明術の本を書いたら、あなたは読みたいと思いますか?

きっと、そんなに読みたくならないはずです。
「なんでWebマーケターが説明の本を?」と思いますよね。
サッカー選手から野球を習いたいと思う人は、いません。
完全に無関係というわけではありませんが、Webマーケターから説明の仕方を学びたいと思う人は少数派でしょう。

ちなみに、この「とあるWebマーケター」は私です。
マーケターを名乗ってはいませんけどね。
わわわIT用語辞典の運営を通じてWebマーケティングっぽいことを10年以上やっています。
「現場経験が10年以上」あります。
また、わわわIT用語辞典は月間数百万PV規模まで育ちました。
「月間アクセス数が1桁台だったホームページを数百万PV規模まで育てた実績」を持っています。

そんな私は「初心者向けIT用語解説サイトの管理人」という肩書で説明術の本を出しました(出していただきました)
自分で言うのもなんですが、この本は世の中に受け入れられています。

「初心者向けIT用語解説サイトの管理人」という肩書で出した「説明術の本」は世の中に受け入れられました。
もし「現場経験10年以上のWebマーケター」として出したら「なんで?」となっていたはずです。

逆もしかりです。
もし私がマーケティングの本を出す(出していただく)としたら、そのときの肩書は「現場経験10年以上のWebマーケター」にします。
「初心者向けIT用語解説サイトの管理人」だと説得力に欠けるからです。

不思議ですね。
私は私です。
「初心者向けIT用語解説サイトの管理人」であり「現場経験10年以上のWebマーケター」でもある私です。
でも、私の属性のどの部分を切り出すかによって、聞き手が感じる説得力が変わります。

結局、何が言いたいかというとですね。

「何を言うか」と同じくらい「誰が言うか」が大事

なのです。
同じ人が同じことを同じように言っても(書いても)、その人の肩書で伝わり方は変わります。

ということは、ですよ。

「誰が言うか」を作り込むことで、あなたの発言の説得力は増します。
必要に応じて、肩書を使い分けましょう。

……と言われても「そもそも肩書なんて持ってないよ(つд`)」となる人もいますよね。

大丈夫です。
「肩書」という言い方をしていますが、正確には「ラベル」です。
どんな人として説明するのか?です。

例えば、あなたが新人教育担当だったとしましょう。
もしも、あなたが新人だったら、どんな先輩の言うことは素直に聞けますか?
「メッチャ優秀でバリバリ仕事ができる先輩」「親しみやすくて話しやすい先輩」「去年まで自分と同じ新人だった(けど少し成長した)先輩」などなどなど。
いろいろなパターンが考えられるのではないでしょうか。

あるいは、あなたが営業で、お客さまに商品説明をする立場だったとしましょう。
もしも、あなたがお客さまだったら、どんな営業の言うことは素直に聞けますか?
「説明が的確で、打てば響くように質問に答えてくれる営業」「こっちの立場に寄り添って、こちらの意向を最大限に尊重してくれる営業」「オラオラだけど、絶対に得させてくれると確信できる営業」などなどなど。
やっぱり、いろいろなパターンが考えられるのではないでしょうか。

あるいは、あなたが情報発信者で、自分が書いた記事を多くの人に読んでもらって、チヤホヤされたいとしましょう。
もしも、あなたが読者だったら、どんな発信者の言うことは素直に聞けますか?
「その道の専門家で、知識が正確で豊富」「話が面白くて、しかも勉強になる」「何を言っているか分からないけど、なんか笑える」などなどなど。
やっぱり、いろいろなパターンが考えられるのではないでしょうか。

それらの「いろいろなパターン」から

「自分が相手(聞き手)だったら、これが良い」やつで「自分でもできそう」なやつ

を肩書(ラベル)として選べば良いのです。

まぁ、いきなりやるのは難しいかもしれませんけどね。
気が向いたら、考えてみてください。

あなたは、どんな肩書で、その発言をしますか?
あなたの肩書が、あなたの発言の説得力を増やしてくれます。


まとめ


今回は

【わわわ説明術】応用編その14:肩書で殴る

というテーマで好き勝手に語ってみました。

今回のコラムで、ご紹介したノウハウは

「誰が言うか」を作り込む

です。

説明では……に限らずですが

「何を言うか」と同じくらい「誰が言うか」が大事

です。

ということは「誰が言うか」を作り込むことで、あなたの発言は説得力が増します。
気が向いたら、チャレンジしてみてください。


【わわわ説明術】応用編シリーズ


応用編その1:1文字削るな
応用編その2:認知負荷を上げる
応用編その3:視覚効果を考える
応用編その4:誤解の許容範囲を設計する
応用編その5:正対しない
応用編その6:相手を憑依させる
応用編その7:説得の技術
応用編その8:その文字、いる?
応用編その9:「1文字削る」の実践例
応用編その10:優先順位を付ける
応用編その11:理解が大事
応用編その12:サンクコストを無視する
応用編その13:誰にとっての良い説明?
応用編その14:肩書で殴る【このページ】
応用編その15:「体験」をデザインする
応用編その16:語らないで語る
応用編その17:説明は毒の沼
応用編その18:「正確な説明」は諦めるVer.2.0
応用編その19:たとえ話について語るよ(1)
応用編その20:たとえ話について語るよ(2)
応用編その21:たとえ話について語るよ(3)
応用編その22:繰り返すVer.1.1
応用編その23:質問に答える
応用編その24:アイを叫べ
応用編その25:補足の入れ方がメッセージになる
応用編その26:前提を決める
応用編その27:予備知識は「薄める」
応用編その28:点を丸に変える



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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