第百二十三回:【わわわ説明術】応用編その3:視覚効果を考える
今日は2026年3月3日です。あっという間に3月になってしまいました。1月と2月は、お家に引きこもりました。パソコンをペチペチやりまくっていたのです。そろそろ飽きてきたので、3月と4月は外出の機会を増やそうかな、と思っています。そんな与太話をしたところで、今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある百二十三回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
【わわわ説明術】応用編その3:視覚効果を考える
です。
今回もITと関係ないネタですが、どーんまい。
去年『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』という本を出版させていただいたのですね。
その本の「はじめに」で、うんちゃらかんちゃら。
その1で書いた内容の繰り返しになるので、やめておきます。
気になる方は「【わわわ説明術】応用編その1:1文字削るな」を、ご覧ください。
コラムの体裁を取っていますが、今回は(も)私の「説明の技術」のご紹介です。
今回ご紹介するノウハウは
単語の区切りを直感的に分かりやすくする
です。
何気に難易度が高い気もしますが、気が向いたら、やってみてください。
本に書いたこと
今回ご紹介するノウハウは本には書いていません。
ただし、本の全ページで実践しています。
私は結構、読点(、)の使い方が独特なのですね。
その理由は今回ご紹介するノウハウを実践しているからです。
本に書いていないこと
私は自分が書く文章において、常に
読みやすくする
ことを意識しています。
その中でも日常的に意識しているのが
単語の区切りを直感的に分かりやすくする
です。
例えば、以下の2つの文を見比べてみてください。
後者の方がパッと見で分かりやすくありませんか?
きょうはくもりです。
きょう は くもり です。
考え方は、これだけです。
「パッと見で区切りが分かるようにしようね~」です。
例えば私が「きょうはくもりです」を漢字交じりで書くとき、以下のように書きます。
今日は曇りです。
「くもり」を漢字で「曇り」と書くのです。
こうすることによって、読んだときに
今日/は/曇りです。
と直感的に区切れるだろうと考えています。
もし、ひらがなで「くもり」と書くと以下のようになります。
今日はくもりです。
いかがでしょう。
ちゃんと読めば区切れるでしょうが、パッと見では
今日/はくもりです。
という区切りに、なりませんか?
一旦「はくもりです」が固まりで認識されて、その後で「は」と「くもりです」を分ける作業を脳内でやっているはずです。
そのため、ひらがなで「くもり」と書きたいときは、読点(、)を入れて
今日は、くもりです。
のように書きます。
これで「は」と「くもりです」を直感的に分けられるはずです。
まとめると、私が「きょうはくもりです」を漢字交じりで表記するときは
(1)今日は曇りです。
(2)今日はくもりです。
(3)今日は、くもりです。
の3つの書き方のうち、ほぼ間違いなく(1)か(3)を選びます。
(2)は選びません。
このような区切りを特に意識するのは、助詞の「は(wa)」が出てきたときです。
ひらがなが続いていると普通の「は(ha)」なのか助詞の「は(wa)」なのかがパッと見で区別しにくいと思うのです。
例えば、以下の文を読んでみてください。
直感的に意味をつかめますか?
きっと難しいはずです。
ははははははははと笑った。
それでは、今度は、どうでしょう。
パッと見でも意味をつかめますよね?
母はハハハハハと笑った。
そんな感じで、文字が認識されるときの視覚効果も考えて、漢字・ひらがな・カタカナの使い分け、あるいは読点(、)をどこに打つかを決めています。
……というのが基本です。
いや、これ自体が応用編だから「応用編の基本」になるのかな。
実は、これを基本として「応用編の応用」があります。
例えば、そうですね。
以下の文を眺めてみてください。
昨日は雨だったが、今日は、くもりだ。
この文章は、パッと見で「昨日は雨だったが」「今日は」「くもりだ」の3つに分かれて認識されるはずです。
ただし、意味自体は「『昨日は雨だった』が『今日は、くもりだ』」です。
「今日は」と「くもりだ」が分かれて認識されるのは嬉しくありません。
そこで「くもり」を「曇り」にして
昨日は雨だったが、今日は曇りだ。
のようにしたり、文自体を分けて
昨日は雨だった。
今日は、くもりだ。
や
昨日は雨だった。
しかし、今日は、くもりだ。
のようにします。
視覚的な分かりやすさと意味上のまとまりを同時並行で考えて、どちらを優先するかによって読点(、)を打つルールを変えているのです。
そんな感じのことを本の全ページでやっています。
気が向いたら、それを意識して読んでみてください。
きっと新しい発見があるはずです。
最後に余談です。
たまに『「分かった!」と思わせる説明の技術』の本を読み返すのですが「なんで、こんなところに読点(、)を打ったんだ(--?」と思うことが、あったり、なかったりします。
私も、まだまだ発展途上です、ハイ。
まとめ
今回は
【わわわ説明術】応用編その3:視覚効果を考える
というテーマで好き勝手に語ってみました。
今回のコラムで、ご紹介したノウハウは
単語の区切りを直感的に分かりやすくする
です。
このノウハウは『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』の全ページで実践しています。
気が向いたら、意識してみてください。
ちなみに、自分で文章を書くときに意識し過ぎると「あれ?ここは読点(、)を打った方が良いのかな?」と際限なく悩むことになります。
実際、私は際限なく悩んでいます。
読点の使い方については、いまだに模索中です。
ということで、やってみる方は、自分の文章のスタイルが崩れないように、ご注意ください(--)ノ
おまけ
実は数字の表記でも「視覚効果を考える」を意識しています。
数を強調したいときはアラビア数字(1、2)を使い、強調する必要がないときは漢数字(一、二)や、ひらがなを使っているのです。
例えば「ひとつ」という表記には
(1)ひとつ
(2)一つ
(3)1つ
のような書き方がありますよね。
ピヨ太君が持っている必殺技の個数を示したいときは
ピヨ太君の必殺技は1つしかない
のようにアラビア数字を使います。
一方、数を示したいわけではないとき、例えば
ぴよぴよ波はピヨ太君の必殺技のひとつである
のような文では、ひらがな(もしくは漢数字)で表記します。
あくまで個人的な感覚ですが、アラビア数字の方が
(1)視覚的に浮く
(2)直感的に数を把握しやすい
気がするのです。
そのため、数字を印象付けたいときはアラビア数字を使っています。
「アラビア数字の方が直感的に数を把握しやすいよね」と考えているからです。
おっと、そういえば、今回のコラムは「百二十三回目」でしたね。
「123回目」でないのは「記事数を強調してもねぇ(--ゞ」と考えているからです。
【わわわ説明術】応用編シリーズ
応用編その1:1文字削るな
応用編その2:認知負荷を上げる
応用編その3:視覚効果を考える【このページ】
応用編その4:誤解の許容範囲を設計する
応用編その5:正対しない
応用編その6:相手を憑依させる
応用編その7:説得の技術
応用編その8:その文字、いる?
応用編その9:「1文字削る」の実践例
応用編その10:優先順位を付ける
応用編その11:理解が大事
応用編その12:サンクコストを無視する
応用編その13:誰にとっての良い説明?
応用編その14:肩書で殴る
応用編その15:「体験」をデザインする
応用編その16:語らないで語る
応用編その17:説明は毒の沼
応用編その18:「正確な説明」は諦めるVer.2.0
応用編その19:たとえ話について語るよ(1)
応用編その20:たとえ話について語るよ(2)
応用編その21:たとえ話について語るよ(3)
応用編その22:繰り返すVer.1.1
応用編その23:質問に答える
応用編その24:アイを叫べ
応用編その25:補足の入れ方がメッセージになる
応用編その26:前提を決める
応用編その27:予備知識は「薄める」
応用編その28:点を丸に変える
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。






