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第百十七回:ビジネス書の販促について考えてみた


今日は2025年10月30日です。10月も終わりますね。私は基本的に1ヵ月前倒しで生活しているので、11月は気分的に2025年最後の月です。2025年を少しでも(さらに)良い年にできるように11月も頑張りまっすp(--)qそんな決意表明をしたところで今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある百十七回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

ビジネス書の販促について考えてみた

です。
今回もITと関係ないネタですが、どーんまい。

2025年8月29日に『「分かった!」と思わせる説明の技術』という本を出版していただきました。
それに伴い、私も著者という立場で販促を頑張ることになりました。

めんどくせっ(-A-)

……というのも本音ですが、どうせなら多くの人に読んでいただきたいです。
そこで、ビジネス書の販促について自分なりに深掘りして考えてみました。

今回のコラムは、そのときに考えた内容のご紹介です。
一部の人にしか参考にならない内容ではありますが「ふーん、こんなことを考えたのね」程度に眺めていただけると嬉しいです。

ちなみに、お忙しい人に向けて先に結論を書いておくと、ビジネス書の販促における私なりのポイントは

「ビジネス書の読者は本を読みたいわけじゃない」と意識する

です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。


留意事項


最初に留意事項です。

まず、私は今回が初出版です。
出版業界に対する知見は、ありません。ド素人です。
出版業界に対して何か意見をしたいわけではなく、あくまで「今回の経験を通して私は、こんなことを考えたよ」というご紹介だとご理解ください。
さらに、あくまで「経験則から導き出した自分なりの方法論」です。
話半分で聞いていただいた方が良いかもしれません。
全然的外れなことを言っていたら、ゴメンなさいね(-人-)

また、今回のコラムは著者という立場から考えたことを書いています。
だから「本屋さんで目立つように並べていただくための交渉術」とか「効果的な広告の出し方」とか、そんな話は出てきません。
いわゆる「著者販促」というやつですかね。多くの人に買ってもらうために著者自身が(あるいは編集者さんとかが)本をアピールする活動を想定しています。

最後に『「分かった!」と思わせる説明の技術』はビジネス書とITエンジニア向け読み物の二足の草鞋を履いていたりします。
本屋さんではビジネス書コーナーに置いてあったりPC書コーナーに置いてあったりするのですね。
そのため、純粋に「ビジネス書」というくくりになるかは微妙ですが、今回はビジネス書扱いします。

その前提で読み進めてあげてください。
よろしくお願いシャス!


ビジネス書の読者は本を読みたいわけではない


私は何かを学ぶ目的でビジネス書を読むことは(ほぼ)ありません。
モチベーションアップを目的として読みます。
なんかキリっとした気分になって「よーし!頑張るぞー!」となりたいから読むのです。

そんな私みたいな人もいるとは思いますが、ビジネス書を読む多くの人は何かを学びたくてビジネス書を読むはずです。
この

何かを学びたくてビジネス書を読む

という点は何気に超・重要です。
覚えておいてください。

ビジネス書の読者は「本を読みたい」のでは、ありません。
「何かを学びたい(変えたい)」のです。

説明の本を読む人は「説明の本を読みたい」のでは、ありません。
「説明が上手くなりたい」のです。

マネジメントの本を読む人は「マネジメントの本を読みたい」のでは、ありません。
「マネジメントが上手くなりたい」のです。

お金の本を読む人は「お金の本を読みたい」のでは、ありません。
「お金の知識を得たい」……も違いますね。
本音は「お金持ちになりたい」のはずです。

ということは、ですよ。

ビジネス書の読者にとって、本の内容なんて、どーでもいい

のです。

それでは、ビジネス書の読者にとって重要なのは何か?

その本を読むことで何を得られる(変われる)か?

です。


アピールすべきは「読後の姿」


前の節で、ビジネス書の読者にとって重要なのは

その本を読むことで何を得られる(変われる)か?

だと結論付けました。

それを踏まえて、考えてみてください。
ビジネス書の「買ってください!」アピールをするときに伝えるべきことは何でしょうか?

私は

「この本を読んだ人は、こうなりますよ」という読後の状態

だと考えました。
本のアピールをするときは

この本を読んだ人は、こうなりますよ。だから、こんな人にオススメです!

という内容を伝える必要があるだろうと考えたのです。
例えば『「分かった!」と思わせる説明の技術』であれば

この本を読んだ人は説明が上手くなりますよ。だから、説明が上手くなりたい人にオススメです!

のような内容ですね。

逆に言えば、それ以外をアピールする必要は、ありません。
どんなことが書いてあるか?いらん、いらん(ヾノ・∀・`)
著者が誰か?いらん、いらん(ヾノ・∀・`)
どれくらい売れたか?いらん、いらん(ヾノ・∀・`)
「読んだら、どうなるか」さえ伝われば、それで十分です。


その他の情報は「説得力の補強材料」


前の節で、ビジネス書の「買ってください!」アピールをするときに伝えるべきことは

「この本を読んだ人は、こうなりますよ」という読後の状態

だと言いました。
それが伝わって「こうなります」が読者の求める姿であれば買ってもらえます。
「分かった!」と思わせる説明の技術』を買ってもらうために「この本を読んだ人は説明が上手くなりますよ。だから、説明が上手くなりたい人にオススメです!」とアピールして「そうか、この本を読むと説明が上手くなるのか。自分は説明が上手くなりたいな」と思った人は『「分かった!」と思わせる説明の技術』を買ってくれるでしょう。

ただし、ここで問題になるのが「説得力」です。
いくら私が「この本を読んだ人は説明が上手くなります!ホントだよ!」と力説したところで「ホントに~?信用できないなぁ」と思われたら買ってもらえません。

そこで「この本を読んだ人は、こうなりますよ」という主張に説得力を持たせるために登場するのが、内容紹介や著者紹介、あるいは売れているアピールです。

先ほど私は

どんなことが書いてあるか?いらん、いらん(ヾノ・∀・`)
著者が誰か?いらん、いらん(ヾノ・∀・`)
どれくらい売れたか?いらん、いらん(ヾノ・∀・`)
「読んだら、どうなるか」さえ伝われば、それで十分です。


と言いました。
「いらん、いらん(ヾノ・∀・`)」の部分は「読んだら、どうなるか」さえ伝われば、の前提付きです。
「読んだら、どうなるか」が伝わるのなら、内容紹介や著者紹介、あるいは売れているアピールなんて「いらん、いらん(ヾノ・∀・`)」です。
ですが、実際には「読んだら、どうなるか」を伝える(説得力を持たせる)ために、内容紹介や著者紹介、あるいは売れているアピールが必要になります。

例えば、以下のような内容です。

この本には、こんな素晴らしいことが書いてあるよ。
どうだい?この本を読んだら説明が上手くなりそうな気がするでしょ?

この本の著者は、あの「説明が分かりやすい」で有名なわわわIT用語辞典の運営者だよ。
どうだい?この本を読んだら説明が上手くなりそうな気がするでしょ?

この本は、発売早々に増刷が決まるくらい売れているよ。
どうだい?この本を読んだら説明が上手くなりそうな気がするでしょ?

内容紹介や著者紹介、あるいは売れているアピールは、すべて「読後の状態」に説得力を持たせるための補強材料なのです。
「この本を読んだら説明が上手くなりそうな気がするでしょ?」に説得力を持たせるために「こんな素晴らしいことが書いてあるよ」「わわわIT用語辞典の運営者だよ」「発売早々に増刷が決まるくらい売れているよ」という情報を提示します。


コラム117_1

私は『「分かった!」と思わせる説明の技術』の販促をするときに、あまり本の内容に触れないのですね。
それは「こんなことが書いてあるよ!」とアピールするよりも「わわわIT用語辞典の運営者が書いた本だよ!」とアピールした方が(わわわIT用語辞典のファンに対しては)「この本を読んだら説明が上手くなりそうな気がするでしょ?」という説得力が出ると思っているからです。

この先、わわわIT用語辞典のファン「以外」にアピールする段階になったら、やり方を変えます。
「わわわIT用語辞典の運営者だよ」という情報は控えめにして「こんな素晴らしいことが書いてあるよ」「こんなに売れているよ」とアピールします。

とはいえ、それらは、すべて「この本を読んだら説明が上手くなりそうな気がするでしょ?」に説得力を出すためです。
核になるのは、やはり

「読後の状態」をイメージしていただくこと

です。
あとは「読後の状態」になりたいと思う人が読んでくだされば良いと思っています。

ちなみに、狙って付けてくださったのかは分かりませんが『「分かった!」と思わせる説明の技術』の正式名称は『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』です。
サブタイトルの「知識ゼロの相手にも伝わるようになる本」で、読後の状態が「知識ゼロの相手にも伝わるようになる」だと言ってくれています。
そのような観点から考えても「秀逸なタイトルを付けてくださったなぁ(*´ェ`*)」と思っています。


まとめ


今回は

ビジネス書の販促について考えてみた

というテーマで好き勝手に語ってみました。

今回のコラムの結論は

「ビジネス書の読者は本を読みたいわけじゃない」と意識する

です。

ビジネス書の読者にとって重要なのは

その本を読むことで何を得られる(変われる)か?

です。

そのため、アピールするべきは

「この本を読んだ人は、こうなりますよ」という読後の状態

です。
この「読後の状態」に説得力を持たせるための補強材料として、内容紹介や著者紹介、あるいは売れているアピールがあります。

……と私は考えました(個人の意見に留めることで批判の矛先をかわそうとする大人のテクニック)


蛇足かもしれないおまけ


今回のコラムは建前……というわけでもないのですが真っ当なことしか書かなかったので、ちょっとだけ本音も書いておきますね。
販促における本当の勝負所は「バンドワゴン効果(みんなが持っているから自分も買おう効果)を発生させられるか?」だと思っています。
「こいつのことは知らないし、たいして興味もないけど、売れているみたいだから読んでみよう」という読者をどれだけ生み出せるかが勝負どk……ごほごほ(-q-)


蛇足であろうおまけ


私は「できれば働きたくないでござるし、働いた分は最大限に活用したい」派なのですね。
そのため、わわわIT用語辞典(のコラム)が『「分かった!」と思わせる説明の技術』の販促になって『「分かった!」と思わせる説明の技術』が、わわわIT用語辞典のアピールになることを期待していたりします。
実は、それも「本を出して良かったな」と思っている理由のひとつです。
今まで通りコラムを書いているだけで、それが本の販促にもなるのは(同じ労力で、よりたくさんの効果を期待できるという点で)得した気分です。



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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