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第百三十八回:【わわわ説明術】応用編その15:「体験」をデザインする


今日は2026年5月21日です。5月20日に発売された『マンガでわかるITパスポート』という本を読んでいます。ちなみに、600ページ弱ある本です。22日には次に読みたいと思っている『ソフトウェア受託現場の「失敗」集めてみた。』という本が発売されるので、今日中に最後まで読むつもりです……が、気分転換にコラムを更新したくなってしまいました。テスト前に掃除をしたくなるのと同じですかね。ドンマイっ。そんな感じでステマを含んだ近況報告をしたところで、今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある百三十八回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

【わわわ説明術】応用編その15:「体験」をデザインする

です。
今回もITと関係ないネタですが、どーんまい。
ちなみに「設計」ではなく「デザイン」なのは「横文字の方がカッコ良いかな?」と思ったからです。

去年『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』という本を出版させていただいたのですね。
その本の「はじめに」で、うんちゃらかんちゃら。
その1で書いた内容の繰り返しになるので、やめておきます。
気になる方は「【わわわ説明術】応用編その1:1文字削るな」を、ご覧ください。

コラムの体裁を取っていますが、今回は(も)私の「説明の技術」のご紹介です。
今回ご紹介するノウハウは

「あなた」と言う

です。

……ということにしておきますが、今回ご紹介する内容は応用範囲がメチャクチャ広かったりします。
気が向いたら、自分なりのやり方を模索してみてください。


本に書いたこと


今回ご紹介するノウハウは本には書いていません。
ただし、本の中で結構いろいろ実践しています。
例えば、以下の部分とかです。

たとえば「ケーキを食べることができる(13文字)」という言い回しを「ケーキを食べられる(9文字)」に置き換えます。これで4文字削ることができました。
「4文字削ることができました(13文字)」を「4文字削れました(8文字)」に置き換えます。これで5文字削れました。

※『「分かった!」と思わせる説明の技術』P187-P188より引用

ここでは、実際に「ことができる」を削る過程を体験してもらおうと狙っています。
まぁ、成功したかは分からないけど。


本に書いていないこと


「百聞は一見に如かず」という言葉があります。
「人から何回も聞くより、自分で1回見た方が分かるよね」的な意味の故事成語です。

同じノリで「何回も見るより、1回体験した方が分かるよね」と私は思っています。
だから、人に何かを伝えるときは、できるだけ相手(聞き手)が「体験」できるように工夫しています。

例えば、プログラミングを教えるときであれば、自分は口を出すだけでキーボードをポチポチするのは全部相手(聞き手)にやってもらったりですね。
教えている途中で分からないことが出てきたら、自分の代わりに相手(聞き手)に調べてもらったりですね。
途中途中で質問を挟んで「ただ聞いているだけで終わると思うなよ」とプレッシャーをかけたりですね。
「この舞台は君と僕で作り上げる場だ\(--)/」と暗に伝えて、相手が単なる「聴衆」にならないように頑張ります。

この「相手に体験させる」工夫は文章でもやれます。
不特定多数の人に向けた文章でも大丈夫です。

//本の宣伝 start

疑うなら『「分かった!」と思わせる説明の技術』を読んでください。
メッチャやっているから。

//本の宣伝 end

ほんで、相手に「体験」させるやり方はいろいろあるのですが、初級者向けの工夫を1つご紹介しておきますね。
それは

「あなた」と言う

です。

あなたが誰かに何かを説明するとき、説明の中に「あなた」というキーワードをねじ込んでください。
例えば
あなたは、どう思う?」
あなたが苺ショートケーキを食べたとしましょう」
あなたが誰かに何かを説明するとき」
などです。
無理やりにでもねじ込んで、それを前提に説明を組み立てます。

そうすると、相手(聞き手)は自分事で考える羽目になります。
説明の中に「あなた(=相手・聞き手)」が登場するからです。
この時点で相手(聞き手)は「聴衆」ではなく「参加者」になります。

他にも、いろいろなやり方がありますけどね。
まずは「あなた」から実践してみてください。
結構お手軽にやれるので。

ちなみに『「分かった!」と思わせる説明の技術』には「あなた」という単語が287回出てきます。
我ながら「さすがに多過ぎだろ……(--;」と思っていたりいなかったりします。


まとめ


今回は

【わわわ説明術】応用編その15:「体験」をデザインする

というテーマで好き勝手に語ってみました。

今回のコラムで、ご紹介したノウハウは

「あなた」と言う

です。

「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、それと同じノリで「何回も見るより、1回体験した方が分かるよね」と個人的に思っています。
だから、できるだけ相手(聞き手)が「聴衆」ではなく「参加者」になるように頑張ります。
その方が「体験」してもらえるからです。

そのためのやり方はいろいろありますが、お手軽なのは

説明の中に「あなた」というキーワードを組み込む

ことです。
気が向いたら、あなたもやってみてください。


おまけの裏話


『「分かった!」と思わせる説明の技術』を書くにあたって「体験」は初期の段階からかなり意識しています。
構想段階から「本で紹介しているノウハウを本の中で実践して、本自体が本で紹介しているノウハウの事例紹介になる」ように頑張りました。

何気に結構大変でしたけどね。
頑張った理由は『「分かった!」と思わせる説明の技術』が「説明の技術」を「説明」する本だからです。

例えば「このピヨピヨの水を飲むと健康になるよ!ぜひ飲みなよ!」と言ってくる人がピヨピヨの水を飲んでいなかったら説得力がないですよね。
同じように「説明の技術」を説いているのに、その技術を「説明」で使っていなかったら説得力がないかな?と考えました。

ということで『「分かった!」と思わせる説明の技術』は私の持っている「説明の技術」を知れると同時に「体験」できる本になっています。
そこら辺のメタ構造も意識して読んでみると、より楽しめると思いまっす(--)ノ


【わわわ説明術】応用編シリーズ


応用編その1:1文字削るな
応用編その2:認知負荷を上げる
応用編その3:視覚効果を考える
応用編その4:誤解の許容範囲を設計する
応用編その5:正対しない
応用編その6:相手を憑依させる
応用編その7:説得の技術
応用編その8:その文字、いる?
応用編その9:「1文字削る」の実践例
応用編その10:優先順位を付ける
応用編その11:理解が大事
応用編その12:サンクコストを無視する
応用編その13:誰にとっての良い説明?
応用編その14:肩書で殴る
応用編その15:「体験」をデザインする【このページ】
応用編その16:語らないで語る
応用編その17:説明は毒の沼
応用編その18:「正確な説明」は諦めるVer.2.0
応用編その19:たとえ話について語るよ(1)
応用編その20:たとえ話について語るよ(2)
応用編その21:たとえ話について語るよ(3)
応用編その22:繰り返すVer.1.1
応用編その23:質問に答える
応用編その24:アイを叫べ
応用編その25:補足の入れ方がメッセージになる
応用編その26:前提を決める
応用編その27:予備知識は「薄める」
応用編その28:点を丸に変える



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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